
これだけ物価が上がっていても売れている商品は一体何が違うのか──。それを読み解くために今回もDIME編集部は総力取材!「この商品にはお金を出してもいい」と消費者の心を動かすに至ったモノやサービスを深堀りする。
お手軽なのに多機能な調理家電が好調
手軽に使える多機能調理家電や、高性能な空間ケア家電などのように、実用性を重視した本格派家電が今年の売れ筋となっている。
手軽に使えてお手入れも簡単。それでいて機能は豊富で、さまざまな調理が楽しめる調理家電が次々と登場し、その利便性の高さが多くの消費者を惹きつけている。
シロカ『ヒーター機能付きブレンダー おうちシェフBLENDER』1万7820円
出荷台数およそ3万台!

ヒーターと独自の断熱構造を備えており、温・冷どちらの調理にも対応できる。予洗いに便利な2段階の自動洗浄機能を搭載しており、お手入れが楽なのもありがたい。
〈ヒットのカギ〉ヒーター付きなので加熱調理も可能
「ヒーターの搭載で温かい調理が可能になり、料理の幅が広がりました。本体とポットを分離式にし、安全性と利便性も向上しています」(シロカ 佐々木朱音さん)
レコルト『コードレスカプセルカッター ボンヌ』9900円
発売から1年足らずで約10万台を出荷!

2019年の発売以来のロングセラー商品が、ついにコードレスに。コンパクトさはそのままに、使い勝手は格段に向上した。カップはガラス製になり、汚れが落ちやすくなっている。
〈ヒットのカギ〉良い点はそのままにコードレスでさらに便利
「旧モデルから買い替えるお客様が多く見受けられました。好評だった点は経承しつつ、コードがない自由さが評価されたと感じています」(ウィナーズ 岸 啓恵さん)
感染症対策で空間ケア家電の需要増
インフルエンザなどの感染症は依然流行中だ。そこで空間を清潔に保つ家電への関心が高まっている。
パナソニック『次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ F-ML4000B』オープン価格(実勢価格約7万6230円)
出荷台数販売計画比約220%!

安全性が高く、除菌効果にも優れている次亜塩素酸を用いた空間除菌が特徴だ。食品産業における国際的な安全基準であるHACCP International認証も取得している。
〈ヒットのカギ〉A4サイズに小型化し一般家庭向きに
「適用床面積18畳という従来機種同等の除菌脱臭力はそのままに、A4サイズの設置面積で小型化を実現しました」(パナソニック マイチカ・エコプトリさん)
冷蔵庫は冷凍力で選ぶ時代へ
何年も使うからこそ慎重になる冷蔵庫選び。最近のトレンドとして押さえておきたいのが、冷凍機能の充実ぶりだ。
日立『冷蔵庫R-HWC62X』オープン価格(実勢価格約36万8000円)
販売台数前年同期比250%!

冷凍室下段にある、高さの異なる3段ケースが特徴で、食品の大きさに合わせて整理や収納がしやすくなっている。1、2段目には霜つきを抑える霜ブロック機能が搭載されている。
〈ヒットのカギ〉冷凍室にまつわるユーザーの困りごとを解決
「容量不足や整理がうまくできない、霜つきが気になるといったユーザーの困りごとを解消する『らくうま!ひろin冷凍プラス』が好評です」(日立 商品企画担当者)
〝ちょうどいい〟性能のロボット掃除機
多機能・高性能化が進むロボット掃除機市場において、便利な機能を必要十分に備えた〝ちょうどいい〟スペックのモデルが支持を集めている。
アイロボット『Roomba Plus 405 Combo ロボット + AutoWash 充電ステーション』9万8800円
ネット限定販売ながらも評価★4.6!

デュアル型モップパッドやLiDARセンサーによるレーダーマッピングをシリーズ初搭載。充電ステーションはモップパッドの洗浄乾燥、ゴミ収集まで自動で行なう。
〈ヒットのカギ〉Roomba初の回転式モップを搭載
「2つの回転式モップパッドは『待ってました』と高評価です。多機能でお手入れが楽になる充電ステーションも話題です」(アイロボットジャパン 村田佳代さん)
※本記事内に記載されている商品の価格は2025年6月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。