
これだけ物価が上がっていても売れている商品は一体何が違うのか──。それを読み解くために今回もDIME編集部は総力取材!「この商品にはお金を出してもいい」と消費者の心を動かすに至ったモノやサービスを深堀りする。
ライフスタイル 見えないところにも機能性。インナーウエア革命始まる!
猛暑や物価高騰の影響もあり、家の中でのQOLを上げる商品が注目を集めている。心地いいインナーやリラックスウエアをはじめ、文具にも「使い心地」を求める時代に。
インナーウエアにこだわる人が急増中。着心地に加え、姿勢サポートや猛暑対策などの機能性に注目が集まった。高コスパもポイントに。
グンゼ in.T『Airy half(エアリー ハーフ)』1650円
発売から約2か月で1アイテム8000枚を突破

Tシャツ専用インナー『in.T(インティー)』より、猛暑対策インナーとしてリリース。汗をかく場所には汗取りパッドで対応しつつ、それ以外の箇所はカット。風を感じる涼しさが体感できる。

〈ヒットのカギ〉ひと目でわかる機能性とベネフィット
「〝ウエストまわりの生地をカットする〟斬新な発想で、見た目も、体感としても圧倒的に涼しくなりました。一目瞭然のわかりやすさが勝因です(グンゼ・日和 崇さん)
しまむら『CLOSSHI PREMIUM 活き活きラボ姿勢サポートブラジャー』1419円
当初の販売計画を約200%に上方修正

年齢を重ねると気になってくる姿勢をサポートするだけでなく、可能な限り縫い目を少なくすることで肌触りの良さを実現。何度も試作と試着を繰り返し、着やすさにもこだわった。

2重構造のクロスパネルが背筋をサポート。洋服の下に着ていてもかさばらず、夏の薄着でも響きにくい。
〈ヒットのカギ〉ネーミングで窮屈さを払拭!
「着心地にこだわり、補整下着の窮屈なイメージをやわらげる『姿勢サポート』と命名することで、手に取りやすくなったと感じています」(しまむら広報部・小幡京子さん)
高機能 vs 低価格 付加価値リラックスウエアが好調
一般医療機器に分類されるものから税抜き1000円以下のものまで、2025年のリラックスウエアはニーズに合わせて選べる商品が人気に。
りらいぶ『リライブシャツα』/『リライブスパッツα』1万1000円/1万4300円
上下で合計30億円の売り上げを記録

特殊加工を施した鉱石インクがプリント加工され、そこから輻射される遠赤外線により、血行を促進。着用するだけで筋肉のコリの改善や、全身の筋肉の疲れの軽減が期待できる。
〈ヒットのカギ〉「着る医療機器」のインパクト大
「インパクトをわかりやすく伝えたく、キャッチコピーを『着る医療機器』としました。テレビCMの効果も大きかったです」(りらいぶ広報室・小田嶋さん)
ゲオ『あったかスウェットセットアップ』1098円
週1万着と売れまくり。半年で累計30万着突破

昨年10月よりルームウエア商品の本格展開をスタートし、こちらのセットアップが大ヒット。全国のゲオ店舗で大々的に展開させ、質の良さと価格のバランスが評判となった。
〈ヒットのカギ〉軽い着心地とコスパの勝利
「裏起毛によるやわらかな肌触りや軽さがあり、それでいて税込み1098円の低価格。この2点が好調の要因だと思います」(ゲオホールディングス・菖蒲 哲さん)
セルフで全身ツルツルに!高コスパ家庭用脱毛器
今やメンズ脱毛は当たり前。強力な脱毛力ながらも刺激を抑え、使い心地が良く、高コスパの脱毛器が支持された。
Ulike『Ulike X IPL光美容器』6万4800円
発売から20日でAmazon売り上げランキングTOP10入り

脱毛用の家庭用光美容器で高い支持を得るUlikeがリリースしたメンズモデル。同ブランド史上最高パワーで髭や剛毛にもアプローチしつつ、肌への刺激を抑える冷却機能も搭載した。

照射面を肌に当てるだけで冷却を同時に行ないながら、脱毛が可能。ハイパワーと快適さを両立する。
〈ヒットのカギ〉全身脱毛できて6万円台の高コスパ
ハイスペックながら軽量で扱いやすく、初心者でも安心して使える価格帯が魅力。「冷却機能も備え、肌への刺激も抑えられます」(ユーライクジャパン・PR担当)