
日本語の「失礼します」は、入室・退出や会話の中断、人の前を通る時など様々な場面で使われますが、英語に直訳できる単語はありません。英語ではシチュエーションに応じて“Excuse me.”、“May I come in?”、“Sorry to bother you.”など、適切なフレーズを選びます。本記事では、ビジネスから日常まで役立つ「失礼します」の英語表現を場面別に詳しく紹介します。
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「失礼します」はビジネスシーンから普段の生活まで、日常的によく使われている日本語のひとつ。入室する時や人の前を横切る時など、色々な場面で使われる言葉です。
そんな「失礼します」を英語で伝えるには、どのように著したらいいのでしょうか?
今回はシチュエーション別に「失礼します」を伝える英語フレーズをご紹介していきます。
「失礼します」とは
「失礼」とは日本語で「礼儀に欠けること」や「無礼」などを意味します。
「失礼します」は「失礼する」の丁寧語で、相手に対して礼儀をわきまえないことをする際に、事前にする謝罪として使います。
本来は無礼を謝罪する言葉ではありますが、現在は入室時や退出時の挨拶や要件を伝える際の最初の声がけなど、さまざまなシチュエーションで使われています。
日本語では「失礼します」のひと言で、その場面に合ったニュアンスを伝えることができますが、これを英語に直訳することはできません。
英語ではそのシチュエーション別に適した「失礼します」の伝え方があります。それぞれご紹介していきます。
入室時の「失礼します」の英語フレーズ3つ
日本語ではビジネスシーンや公共の場などで、部屋に入室する際に「失礼します」と声がけをします。
これは英語ではどのように表すのでしょうか?
入室時の「失礼します」を表す英語フレーズ3つをご紹介していきます。
■Excuse me. May I come in?
“Excuse me. May I come in?” 「失礼します。入ってもいいですか?」
“Excuse me. ”は「失礼します」や「すみません」などを意味する定番の英語フレーズです。
“May I come in?”は「入ってもいいですか?」という意味。“May I”を使うことで丁寧なお願いのニュアンスになります。
■Would you mind if I come in?
“Would you mind if I come in?” 「入ってもいいですか?」
“mind”は「気にする」、「嫌がる」という意味を持ちます。直訳すると「私が入っても気にしませんか?」という意味です。
“Would you mind~”で「~をしてもいいですか?」という意味になり、丁寧なニュアンスで使われます。
■Can I come in?
“Can I come in?” 「入っていいですか?」
“Can I”はカジュアルなお願いの表現なので、シチュエーションを選んで使用しましょう。
退出時の「失礼します」の英語フレーズ3つ
続いては、退出時に「失礼します」と伝える場合の英語フレーズを3つご紹介します。
■I have to excuse myself now.
“I have to excuse myself now.” 「そろそろ失礼しなければなりません」
“excuse”は「許す」、「勘弁する」、「言い訳」などの他に「断って中座する」という意味もある単語です。
退出をやんわりと伝えるフレーズです。
■Excuse me, I have to leave now.
“Excuse me, I have to leave now.”「すみませんが、行かなければなりません」
“leave”は「離れる」、「出る」などの意味を持ちます。
先にご紹介した“excuse”を使った表現よりも直接的に退出を伝えるフレーズです。
■Would you excuse me for a moment?
“Would you excuse me for a moment?”「ちょっと失礼してよろしいですか?」
こちらは一旦退出するものの、すぐに戻る場合に使える丁寧なニュアンスのフレーズです。
“for a moment”は「ほんの少しの間」や「一瞬」を意味します。
感謝で伝える「失礼します」の代わりになる英語フレーズ
英語では謝罪の代わりに感謝を伝えて退出することも多いです。感謝のニュアンスの「失礼します」をご紹介します。
■Thank you for your time.
“Thank you for your time.” 「お時間を頂きありがとうございました」
“Thank you for~”は「?に感謝する」という意味。“your time”は「あなたの時間」です。
退出の際に、自分のために時間を割いてくれたことに感謝を伝えられるフレーズです。
前を通る時の「失礼します」の英語フレーズ2つ
続いては人の前を横切る際などに使える「失礼します」の英語フレーズです。
■Excuse me
“Excuse me”「失礼します」
前を横切る際などは、シンプルに“Excuse me”で「失礼します」と伝えられます。
■Pardon me, may I pass through?
“Pardon me, may I pass through?”「失礼します。通っていいですか?」
“Pardon me”は“Excuse me”よりもフォーマルな「失礼します」です。
“Pardon me”のみでも伝わりますが、「通っていいですか?」という意味の“may I pass through”などを加えると、さらに丁寧なニュアンスになります。
何かを中断させる時の「失礼します」の英語フレーズ3つ
作業している人に声をかけたり、会話中に遮ったりする場合に使える「失礼します」の英語フレーズを3つご紹介します。
■Sorry to disturb you.
“Sorry to disturb you.” 「邪魔をしてすみません」
“disturb”とは「邪魔をする」、「妨げる」などの意味を持つ単語です。
■Sorry for interrupting you.
“Sorry for interrupting you.” 「中断させてすみません」
“interrupt”は「割り込む」、「中断する」などを意味します。
■Sorry to bother you.
“Sorry to bother you.” 「ご迷惑をおかけしてすみません」
“bother”は「迷惑をかける」、「困らせる」などの意味を持ちます。
上記の3フレーズは、どれもひと言添えてセンテンスとして伝えることができます。
【例文】
“Sorry to bother you. May I have a moment?” 「お邪魔してすみませんが、ちょっとお時間をいただけますか?」
シチュエーションによって「失礼します」を表現
英語ではシチュエーション別に、それぞれ適した「失礼します」のフレーズがあります。
状況を判断して適切なニュアンスで伝えましょう。
文/まなたろう
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