
今年の夏はとにかく暑いが、夏は海水浴やプールなど今しかできないレジャーが盛りだくさんの季節だ。そのため、家族とひと夏の思い出を作るべく、長距離ドライブの計画を立てている人も多いのではないだろうか?
ホンダアクセスはこのほど、自家用車を運転することがある20歳~59歳の男女で、家族で長距離ドライブ(片道100km以上のドライブ)をしたことがあるドライバー1,000人(男性500人、女性500人)に対し「家族での長距離ドライブに関する調査2025」をインターネットリサーチで実施し、その結果を発表した。ここでは本調査の中から「家族での長距離ドライブの実態」に関する調査結果を抜粋し、紹介する。
家族との長距離ドライブで最もよく使うクルマのボディータイプTOP2 「ミニバン」「軽自動車」
自家用車を運転することがある20歳~59歳の男女で、家族で長距離ドライブ(片道100km以上のドライブ)をしたことがあるドライバー1,000名(全回答者)に、保有車のボディータイプを聞いたところ、「軽自動車」(37.1%)が最も高くなり、次いで「ミニバン」(33.6%)、「コンパクトカー」(19.3%)、「SUV」(16.8%)、「セダン」(7.1%)となった。
保有車の中で、家族で長距離ドライブに行く際に最もよく使うクルマのボディータイプを聞いたところ、「ミニバン」(32.4%)が最も高くなり、次いで「軽自動車」(19.1%)、「コンパクトカー」(15.7%)、「SUV」(15.0%)、「セダン」(6.4%)となった。
家族との長距離ドライブで使うクルマに搭載されている安全運転支援システムは?
全回答者(1,000名)に、家族で長距離ドライブに行く際に最もよく使うクルマに搭載されている安全運転支援システムを聞いたところ、安全運転支援システムの搭載率は、「クルーズコントロール(ACC除く)」31.1%、「追従型クルーズコントロール(ACC)」17.5%、「車線維持支援システム」32.8%となった。
クルマのボディータイプ別にみると、SUVは各安全運転支援システムの搭載率が全体と比べて10ポイント以上高く、「車線維持支援システム」(52.0%)は半数以上となった。また、ステーションワゴンでは「車線維持支援システム」(44.2%)の搭載率が全体と比べて11.4ポイント高くなっている。
長距離ドライブでの高速道路走行時、ACC搭載車ドライバーの42%がACCを「道路状況・疲労状態次第で使う」
長距離ドライブで高速道路を走行する際、搭載されている安全運転支援システムをどのように使っているか聞いたところ、クルーズコントロール(搭載されている人311名)と追従型クルーズコントロール(ACC)(搭載されている人175名)では「道路状況・疲労状態次第で使う」(順に38.9%、41.7%)が4割前後となった。一方、車線維持支援システム(搭載されている人328名)では「道路状況・疲労状態に関係なく使う」(46.0%)が最も高くなった。
昨年の調査結果と比較すると、クルーズコントロールを「道路状況・疲労状態に関係なく使う」と回答した人の割合は、2024年32.1%→2025年21.2%と10.9ポイント下降した。
安全運転支援システムを道路状況・疲労状態次第で使うという人に、どのようなときに使っているか聞いたところ、クルーズコントロールを使う人(121名)では「交通量が少ないとき」(50.4%)が特に高くなり、「疲れたとき」(33.9%)が続いた。
追従型クルーズコントロール(ACC)を使う人(73名)では「交通量が少ないとき」(35.6%)が最も高くなり、「ノロノロ運転程度の渋滞のとき」(32.9%)が続いた。
車線維持支援システムを使う人(64名)では「疲れたとき」(35.9%)が最も高くなり、「交通量が多いとき(渋滞除く)」(32.8%)が続いた。
家族で行く長距離ドライブに掛けてもいいと思う金額は?
