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認知症になりたくない人は「食事の香り」を意識的に嗅ぐといい理由

2025.09.29

人生100年時代。年齢を重ねることは、経験と知恵が深まる素晴らしい旅です。でも、一方で記憶力や集中力の低下に不安を感じることがあるかもしれません。

そんな中、脳科学者・西剛志氏が提案するのは、「脳の若さ」を保つためのシンプルな習慣。実際に、80歳を過ぎても好奇心を持ち続け、学びを楽しむ人たちが実践していることとは?

この記事では、書籍『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』から、脳を元気に保つヒントを抜粋・再編集してわかりやすくご紹介します。

年齢に関係なく、今から始められる「脳のメンテナンス」を一緒に学びましょう。

香りを使うと認知症の進行を防ぐことができる!?

認知症になると、香りを感じる機能がどんどん鈍化していくと言われています。香りをキャッチする嗅覚のレセプターが鼻の中にあるのですが、認知症や認知症予備軍の人は、このレセプターの細胞数が少なくなっていくのです。

認知症の人でなくても、60~80代にかけて嗅覚はどんどん低下します。特に男性は、60代からの低下が激しいので注意が必要です。ただ、実際に自分の嗅覚が低下していることに気付くのが難しく、気が付いたときにはかなり進行していたということもよくあります。

香りはものすごく脳に刺激を与えています。香りを嗅いだ瞬間に、気持ちが変わることがないでしょうか? たとえば、臭い匂いであれば一瞬で嫌な気持ちになりますよね。

実は、五感の中で最も伝達速度が速いのが嗅覚です。それだけ、嗅覚と脳はつながっているのです。鼻腔と脳は場所も近く、ダイレクトに脳が活性化するわけです。

だから、「香り」を使えば簡単に脳活できます

一番簡単なのは、食事の香りを利用することです。

料理にはいろいろな香りがあります。この香りを意識的に嗅ぐことで、脳を刺激していくのです。ただし、毎日同じものばかり食べていると、香りに慣れてしまい、脳を刺激できなくなってきます。和食の次は中華、その次は洋食、ときどきはエスニックを入れてみるなど、できるだけ料理のバリエーションをつくり、いろいろな香りを嗅げるようにしてください。

食べることが好きな人は認知症になりにくいと言われますが、これは嗅覚の側面からもそう考えられると思います。

食事以外の方法では「アロマの活用」があります。アロマにはさまざまな効果があるので、目的に合わせて選べるのがいいですね。脳を刺激するだけでなく、集中力を上げる、自律神経を整える、リラックスする……、目的に合ったセレクトができます。

アロマの研究は各所で行われていて、香りにたくさんの効果が認められていますが、その中でも特に、やる気脳、記憶脳などの改善に効果があるものを厳選して紹介します。

レモン
副交感神経の活性化を抑えて、交感神経を活性化する作用があるため、朝の目覚めがよくなったり、集中力をアップさせる効果があります。疲労の回復効果もあります。

ラベンダー
短期記憶(ワーキングメモリ)が15%アップする
ため、記憶力がアップします。
また、神経栄養因子受容体(NGFR)の遺伝子のスイッチをオンにするため、神経の成長・維持も促進される効果も期待できます。

ペパーミント
集中力が高まり
、作業スピードが速まる効果が期待できます。また記憶力も高まる効果もあります。ミントガムは噛むことでドーパミンを分泌させるので、おすすめの脳活食品です。

ヒノキ
ヒノキの匂いを嗅ぐと、右脳前頭前皮質の活性度が落ちて副交感神経を活性化することで、ストレス軽減効果があることがわかっています。ヒノキに含まれるαピネンの香りを嗅ぐと、海馬の脳由来神経栄養因子(BDNF/記憶力の脳内ホルモン)の遺伝子のスイッチがオンになることから、記憶力への効果も期待できます。ヒノキ風呂は老人脳予防効果が期待できます。

ローズマリー
展望記憶(将来の予定や約束などを覚えておく能力)がアップする
ため、人との約束や、買い物で何を買うかを忘れにくくなったり、台所に来たけど「なんのために来たんだっけ?」という忘却を防ぐ効果があることがわかっています。

また、ブレンドしたアロマを使った検証で、匂いを嗅ぐことで注意力が向上することがわかっています。

☆ ☆ ☆

未来の自分のために、今日からできることを!

年齢に関係なく、脳も心も、日々の習慣で変えていけます。小さな一歩が、未来の自分を大きく変えるかもしれません。ぜひ、今日からできることをひとつ、始めてみませんか?

増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること
著者西 剛志
発売日2022年8月13日
価格1400円(税別)

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楽天ブックスで購入する

いくつになっても脳が若いままの人と、老化が進んでいく人の差はどこにあるのか?脳科学者が伝えたい「老人脳」にならないための方法を伝授!スーパーエイジャー(高齢になっても超人的な認知・身体能力を持つ人)たちの脳の使い方をひも解き、いつまでも若々しく幸せなシニアライフを送るコツを届ける一冊です。

(著者情報)
西剛志(にし・たけゆき)
脳科学者(工学博士)、分子生物学者。T&Rセルフイメージデザイン代表取締役。1975年、宮崎県高千穂生まれ。東京工業大学大学院非常講師や特許庁を経て、2008年に企業や個人のパフォーマンスをアップさせる会社を設立。 子育てからビジネス、スポーツまで世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、大人から子どもまで才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めて1万人以上をサポート。テレビなどの各種メディア出演も多数。著作は『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』(アスコム)をはじめとして累計発行部数10万部を突破。

構成/DIME編集部

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