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まるで2台あるみたい!ツインエンジン搭載で熱ムラも解消、2品同時調理が叶う象印の電子レンジ「エブリノ」

2025.08.16

過熱水蒸気オーブンレンジなど多機能な調理家電は増えているが、日常で最もよく使う機能は電子レンジという家庭が多い。

同時に、調理で最も失敗が多いのも電子レンジだ。特に「解凍ムラ」や「加熱ムラ」は、高価格帯の製品でも避けられない課題である。

そんな中、象印マホービン(以下、象印)が家庭用としては初めて「ツインエンジン」を搭載した30L容量のスチームオーブンレンジ「EVERINO(エブリノ) ES-LA30」(以下、ES-LA30)を発表。

庫内の「底」と「奥」の2か所から加熱することで、ムラを抑えて均一に仕上げられるというユニークな製品だ。果たしてこのツインエンジンで加熱ムラはどこまで抑えられるのか。今回は象印本社で実機をチェックしてきた。

ふたつの加熱エンジンを搭載した「EVERINO ES-LA30」。価格はオープンで、実売予想は13万2,000円前後。発売は9月上旬を予定

大型レンジも小人数用レンジも、加熱ユニットは同じって知ってた?

電子レンジは食材の水分が「マイクロ波」を吸収することで加熱する仕組み。

このマイクロ波を放出するのが、電子レンジに内蔵されている「マグネトロン」と呼ばれるユニットだ。

これが電子レンジに必ず内蔵されるマグネトロン。意外と大きいのがわかる

多くのメーカーでは、18Lクラスの少人数向けモデルも、30Lクラスのファミリー向けモデルも、同じ出力のマグネトロンを1基だけ搭載している。そのため庫内が広くなるほど、マイクロ波が届きにくい「温めムラ」が発生しやすくなる。

マグネトロンのパワーは同じため、庫内容量が大きくなるほど加熱ムラが発生しているのがわかる

ES-LA30は、こうした加熱ムラが起きやすい30Lクラスの製品だが、象印はここに家庭用として初めてマグネトロンを2基搭載する「ツインエンジン」方式を採用。

庫内の底と奥から同時に加熱し、マイクロ波が弱まりやすいエリアを減らしている。業務用では2基搭載モデルが存在するが、家庭用では本製品が初の試みだ。

解凍が難しい「冷凍ミンチ」を自動メニューで解凍してみた

高機能レンジの多くは「加熱ムラが少ない」とうたっているが、本製品の実際の実力はどうなのか。そこで今回は、解凍ムラが特に出やすいとされる冷凍ミンチ肉でテストしてみた。

今回使用した冷凍ミンチ肉。食材が多いほど解凍ムラが出やすくなるため、今回はビッグサイズな500gで挑戦した

「すごはや解凍」機能の全解凍(強)で解凍スタート

「すごはや解凍」機能の全解凍(強)で解凍スタート

500gの冷凍ミンチを自動解凍モードで解凍したところ、約6分で終了。解凍後は端の一部にわずかにシャリっとした部分があったものの、全体的にはほぼ均一に解けていた。

溶け残りの部分も指で簡単に潰せる柔らかさで、すぐにハンバーグなどの調理に使える状態だ。

解凍直後のミンチ肉。すぐに全体をほぐせた

筆者はこれまで多くのメーカーの電子レンジを試してきたが、10万円以上の製品でも500gのミンチ解凍に12分以上かかる機種は多い。そのうえ、端が煮えてしまったり、1/3以上がカチカチのまま残ることも珍しくない。

ES-LA30はスピード・仕上がりともに、これまで試した中でもトップクラスの性能だった。

ちなみに、ツインエンジンの効果はもちろん解凍だけではなく煮込み料理などでも発揮された。

今回は耐熱ボウルにジャガイモや牛肉を入れ、4人前のカレーをオートメニューで調理したところ、約25分で完成。具材は大きめに切っても中までしっかり加熱され、ジャガイモはホクホク。スジ肉はやや硬さが残ったが、それでも短時間で作ったとは思えない仕上がりだった。

4人前のカレーが約25分で完成。10万円以上の製品でも同量のルーは40分以上かかったり、具材を小さく切る必要がある場合も。ES-LA30なら短い加熱時間でも大きめカットでOK

庫内上下で異なる温度に加熱できる「2段あたため」機能

じつは、2基のマグネトロンを搭載するメリットは、加熱ムラの解消だけではない。ES-LA30ならではの注目機能が、庫内を上下に分けて別々のレンジのように使える「2段あたため」だ。

ES-LA30は付属の金属製天板で庫内を区切り、上下それぞれを独立した加熱ゾーンとして利用可能。上下に2品ずつ、最大4品まで同時に温められる。たとえば下段に冷凍ごはん、上段に常温のおかずを入れてもOKだ。

<<08天板>>

電子レンジ使用時でも使える特殊構造の金属天板。厚さも重量もあるが、金属の天板をレンジ加熱で使えるのは画期的

同時調理機能を持つ高機能レンジは他社にもあるが、多くは器の形やサイズをそろえる必要があり、食材の温度条件も同じでなければならない。さらに加熱後の温度もすべて同一になることが前提だ。一方、ES-LA30は上下で異なる温度設定が可能。「大人はアツアツ、子供は火傷しない低め温度」といった使い分けもでき、まさに「電子レンジが2台ある」感覚で利用できる。

同じ肉じゃがを上は60℃、下は80℃で同時加熱。仕上がり温度が異なっても同時に加熱完了するように自動調整される
上下それぞれの食材を別々にチェックするため、センサーも上下にふたつ用意されている。2基のマグネトロンといい、かなり贅沢な構造だ

毎日使う機能こそ性能重視で選びたい

ES-LA30はグリルやオーブン機能も備えるが、今回は日常で最も使用頻度の高い電子レンジ機能にフォーカスして検証した。

ツインエンジン構造による加熱ムラの少なさや時短性能は、冷凍ミンチやカレーの調理テストで実感できた。

これ以外にも「すごはやWレンジ」など、日常で便利そうな機能を搭載。これは500Wや600Wで設定した加熱時間をもとに、ワンタッチで出力を切り替えて加熱時間を短縮できる機能だ。

時間を約20~30%短縮できるうえ、短縮しても全体をしっかり均一に温められる。

現地では、似たような時間短縮機能を備えた他社製レンジとES-LA30で、冷凍パスタを加熱比較。一般的にレンジはワット数を上げると熱ムラが起こりやすく、他社製では時間短縮機能を使ったパスタは中央が凍ったままで麺が塊になってしまった。

一方、ES-LA30は短縮しても全体がしっかり加熱され、端から中央まで均一にアツアツだった。

本来は600W6分の加熱必要な冷凍パスタも「すごはやWレンジ」なら自動計算して4分48秒に短縮。出来上がったパスタはしっかり全体がアツアツだった

実売予想価格は13万2,000円前後と安くはないが、結局のところ日常で一番使うのは電子レンジ機能。

ムラなく速く、そして状況に合わせた加熱ができるES-LA30は、毎日の調理をストレスなく短時間でこなしたい人にとって、有力な選択肢になるはずだ。

文/倉本 春

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