
キングオブコント2025が、ついにスタート。コントの王者を決める本大会について、その歴史や今年の大会日程、優勝予測などお笑いファン必読の情報をお届けします。
目次
ついに今年もこの季節がやってきました……。そう、キングオブコント2025!
国内史上最高気温の41.8℃は、この戦いのアツさが影響しているんじゃないかとの噂があったり、なかったり(注:ありません)。
お笑い賞レースの中でも1、2を争う注目度の本大会は、多くの芸人がコント師の頂点を目指して挑む、年に一度の祭典です。
学生時代に見た「爆笑オンエアバトル」(通称オンバト)からお笑いにハマり、はや20年。あらゆるネタ番組を見あさってきたお笑い大好きライターの私が、キングオブコント2025について、スケジュールや出場者などの詳しい情報から、超私的意見を盛り込んだ優勝予測までお届けします。
キングオブコント2025ついに開幕!
キングオブコントはその名の通り、コントの王様を決めようじゃないかという大会です。漫才の日本一を決めるM-1グランプリ、ピン芸人のトップを決めるR-1グランプリと並んで3大お笑い賞レースに位置し、あらゆるコント師が「自分たちが1番面白い!」という思いを胸に、熱い戦いを繰り広げます。
まずは、キングオブコントのこれまでの歴史をおさらいし、2025年の開幕とエントリー表明記者会見の様子を見ていきましょう。
■キングオブコントとは?ざっくりとした歴史

キングオブコントは2008年に第1回大会が開催され、今年で18年目。優勝賞金は1000万円!夢のある大会です。
応募資格は二人以上のユニットであること。プロ・アマ問わず、芸歴の制限もありません。これって地味にすごいことです。芸歴制限がないということは、かなりのベテラン、実力者も参加できるということで……。単独ライブを大成功させているユニットや、テレビのネタ番組でおなじみの方々も多くエントリーしているので、クオリティーの高さは確かです。
歴代王者には東京03やロバート、バイきんぐ、シソンヌ、かまいたち、ハナコなど、人気芸人らがずらり。王者になるだけあるよなぁ……と思わせる実力者揃いです。
個人的には2009年の東京03の優勝は、彼らの実力がやっと認められたのが嬉しく、今でも印象に残っています。そんなお笑いファン、多いはず。
2012年王者のバイきんぐは、キングオブコント優勝からテレビ出演が増えて今の人気に至ります。そんなふうに一気に知名度を上げて売れるきっかけにもなる大会で、どの芸人も本気で戦いに挑んでいます。
■2025年7月6日より予選1回戦が開始
2025年の大会は、7月6日から予選1回戦が始まりました。
1回戦は大阪や東京を中心に北海道や福岡、愛知でも開催されました。2回戦もすでに終了し、観覧だけでなく配信も行われました。SNSでは1回戦、2回戦を観覧したファンの声で賑わっています。舞台の上も観客席もアツい!
■エントリー表明記者会見の様子
キングオブコント2025のエントリーは、5月20日から6月30日まででした。
エントリー初日にはロングコートダディ、や団、蛙亭、レインボー、オダウエダの5組によるエントリー表明記者会見が行われ、早くもバチバチ!
前年王者のラブレターズも登場し、それぞれの意気込みとボケが炸裂しました。この中から2025年王者が出るのか、はたまた他の実力者か、ダークホースか?決勝が待ち遠しいですね。
ちなみに今年、スリムクラブは真栄田さんがLINEで「キングオブコント出ますか?」と確認されたのに対して「キングオブ今度出ます」と変換を間違えて送ってしまい、今年は出ないと思われてエントリーされてなかったんだとか。芸人すぎる(笑)。
しかし、チャンスを逃したのは残念だけど、普通に出場するより話題になったんじゃないだろうか(笑)。
キングオブコント2025の決勝はいつ?予選から決勝までの流れ
エントリー開始から戦いが始まっているキングオブコント2025。予選1回戦、2回戦、準々決勝、準決勝と、どんどんステージは過酷になっていきます。数千組いるユニットから、決勝の舞台に立てるのはたったの10組。厳しい道のりです。
ここでは、長い予選を勝ち抜き、夢の決勝の舞台にたどり着くまでの具体的なスケジュールや各ステージの概要を解説します。
■予選のスケジュールと概要
今年の予選1回戦は、7月6日に北海道の会場からスタートしました。まずは予選のスケジュールや概要について、詳しく見ていきましょう。
予選1回戦のスケジュール
キングオブコント2025の予選1回戦は、以下の日程で行われました。
●7月6日:北海道
●7月8日~11日:大阪
●7月12日:愛知
●7月13日:福岡
●7月14日~25日:東京
予選1回戦は持ち時間2分でネタを披露し、当日中に結果速報が出ます。1回戦でかなりの数が振り落とされるので、発表の瞬間はドキドキ。SNSで1回戦突破の報告をする芸人さんも多く、喜びをリアルタイムで分かち合えるのが嬉しい。
予選は短い時間で自分たちの世界観と面白さをアピールして、きちんとストーリーも完結させるっていう難しさがあります。芸風が柔軟な若手より、自分たちのスタイルが固まって普段5分や10分がベースのベテラン勢の方が、ネタ作りに苦戦するんじゃないかなーという印象。ベテランだからこそ、上手くまとめられるだろうという安心感もあるけれど。でも、長い尺で展開させる中で生まれる笑いが魅力のユニットも多いので、“自分たちらしさ”と“求められるもの”を、バランスよく組み合わせられるかが予選のカギです。
予選2回戦のスケジュール
2回戦では、1回戦突破組が持ち時間3分で準々決勝を目指します。2025年の2回戦は全4日。下記の日程で行われました。
●8月1日:大阪
●8月4日~6日:東京
ちなみに、過去に準決勝に進出したユニットは1回戦が免除されるので、2回戦からの参加になります。今年はレインボーや、Gパンパンダ、えびしゃ、天才ピアニスト、ダウ90000など実力も知名度もあるユニットの多くがシード組として2回戦から登場しました。有名どころも出る、ネタも3分になって1回戦より見応えがある、とあって、毎年観覧や配信も2回戦からはさらに盛り上がります。
■準々決勝のスケジュールと主な出場者
準々決勝は、8月11日からスタート。下記の日程で、3日間行われます。
●8月11日:大阪
●8月13日~14日:東京
準々決勝からは持ち時間5分。決勝と同じ条件になります。そして、準々決勝から登場するシード組は過去のファイナリストたち。出場者も条件も本格的になってきたー!って感じです。
2回戦を突破した主な出場者はインポッシブル、えびしゃ、オダウエダ、金の国、ジェラードン、ジャングルポケット、ダウ90000、天才ピアニスト、トム・ブラウン、春とヒコーキ、フースーヤ、ぼる塾、ママタルト、ヨネダ2000、ラランド、レインボーなど、約180組。彼らとシード組によって、熾烈な戦いが繰り広げられます。
■準決勝のスケジュール
準々決勝を突破し、準決勝に進めるのはわずか35組。2025年の準決勝は9月4日~5日に東京で行われる予定です。準決勝は決勝に持っていくネタを披露するルールなので、みんなとっておきを出す、ここがガチの勝負所なんです!最後の10組に残るため、コント師たちの魂がぶつかり合います。
■決勝戦は今秋TBS系列で生放送予定!
決勝戦は毎年恒例、秋に生放送される予定です。詳細の発表はまだですが、今年も浜ちゃんが司会でしょう。休養に入った時は心配したけど、すぐに復帰してくれてホッとしました。
優勝ビンタやコメント2周目ボケなど、浜ちゃんの言動が何かと話題になるのも楽しみの一つ。やっぱりキングオブコントの司会は浜ちゃんじゃないと。
お笑い好きライターが大予測!キングオブコント2025優勝候補

