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2万円台でこの性能はスゴい!ケンコー・トキナーが本気で作ったコンデジ「KC-ZM08」の気になる性能をチェック【実機レビュー】

2025.08.14

ミラーレス一眼カメラを使うようになって、コンデジから遠ざかっていたが、最近になって興味が復活。「リーズナブルながら満足のいく性能」の機種を探して目にとまったのが、「デジタルカメラ KC-ZM08」だ。

昨年6月に発売されたブラックに続いて、今年5月末にホワイトが発売開始。売上げは好調だという。

特に注目したいポイントは、カメラアクセサリーメーカーのイメージが大きいケンコー・トキナーの製品であること。三大メーカーのカメラしか触ったことがない筆者にとって、これは関心をそそられるところ。

現物を入手したので、今回はこちらをレビューしたい。

主要機能は液晶のタッチ操作で完結

キャッチフレーズは、「日常を気軽に撮って楽しむお散歩カメラ」。それだけに、軽くて小さい。自重は充電池とメモリーカードを含めて約171g、サイズは幅100mm×高さ62mm×厚み32mmとなっている。この厚みは、一番厚いグリップ部の数値であり、他の部分は約25mmとスリム設計。

世の中には、これよりミニサイズのコンデジはいくつもあるが、ある程度の性能を確保しつつ、低価格(公式ショップで27,830円)を実現するためには、このサイズ感は必要であったのだろう。

付属品として、ストラップ、USBケーブル、リチウムイオン充電池がある。メモリーカードは別売で、microSDHC(スピードクラス10)やmicroSDXC(スピードクラス10またはUHSスピードクラス1以上)に対応する。

充電池は、カメラ本体底部の蓋を開けて収納。充電は、本体側部にUSBケーブルを差して行えるので、充電池をその都度出し入れする必要はない。ちなみに付属のUSBケーブルは「Type A to Type C」である。

電源スイッチは上部にあり、長押しすると液晶モニターが点灯し、レンズが少し飛び出る。2.8インチの液晶モニターはタッチパネル式で、明るくて色の再現性に優れている。各種設定は、モニター右横のボタンで行えるが、同じことはモニター上でもでき、慣れるとこちらでやった方が早いと感じる。

なお、モニターによる電池の消耗が気になるなら、省電力モードで1、3、5分のいずれかを選ぶことで、非操作が指定時間続くと自動的にスイッチがオフになる(スリープモードではない)。

基本の撮影ニーズはしっかり網羅

電源スイッチの右隣にシャッターボタンがある。ボタンの周囲がズームレバーとなっていて、右に回すとズームイン、左に回すとズームアウトする。光学で5倍ズーム、デジタルで2倍ズームの性能を有している。

焦点距離でいえば、28~142mmの広角から望遠までカバーする(広角時は約10cmまで寄った接写が可能)。さらに、自撮りできるリアカメラも装備されており、ボタン1つで瞬時に切り替えて撮影できる。

最大にズームアウト(左)、ズームイン(右)して撮影した景観

AF機能は優れており、ほとんどタイムラグなく焦点を合わせてくれる。またC-AF(コンティニュアスAF)機能もあり、シャッターを半押しした状態で、合焦していれば緑色の枠が、していなければ赤色の枠が表示される。

撮影時は、F値、シャッタースピード、ISO感度は自動で決まるが、露出やISO値(最高3200)は事前設定ができる。高いISO値では多少のざらつき感が出るので、暗い場所では内蔵LEDフラッシュを使うのが有効だ。

夜間の暗い照明のもとISO値3200で撮影した写真(フラッシュ未使用)

測光モードも、中央部重点測光、多分割測光、スポット測光から選べ、逆光時などに融通がきく。セルフタイマー(2、5、10秒)、連続撮影(3、5、10枚)機能もしっかり備わっているのも嬉しい。

また、保存される画像サイズは5M~56Mと幅広い。有効画素数は約1600万画素なので、それを超える20M以上は補間による画像処理がなされる。これとは別に、スーパーファイン、ファイン、ノーマルの3種類の画質設定ができ、かなり高精細な写真が撮れる。なお、どの画像サイズでも保存形式はJPGとなる。

56M、スーパーファインで撮影

ホワイトバランスも自動で任せる以外に、昼光、曇り、電球、蛍光灯(H)、蛍光灯(L)から選択できる。人肌も忠実に再現でき、ポートレート撮影にも重宝できそうだ。

くわえて「効果」という設定もあり、忠実に撮影するノーマルのほか、白黒、ナチュラル、ネガ、暖色、コントラスト高めから選べる。写真表現の枠を広げたいと思ったら、遠慮なく使ってみよう。

白黒の効果で撮影した植物

高画質の動画も撮影可能

本製品の大きな機能が動画撮影だ。操作方法もシンプルで、モード設定ボタンで切り替え、シャッターボタンで撮影開始・終了を行う。パソコンにつなげば、WEBカメラとしても使用できる。

ビデオサイズは、720P(30fps)~5K(30fps)と幅広く(2.7K以上は補間)、MP4形式で保存する。測光モード、ホワイトバランス、露出の変更も可能となっており、決しておまけ的な機能ではないことがわかる。

動画モード時の画面

そして、手振れ軽減モードも当然ながら備わっている。どれほどの実力か、試しに撮ってみたのが以下の動画。

撮影時は、強めの風が吹いており、しかも片手の指2本だけでカメラを支えていた。言うまでもなく、手振れはそれなりに生じていたが、軽減モードでかなり抑制されているのがわかる(ジンバルの機能はないので注意)。

もちろん、画質はよく、動体もよく撮れていて申し分ない。ちなみに、内蔵のLEDフラッシュは、動画撮影時は定常光となり光量を補ってくれる。

本稿では割愛したが、スローモーション撮影やタイムラプス撮影もできる。この価格帯で、この多機能ぶりは、メーカーとしてかなり頑張ったのではないか。

室内撮影から屋外でのスナップや風景、家族で思い出に残したい写真・動画など、多彩な用途で活躍できる本機は、素直におすすめしたい一品だと思う。

製品ページ:https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/camera/digitalcamera/kczm08.html

撮影・文/鈴木拓也

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