
【コウチワタルのMONO ZAKKA 探訪】
アナログなのにハイテクな新感覚プログラミング迷路『Amaze』
迷路と言えば人生の中で誰もが一度は遊んだことのある遊びだろう。我が家の3歳の子どもも迷路で遊びながら鉛筆の使い方を学んでいるところだ。ただ、せっかく楽しんでいるのであれば更に楽しめる迷路はないものか、と思い見つけたのが今回紹介する『Amaze』というゲームである。
このゲーム、単なる迷路と違い巧妙な仕掛けが設けられたアナログでありながらデジタルを思わせるゲームになっている。一体どういうことなのか?遊び方含めて今回はこの『Amaze』を紹介していこう。
『Amaze』とは
『Amaze』は世界中で数々の受賞歴がある教育ゲームを開発するアメリカのThinkFun社が開発したゲームである。同社からは他にも『ラッシュアワー』など遊びながら論理思考力を育むゲームなどが発売されており、そちらもまた面白いので興味があれば是非調べてみて欲しい。
さて、今回紹介する『Amaze』は人生の中で誰もが一度は遊んだ頃がある迷路が原型になったパズルゲームである。しかし、一般的な迷路と異なるのは、ユーザーが遊ぶ中で迷路のルートが変化していく点だ。付属のスタイラスペンを使ってスタートからゴールまでペンをなぞらせていくが、全部で16レベルの課題をクリアしていく遊び方になっており、当然上のレベルに上がるにつれて難易度は上がり時間も要するようになる。ご覧のように必要なものは全て本体に含まれているのでテーブル等がない、電車の中などでも遊ぶことが可能だ。
『Amaze』の遊び方
◆4つのインジゲーターを操作して難易度を設定する
先ほど触れたようにこのゲームには16のレベルが用意されており、レベルの切り替えは本体左端に設けられた4つのインジゲーターを操作して設定する。
このインジゲーターを指などで右もしくは左にセットすることで迷路のルート、具体的には赤い壁の位置が変化してルートが変化する仕組みになっている。
なおインジゲーターをセットする配置は本体裏に記載されているので別途説明書などを用意しなくても大丈夫だ。
ここまで出来れば準備完了である。
◆スタート位置からスタイラスペンを浮かすことなくゴールを目指す
ルールは本家の迷路と同じくいたってシンプルで、スタートからゴールまで付属のスタイラスペンをなぞらせるだけである。スタートとゴールの位置はレベル問わず共通となっている。
重要なのはスタートしたらスタイラスペンを迷路のルートから持ち上げてはいけない点だ。壁を飛び越えたりするのはもちろん不可である。
◆赤い壁を動かす際はよく考える
このゲームの最大の特徴は、ルート上にある赤い壁をペンで教えてルートを変更することができる点だ。一見すると他の壁と同じく固定されているように見える赤い壁は、突き当たった際にペンで押すことで移動させることができる。
これによって新たなルートを見つけるのがこのゲームの醍醐味である。
ただし、ここで注意点が3つある。1つ目は「押すことしかできない」点だ。あくまでスタイラスペンを持ち上げないでゴールを目指すのが基本ルールであるため、赤い壁に突き当たった際も引く操作はできず押すのみである。2つ目の注意点は「押せないこともある」点だ。このゲームでは構造上、赤い壁は1マス分しかスライドすることができないようになっている。つまり、すでにインジゲーターを左に寄せて設定しているレベルの場合、赤い壁に突き当たった際もそれ以上左に壁を押すことはできない(右に動かすことはできる)。
赤い壁が常に動かせるとは限らない点には注意する必要がある。そして3番目であり最も重要な注意点は「動かすべきではない赤い壁もある」点だ。いくつかの赤い壁は連動して動くようになっているため、その時は良かれと思って赤い壁を動かしたことが、後々の自分のルートを妨害してしまい、無限ループやデッドエンド(行き詰まり)に陥る可能性がある。レベルが低い時点ではあまり影響は少ない印象だが、上級になるにつれて動かすべき赤い壁とそうでないものを見分けることが必要になってくるし、同じ壁を複数回動かすなど、より高度な思考が求められる。
『Amaze』で遊んでみた感じたこと
アナログのゲームでありながら、赤い壁を押すことでルートが変化するこの仕組みが何より楽しいと感じた。注意点でも記載したように赤い壁に突き当たったからと言って必ずしも動かせるとは限らず、子どもの玩具だと思って甘く見ていると痛い目にあうだろう。逆に言えば、子どもと一緒に大人も遊ぶことができるので家族団らんのツールになるかもしれない。なお、対象年齢は8歳からとなっており、もう少し低年齢から始めることはできる印象ではあるものの、3-4歳程度だと一人で遊ぶのは難しい印象があり、大人も一緒に考えてあげるのが良いと感じた。
『Amaze』を購入するには
『Amaze』の価格は税込み1,980円でAmazon等から購入することが可能だ。
■関連情報
https://www.assiston.co.jp/3111
文/Wataru KOUCHI
趣味は合唱、読書、語学、旅行、美術館巡り、雑貨屋探索etc…。日本、海外の雑貨やガジェット、デザインコンセプトの中から思わず「それ、いただき!」と言ってしまうモノ達を紹介!