ここからは大会最大の楽しみ、優勝候補の予想です!
昨年のファイナリストはもちろん、SNSで早くも名前が挙がっているユニットや、私が勝手に応援しているコンビまで、さまざまな角度からキングオブコント2025の行方を占ってみたいと思います。
■ロングコートダディ、ファイヤーサンダー、や団は有力候補!

最有力候補は、言うまでもなく2024年のファイナリストたち。
特に昨年は本当に接戦で、ラブレターズ、ロングコートダディ、ファイヤーサンダーの上位3組は誰が優勝してもおかしくなかったし、4位のや団も3位とは1点差だったので、彼らの中から王者が出る可能性は大です。
■SNSでも優勝予測・応援コメントが続出
SNSでも、昨年のファイナリストを中心とした優勝予測や応援のコメントで賑わっています。特に2024年に1点差で準優勝となったロングコートダディや、水ダウ司会でも注目された中嶋さんのや団、7月に開催された漫才&コント二刀流のNo.1を決める「ダブルインパクト」で優勝したニッポンの社長も、勢いに乗っていくんじゃないかと期待されています。
■今年こそ活躍してほしいジェラードとジャングルポケット!
個人的には、トリオからコンビになったジェラードンとジャングルポケットには、頑張ってほしい!
二人でも面白い、二人だからこその新しい世界を見せてほしいと思ってます。ラランドや蛙亭も昔から好きなのと、男女コンビの優勝がまだないので、キングオブコントに新しい歴史を刻んでほしいと願い、決勝を楽しみにしている今日この頃でした。
誰が王者に輝くのか、今秋TBS系列で生放送される決勝を見守りましょう!
文・SUGI-SUGU(スギスグ)
夫婦でライター活動中。生活・AI・オーディオ・住宅・エンタメなど、丁寧なリサーチと体験をベースに読者目線でお届けします。3児の子育ての息抜きは、お笑い鑑賞&独自目線の批評。疲れやストレスもネタを見て笑い飛ばします。お笑いマニア歴20年、解説はクセがスゴイかも。