キングジムが日常に寄り添った新防災ブランド「KOKOBO」からテントやマットなどを発売

2025.08.10

キングジムは、新防災ブランド「KOKOBO（ココボ）」を発表した。新ブランドの立ち上げに伴い、新製品の「縦横使える防災テント」「屋根が開く防災テント」「自動で膨らむ防災マット」を2025年10月10日、「災害トイレセット（100回分）」を8月27日に発売。また、防災診断コンテンツや、「KOKOBO」製品を一挙に掲載したKOKOBOブランドサイトを8月5日に公開した。

4つの新製品を発売し、KOKOBOブランドサイトも公開

近年は地震をはじめとした自然災害のリスクが高まる一方で、防災の備えに対する心理的ハードルが存在しているのも現実。同社が実施した「オフィス防災に関する意識調査」では、約60％の方がオフィス防災に不安を感じていることが判明した。このような背景を踏まえ、同社では、防災の“はじめの一歩”として、日常生活に溶け込む“特別感のない防災”を提案する、防災ブランド「KOKOBO」を立ち上げた。

同社では2008年より防災用品の発売を開始し、防災用品カテゴリの売上は2020年度から2025年度にかけて、約600％の成長を記録しており、堅調に推移している。「KOKOBO」は今回発売する新製品に加え、これまで発売した防災用品もシリーズの対象とするブランドとなり、今後も「フェーズフリー」の考え方などを取り入れ、生活に溶け込むアイテムのラインアップの拡充を進め、日常に寄り添った“新しい防災のかたち”を提案するとしている。

なお、「KOKOBO」のコンセプトは“日常に寄り添った防災”で、ブランド名には、「ここにぴったり」「個々が使える」「ここぞというときに役に立つ」という仕事や暮らしを支える3つの“ここ”に加え、「あったら安心、そなえて安心」という“こころ”の「ここ」の想いを込めたとのことだ。

■新製品概要

・縦横使える防災テント

着替え時には縦置き、休息時には横置きと、用途に応じて使い分けできる1人用テント。誰でも簡単・スピーディに設営でき、収納時はコンパクトに収まる。また、ホルダーにはトイレットペーパーやタオルなどをかけることができ、お手洗いスペースとしても利用可能だ。

外形寸法は展開時が約W105×D105×H200cm、折りたたみ時が約φ66×D4cm。質量は約2.3kg。本体色はカーキ。

価格は12,100円。

・屋根が開く防災テント

屋根部分がファスナーで開閉可能な仕様の防災テントで、内部が暗くなりすぎず、採光や換気にも配慮。閉塞感を軽減して、快適性を高める。また、大人3人まで入れる広々サイズのため、圧迫感がなく、家族など複数人で使用できる。

外形寸法は展開時が約W200×D200×H180cm、折りたたみ時が約φ79×D6.5cm。質量は約6.3kg。本体色はカーキ。

価格は24,200円。

・自動で膨らむ防災マット

バルブを開けるだけで誰でも簡単に設営できる、自動膨張式のマット。厚さ約5cmまで膨らむため、振動や底冷えを軽減し、避難所での睡眠や休息を快適にサポートする。また、コンパクトに収納できるため、限られたスペースでも場所を取らずに保管することが可能。さらに、5ヵ所の連結ボタンを留めれば、複数枚を連結することもできる。

外形寸法は展開時が約W195×D65×H5cm、折りたたみ時が約φ16×H63cm。質量は約1.9kg。本体色はカーキ。

価格は9,900円。

・災害トイレセット（100回分）

災害時のトイレ問題に備える100回分の簡易トイレセット。抗菌性凝固剤と汚物収納袋がセットになっており、便座やバケツに汚物収納袋をかぶせるだけで設置でき、水を使わずに使用可能。抗菌仕様の凝固剤が汚物を素早く固め、ニオイの抑制や衛生面にも配慮している。また、100回分をオフィスになじむA4ファイルサイズにコンパクトに収納しているので、トイレの棚やキャビネットなどオフィスでの備蓄に最適だ。

外形寸法は約W96×D222×H313cm、質量は約2.5kg。セット内容は汚物収納袋×100枚、抗菌性凝固剤×100個、廃棄用大袋×5枚。

価格は16,280円。

構成／立原尚子