「使いづらい」を払拭!「デイリーせいろ」が一大ブームに
無印良品から発売された扱いやすいせいろがSNSで人気に。調理のハードルが高そうなイメージが払拭された。
無印良品『竹材 蒸篭(せいろ)』1090円(本体 深型 小)/690円(蓋 小)
発売以降、計画の2.5倍売れ!展開店舗を絞りつつも右肩上がり

健康的でおいしい料理が作れるせいろに無印良品が着目。扱いやすい竹材を採用するなど、ビギナーでも気軽に試せることで大ヒット!
コチラも人気に!

洗って繰り返し使える蒸し布代わりのシート。食材がつきにくい細かい網状のため、ムラなく蒸せる。無印良品『蒸篭用 シリコーンシート』390円。
〈ヒットのカギ〉高まるニーズを見事にキャッチ
「発売開始時期が秋に入るタイミングで、温かい料理を食べたいというニーズにマッチしました」(良品計画・蒲生達大さん)
Gakken『すべてを蒸したい せいろレシピ』りよ子著 1540円
レシピ本も人気を後押し。累計発行部数22万2500部

Instagramでせいろレシピを発信しているりよ子さんによる、初レシピ本。「トースター感覚で食パンを蒸す」というような手軽なせいろ蒸しのアイデアが詰め込まれている。
〈ヒットのカギ〉等身大のアイデアがウケた
「著者がせいろブームの火付け役として認知され、知名度が高まったことが、ヒットの後押しに」(Gakken・田村貴子さん)
小さな不満も見逃さない!ストレスフリー筆記具がヒット!
デジタル化が進んでも、「書く」という行為は不変。だからこそ、書くことの心地よさや美しさにこだわった筆記具が新たな価値を得てヒットに繋げた。
パイロット『KIRE-NA(キレーナ)』各132円
発売半年で200万本超え!依然供給不足が続く

きれいに整理されたノートで学習意欲を高めたいという学生のニーズに応えた蛍光ペン。きれいに線が引ける仕組みや1秒で乾く「速乾顔料インキ」の搭載で、美しい蛍光ペンの線を実現。

直線がひける秘密はペン先のチップ両端に付けられた「キチントガイド」。特殊なナイロン素材により、同じ線幅で安定した線となる。
〈ヒットのカギ〉蛍光ペンならではのあるある不満を解消
「学生の、蛍光ペンに関する不満をまとめた動画を公開。発売時に話題になるよう仕掛けました」(パイロットコーポレーション・門司芽衣さん)
三菱鉛筆『uniball ZENTO』各275円(ベーシックモデル)〜
想定を大きく上回る売れ行きで商品供給追いつかず

クッション成分となるPOA界面活性剤を配合し、筆記時のストレスを大幅に軽減。新感覚の書き心地はストレス社会における新たな価値と「気持ちがととのう」心地よいひと時を提供した。
〈ヒットのカギ〉ユーザーの心を掴む選択肢の提供
「書くことによる心地よさを多くの人に実感していただくべく4つのモデルを同時発売。選択肢を広げました」(三菱鉛筆・深沢直人さん)
QOLアップを後押しするサプライズ新発想日用品が話題に
生活は向上させたいが、高価な生活家電には手が出せない。そんな層にもささるような、アイデア勝負でリーズナブルな生活グッズが注目を集めた。
DAISO『ロボット掃除機(電池タイプ)』550円
売り場に並ぶと瞬殺で売り切れ!未だ発見情報が飛び交う

ロボット掃除機がDAISOによって、価格を抑えた形で商品化。550円で果たしてきれいになるのか? 性能に興味津々の人が続出し、発売当初から即完売。現在でも品薄状態が続いている。

専用のクリーンシートが同封されており、付属の面テープで貼り付ける仕組み。シートは15枚入りで、汚れたら交換することができる。
〈ヒットのカギ〉550円でロボット掃除機が買える超意外性
簡易版だとしても、世の中にあるロボット掃除機から遥かに手に取りやすい価格設定。「SNSでの反響も大きく、ヒットを後押ししたと思います」(DAISO広報課・島津明子さん)
ドウシシャ『ゴリラのひとつまみ』1958円〜
発売直後より好調!本年度30万枚の販売を見込む

力強いゴリラをネーミングに用いた「ゴリラのハイパワー」シリーズのスピンオフ。超軽量化により、ゴリラ気分で使えることを直感的に伝えた。卵焼き1、深型2含む計6サイズ展開。
思わず「軽っ」と口に出るゴリラ気分で鍋ふり!

一般的なフライパンサイズ26cmで、重さはわずか約375g。ほぼ豆腐一丁分で、野菜炒めなどの〝鍋ふり〟もラクチン!
〈ヒットのカギ〉「ゴリラのようになれる」で超軽量をアピール
「思わず手に取ってしまうネーミングと、わかりやすいパッケージにこだわりました。SNSで発信したくなる驚きを大切にしています」(ドウシシャ・水島英恵さん)
取材・文/高山 惠 編集/原口りう子
※本記事内に記載されている商品の価格は2025年6月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。