全回答者(1,000名)に、家族で日帰りの長距離ドライブに行く際、いくらくらいなら掛けてもいいと思うか聞いたところ、「5,000円~10,000円未満」(26.9%)や「10,000円~15,000円未満」(35.3%)に回答が集まり、平均は12,633円となった。
過去の調査結果と比較すると、緩やかな増加傾向にあった平均は昨年調査から減少に転じ、今回調査では2024年13,543円→2025年12,633円と910円減少した。
また、家族で宿泊を伴う長距離ドライブに行く際、いくらくらいなら掛けてもいいと思うか聞いたところ、「10,000円~20,000円未満」(20.6%)、「30,000円~40,000円未満」(17.9%)、「50,000円~60,000円未満」(17.9%)などに回答が分かれ、平均は38,537円となった。
過去の調査結果と比較すると、平均は2024年40,272円→2025年38,537円と1,735円減少した。物価高騰の影響で家計が厳しく、支出を抑えたいと考える人が多いのではないだろうか。
長距離ドライブの際の楽しみ 1位「グルメ」 2位「観光・アクティビティ」 3位「景色」、「運転」は男性で高い傾向
長距離ドライブの際の楽しみについて聞いたところ、「グルメ」(58.7%)が最も高くなり、次いで「観光・アクティビティ」(53.9%)、「景色」(51.6%)、「買い物」(37.9%)、「同乗者との会話」(34.6%)となった。
男女・年代別にみると、男性では「運転」と回答した人が女性よりも多く、50代男性では34.8%と、全体と比べて12.8ポイント高くなっている。
高速道路の電光掲示板に渋滞情報が出ていたら?
全回答者(1,000名)に、高速道路の電光掲示板に渋滞情報が出ていたら、どのようにすることが最も多いか、渋滞の長さ別に聞いたところ、【5kmの渋滞のとき】と【10kmの渋滞のとき】では「ルート変更せずそのまま走行を続ける」(5kmの渋滞68.0%、10kmの渋滞39.6%)が最も高くなり、【20kmの渋滞のとき】【30kmの渋滞のとき】【40kmの渋滞のとき】では「一般道に降りて走行を続ける」(20kmの渋滞37.5%、30kmの渋滞45.8%、40kmの渋滞48.2%)が最も高くなった。渋滞の長さが20km以上のケースでは、一般道に降り渋滞を避けることを選択する人が増えるようだ。
高速道路の電光掲示板の三角マーク“赤色の◢”“緑色の◣”の意味は?
高速道路の電光掲示板には、渋滞の長さや所要時間とともに赤色や緑色の三角マークが表示されることがある。赤の◢マークは渋滞が増加傾向、緑の◣マークは渋滞が減少傾向であることを示し、ドライバーが渋滞の状況をリアルタイムで把握することに役立つ。この三角マークの意味を知っている人はどのくらいいるのだろうか。
“渋滞●●km ●●分”の横に表示される赤色の三角マークが示している内容としてあてはまると思うものを聞いたところ、正しい解答である「渋滞が増加傾向であること」は8.7%となった。「わからない」(54.4%)と回答した人が半数以上を占め、「事故による渋滞であること」(23.6%)は正答率よりも14.9ポイント高くなった。
次に、“渋滞●●km ●●分”の横に表示される緑色の三角マークが示している内容としてあてはまると思うものを聞いたところ、正しい解答である「渋滞が減少傾向であること」は10.7%となった。一方、「わからない」(62.2%)と回答した人は6割を超えた。
赤色、緑色いずれの三角マークについても、正しい意味を知っている人は1割前後となった。
<調査概要>
調査タイトル:家族での長距離ドライブに関する調査2025
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする配偶者と子どもがいる、自家用車を運転することがある20歳~59歳の男女で、自家用車を使って家族で長距離ドライブ(片道100km以上のドライブ)をしたことがあるドライバー
調査期間:2025年6月27日~6月30日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル(男性・女性 各500サンプル)
実施機関:ネットエイジア株式会社
出典元:ホンダアクセス調べ
構成/こじへい