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病気の回復が早まる?昔の良い思い出を振り返ることがもたらす効果

2025.09.29

人生100年時代。年齢を重ねることは、経験と知恵が深まる素晴らしい旅です。でも、一方で記憶力や集中力の低下に不安を感じることがあるかもしれません。

そんな中、脳科学者・西剛志氏が提案するのは、「脳の若さ」を保つためのシンプルな習慣。実際に、80歳を過ぎても好奇心を持ち続け、学びを楽しむ人たちが実践していることとは?

この記事では、書籍『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』から、脳を元気に保つヒントを抜粋・再編集してわかりやすくご紹介します。

年齢に関係なく、今から始められる「脳のメンテナンス」を一緒に学びましょう。

「昔のよかったこと」を思い出すことは脳の栄養になる

幸福度と脳の状態には関連性があるということを知っていますか?

前述したように、日本人は世界的に見て幸福度が高くない国です。一方、世界で一番幸福度が高い国はフィンランドです。7年連続で世界トップです。

フィンランドがなぜ幸福度が高いのでしょうか

その理由はいろいろありますが、自由やつながりを感じるベースが社会にできているからなのかもしれません。脳はつながりと自由を感じたとき快感を感じるため、その結果、幸福度が高まります。

一方で、日本は「自由度」「寛容さ」の2項目が、特に上位の国と比べて低いという結果が出ています。

では、どうしたらここ日本でも手軽に幸福度を上げることができるのでしょうか?

ひとつ、すぐにできるいい方法を紹介します。

昔の楽しい思い出を振り返る。

これだけです。

幸福度が高い人を調べていくと「過去の楽しい思い出を振り返る頻度が高い」ことがわかりました。

どうでしょうか? これならすぐできそうですよね。

幸せは、過去の楽しかった記憶の数に比例すると言われています。いま現在幸せを感じられなかったとしても、過去に楽しい記憶を持っていれば幸福度は高まります。それを思い出す頻度が高い人ほど幸福度が上がりやすくなるのです。

自分の頭の中で思い出すのでもいいですし、誰かと思い出を話しながら共有するのもいいと思います。

過去の楽しかったことを思い出すと、どうでしょうか、すごくいい気持ちにならないでしょうか。物を買っただけの幸せは長く続きませんが、幸せな思い出は長続きします。

また、私たちは24歳前後に流行っていた曲を最も好む調査結果もあるので、当時の曲を聴いたり、カラオケで歌うのもおすすめです。

■病気の回復率は楽しいことを振り返ると早まる

同窓会に行くのもおすすめです。一見、過去のことにすがっている、とらわれているとネガティブな見方をする人もいます。でも、実は脳科学の研究で驚くべきことがわかっています。

それは、過去と未来を考える脳の回路が同じということです。私たちは未来を考えているときも、過去を振り返っているときも、同じ脳の回路を使っているのです。

ですから、過去をマイナスに考えると、未来もマイナスに考えてしまいます。逆に過去を、プラス、楽しい、幸せと考えると、未来も、プラス、楽しい、幸せと考えることができるのです。

たとえば、過去の失敗体験も、自分の成長の糧になったとしてプラスに考えれば、未来はプラスに考えられます。でも失敗をずっとマイナスとして引きずっていると、未来もマイナスと考えてしまいます。

楽しいことを振り返ると脳が活性化します。写真を見ると、そのときの映像が頭に浮かぶかもしれません。声だったり、空気の感覚とか、人によっては匂いも出てくるかもしれません。そういったものを思い出すことは、脳の高度な機能を使っています。

認知症の人は新しいことはなかなか覚えられませんが、昔のことほど覚えていたりします。実際によい思い出を回想することで、認知症の人の認知機能が高まったという報告もあります。

脳に限らず、病気の回復率も、楽しいことを振り返ったほうが早まるという研究もあります。逆に自分はもう無理だ、治らない、なんでこんな病気になったんだと、ネガティブなことを言っている人は、治癒が遅れることも言われています。

☆ ☆ ☆

未来の自分のために、今日からできることを!

年齢に関係なく、脳も心も、日々の習慣で変えていけます。小さな一歩が、未来の自分を大きく変えるかもしれません。ぜひ、今日からできることをひとつ、始めてみませんか?

増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること
著者西 剛志
発売日2022年8月13日
価格1400円(税別)

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楽天ブックスで購入する

いくつになっても脳が若いままの人と、老化が進んでいく人の差はどこにあるのか?脳科学者が伝えたい「老人脳」にならないための方法を伝授!スーパーエイジャー(高齢になっても超人的な認知・身体能力を持つ人)たちの脳の使い方をひも解き、いつまでも若々しく幸せなシニアライフを送るコツを届ける一冊です。

(著者情報)
西剛志(にし・たけゆき)
脳科学者(工学博士)、分子生物学者。T&Rセルフイメージデザイン代表取締役。1975年、宮崎県高千穂生まれ。東京工業大学大学院非常講師や特許庁を経て、2008年に企業や個人のパフォーマンスをアップさせる会社を設立。 子育てからビジネス、スポーツまで世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、大人から子どもまで才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めて1万人以上をサポート。テレビなどの各種メディア出演も多数。著作は『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』(アスコム)をはじめとして累計発行部数10万部を突破。

構成/DIME編集部

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