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熱中症だけじゃなく冷房病も要注意!涼しすぎることで生じる健康リスクとは?

2025.08.06

冷房病の対策

冷房病の症状が気になる場合、どんなことを意識すればいいだろうか。

久住氏によれば、入浴、運動、食事、睡眠で対策するのが良いという。

●入浴

「41℃以下の湯温でゆっくり浸かりましょう。これにより自律神経の副交感神経が優位となり、胃腸の動きが増します。血管も緊張がとれるので、血液の循環が良くなります」

●運動

「運動には自律神経の働きを正常化する効果があります。屋外での運動は厳しい季節ですから、朝起きたら屋内で腕立て伏せと腹筋とスクワットを1日1種目ずつ行い、夜の入浴後にはストレッチしましょう。足がむくむ方は、ふくらはぎ、太ももなどのストレッチを念入りにしましょう。

また運動により足に流れてきた血液は、筋肉の動きによって静脈やリンパ管の中を戻っていきます。カーフレイズ(つま先立ちを繰り返す運動)では、足底とふくらはぎの血流が、スクワットでは太ももとおしりの血流が促進します。

朝の涼しい時間帯に、ほんの10分程度、軽いジョギングするのもおすすめです」

●食事

・みそ汁・スープ
「胃腸の働きを高めるために、温かく、油の少ないメニューがおすすめです。夏場は汗で塩も喪われるため、朝食でみそ汁やスープを摂りましょう。

・野菜
「ゆでこぼさず、そのまま食べられるアクの少ない野菜がおすすめです。レンジでチンして温野菜サラダにするのも良いでしょう。野菜や果物からカリウムを摂ることで、利尿が促進され、むくみがとれやすくなります。体の冷えてしまった方では、生姜や根菜類が体を温める効果があるとされています」

・イカ・タコなどのタウリンを含む食材
「タウリンはイカやタコ、ホタテなどの魚介類に多く含まれるアミノ酸の一種で、細胞の浸透圧調整や自律神経の安定、抗酸化作用など多岐にわたる働きがあります。特に夏の疲労感や自律神経の乱れには、タウリンが役立つと考えられています。幸い、夏場に旬を迎えるイカやタコなど海産物に多く含まれます。雑節のひとつ半夏生にタコを食べる習慣は、もしかすると経験的に体調管理に役立つことに気づいた先人の知恵によるものかも知れません」

●睡眠

「睡眠は夜のアルコールと、午後3時以降のカフェイン摂取を控えることから始めましょう。夕食と一緒にお酒を楽しむのは良いですが、酔っ払ったまま眠ったり、寝酒としてアルコールを摂るのは勧められません。運動や入浴は、睡眠の質を高めます。夏は日が昇るのが早いので、カーテンを閉めて7時間ほど眠るようにしましょう。

もちろん、冷房は必須です。寝入りばなは体温を下げるために発汗して暑さを感じますが、眠りに落ちた後は寒くなるので、タオルケットだけでなく夏でも布団を出しておいて、温度調節するようにしましょう」

冷房病予防のための温度設定

冷房病を予防するには、日頃の冷房との付き合い方に注意が必要だ。

「体調管理のために、冷房は外気温との差が5度以内になるよう調整し、冷えすぎに注意しましょう」

例)気温35度 設定温度は28~29度

「特に、猛暑の屋外から急に冷房の効いた室内に入ると、温度差が大きすぎて体が適応しきれず、自律神経が乱れやすくなります。その結果、冷房病の症状につながります。

また室温が低すぎると、ウイルスや細菌に対する防御反応が鈍くなり、免疫力の低下を招く可能性もあります。冷風が直接当たると、喉や鼻の粘膜が乾燥し、感染症にかかりやすくなるケースも。冷房は『涼しすぎない』ことを意識しましょう」

熱中症に気をつけつつ、うっかり冷房病になってしまわないよう、これらのポイントを生活の中で意識して、夏を元気に乗り切ろう。

取材・文/石原亜香利

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