
晩婚化・非婚化が進む現代の日本において、結婚相談所やマッチングアプリをはじめとする婚活サービスは出会いの手段として一般化してきている。
一方で、経歴や年収などの「条件」で相手を判断する画一的な手法や、短期間で関係の進展を求められるプレッシャーに対し、「つらさ」や「疲れ」を感じる人も少なくない。
では、婚活を経験した人々は、婚活をどのように感じており、今後どのような出会いを求めているのだろうか。そこで独身専用会員制コミュニティ「シンパティ」は、「35歳以上の独身者の婚活経験」に関する調査を実施した。
婚活サービスを利用開始してから1年間で、実際に会うことができた人数で最も多いのは「1~2人」
まず、「これまでに利用したことがある婚活サービス」を聞いたところ、1位は「マッチングアプリ」で48.8%、2位が「婚活パーティー」で41.2%、3位が「結婚相談所」で33.0%という結果に。
この結果から、婚活経験のある35歳以上~59歳以下の独身の男女が、これまでに利用したことのある婚活サービスは主に、「マッチングアプリ」や「婚活パーティー」であることが明らかになった。
次に、「婚活サービスを利用開始してから1年間で、実際に会うことができたのは何人か」を尋ねたところ、1位が「1~2人」で34.9%、2位が「0人」で24.9%、3位が「3~5人」で23.9%という結果に。
この結果から、婚活経験のある35歳以上~59歳以下の独身の男女が、婚活サービスを利用開始してから1年間で、実際に会うことができた人数で最も多いのは「1~2人」であることがわかった。
※「婚活パーティー」利用者については、パーティー当日の出会いではなく、その後個別に会った人数を回答しているケースが含まれると考えられる。
続いて、婚活サービスを利用開始してから1年間で会うことができた(前問で0人と回答した人以外)と回答した人を対象に実際に会うことができた人のうち、「2回以上会うことになったのは何人か」を質問したところ、1位が「1~2人」で56.1%、2位が「0人」で27.0%、3位が「3~5人」で13.3%という結果になった。
1位と2位の回答を合計すると回答率80%を超えた。この結果から、実際に会うことができた人のうち「2回以上会うことになったのは何人か」という問に対して、8割以上が「2人以下」と回答したことがわかる。
また、婚活サービスを利用開始してから1年間で1人以上と会うことができたと回答した人を対象に「婚活サービスを利用開始してから1年間で、実際に交際に至ったのは何人か」を尋ねたところ、1位が「0人」で55.2%、2位が「1人」で31.5%、3位が「2人」で9.3%という結果に。
この結果から、婚活サービスを利用開始してから1年間で1人以上と会うことができた人の約55%が、実際に交際に至ったのは「0人」であることが明らかになった。
婚活を経験する中で最も「つらい」「疲れた」と感じたことは、「実際に会った時の価値観や態度の不一致」
次に、「婚活を経験する中で、あなたが最も『つらい』『疲れた』と感じたのはどのような点か」を質問。
1位は「実際に会った時の価値観や態度の不一致」で23.0%、2位が「時間や費用がかかることへの焦り」で16.7%、3位が「初対面の相手に自分をアピールすること」で13.3%となった。
この結果から、婚活経験のある35歳以上~59歳以下の独身の男女が、婚活を経験する中で、最も「つらい」「疲れた」と感じたのは、「実際に会った時の価値観や態度の不一致」であることがわかった。
今後、異性との新たな出会いに求めること1位は「共通の趣味や体験を通じた出会い」
調査の最後に「今後、異性と新たに出会うとしたら、求めることは何か」を尋ねたところ、1位が「共通の趣味や体験を通じた出会い」で27.6%、2位が「費用がかかりすぎないこと」で19.7%、3位が「初対面の相手とすぐに好き・嫌いのジャッジをしなくていいこと」で12.4%という結果に。
この結果から、今後、異性との新たな出会いに最も求めることは、「共通の趣味や体験を通じた出会い」であることが明らかになった。
まとめ
今回の調査により、婚活経験のある35歳以上~59歳以下の独身の男女が、これまでに利用したことのある婚活サービスは主に、「マッチングアプリ」や「婚活パーティー」であり、婚活経験のある35歳以上~59歳以下の独身の男女が、婚活サービスを利用開始してから1年間で、実際に会うことができた人数で最も多いのは「1~2人」であることが明らかになった。
また、婚活サービスを利用開始してから1年間で1人以上と会えた人のうち、8割以上は、2回以上会った相手が「2人以下」であり、婚活サービスを利用開始してから1年間で1人以上と会うことができた人の約55%が、実際に交際に至ったのは「0人」であることが判明。
なお、婚活経験のある35歳以上~59歳以下の独身の男女が、婚活を経験する中で、最も「つらい」「疲れた」と感じたことは、「実際に会った時の価値観や態度の不一致」。
今後、異性との新たな出会いに求めることトップ3は、1位「共通の趣味や体験を通じた出会い」2位「費用がかかりすぎないこと」3位「初対面の相手とすぐに好き・嫌いのジャッジをしなくていいこと」であることがわかった。
本調査の結果から、婚活経験のある35歳以上~59歳以下の独身の男女が、婚活サービスを利用開始してから1年間で、実際に会うことができた人数で最も多いのは「1~2人」であり、そのうち半数以上が交際に至っていないことが判明。
また、婚活経験のある35歳以上~59歳以下の独身の男女が、今後、異性との新たな出会いに求めることは、「共通の趣味や体験を通じた出会い」や「費用がかかりすぎないこと」、「初対面の相手とすぐに好き・嫌いのジャッジをしなくていいこと」、「経歴や年収などの条件で判断されないこと」など様々あることも明らかになった。
調査概要
調査期間:2025年7月7日~7月10日
調査方法:インターネット調査
調査対象:婚活経験のある35歳以上~59歳以下の独身の男女
調査人数:330名
モニター提供元:RCリサーチデータ
構成/Ara