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脳が止まっている!?「何かうまくいかないな」と感じている時の本当の原因

2025.09.22

人生100年時代。年齢を重ねることは、経験と知恵が深まる素晴らしい旅です。でも、一方で記憶力や集中力の低下に不安を感じることがあるかもしれません。

そんな中、脳科学者・西剛志氏が提案するのは、「脳の若さ」を保つためのシンプルな習慣。実際に、80歳を過ぎても好奇心を持ち続け、学びを楽しむ人たちが実践していることとは?

この記事では、書籍『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』から、脳を元気に保つヒントを抜粋・再編集してわかりやすくご紹介します。

年齢に関係なく、今から始められる「脳のメンテナンス」を一緒に学びましょう。

「なんかうまくいかない」は視点の固定化が原因

ある人からこんな相談をされたことがあります。

「医者からは運動しろと言われていますが、どうしてもできません。行動できるように、脳をうまく動かす方法ってないのでしょうか?」

歳をとると運動するのが面倒くさい。その気持ちはよくわかります。意志の力でどうにかしようとしても、そこまで意志は強くない。こんなときに役立つのが「時間の視点をずらす」ことです。

「運動したくない!」という感情は、視点が「現在」に向いています

こういう感情が生まれてきたら、視点チェンジをします。「現在」にある視点を「未来」に向けてください。

「いま運動すれば、3カ月後には血圧も安定して活力にあふれた自分がいる」

これが、「未来」に視点を向けることです。

病気になったときも、「退院したら、こんなものを食べたい」と考えるとか、病気が治ったときのために、旅行に行く予定を立てておくと早く回復するとよく言われますが、これはとても理にかなっています。

食べたいものや旅行の予定は、未来の視点です。未来の視点を持ち、より具体的に「ちょっと先のよいイメージ」をすることが病気が回復しやすい人の特徴です。

ちょっとした先の未来に視点を向けられれば、健康的な習慣を続ける成功率は上がるはずです!(もちろん、無理にではなく、「やりたい!」と思ったときにやることが大切です)

この視点の移動は練習が必要ですが、まずは意識して少し先の未来を想像するだけでも、考え方や行動が影響を受けることがわかっています。

また、やってしまったことに対し、後悔をすぐしてしまう人は「過去」に視点が行きやすい人です。

「あ~、なんで失敗してしまったんだ。自分はなんでこんなにダメなんだ……」

これは、完全に過去視点。これだとストレスが大きく、脳もダメージを受けます。

でも、失敗を活かせる人もいます。

健康だけでなく、人間関係でもうまくいく人に多い特徴ですが、彼らは、過去、未来、現在と3つの視点を持っています。

「あ~、失敗してしまった。この失敗をくり返さず、未来がうまくいくためのきっかけにしよう! そのために、いまから何をしたらいいかを考えよう」

どうでしょうか。過去、未来、現在と3つの視点で失敗をとらえています。

うまくいく人は、過去、現在、未来とすべての視点を持っています

一方で、うまくいかない人の多くが、視点が固定化しています。

さて、ここから伝え方の話に戻ります。

視点が固定化している人に何かを伝えるときには、注意が必要です

あなたが伝えたことが、相手の固定化された視点で「変換」される可能性があるからです。こんな感じに。

あなたが伝えたこと

変換ボックス(相手の固定化された視点)

変換されて違う意味で出てくる

視点が固定化している人(うまくいかない人)は、こんな人たちです。あなたの周りにいませんか?

● 何度説明しても、理解してくれない人
● お願いしたことを、しょっちゅうスルーする人
● 伝えたことをそのときは聞いているけど、すぐに忘れてしまう人

なかなか伝わらない人がいると思いますが、こういう人の多くが「固定化した自分の視点だけで理解したり、解釈したり、認識したりしている」という特徴があるのです

あなたが伝えたいことは、「変換ボックス」を経由して意味が変わり、相手が理解したいように理解されていきます。相手の理解は、あなたが伝えたかったことと外れているかもしれないですし、全く違う理解になっていることもあります。

6人くらいで伝言ゲームをすると、最後は全く違った内容になってしまうのですが、これは認知のズレが起きているからです。

相手がどの視点で固定化されているかを考えながら伝えていけば、歳をとってもコミュニケーションはスムーズになっていくことが期待できます。

☆ ☆ ☆

未来の自分のために、今日からできることを!

年齢に関係なく、脳も心も、日々の習慣で変えていけます。小さな一歩が、未来の自分を大きく変えるかもしれません。ぜひ、今日からできることをひとつ、始めてみませんか?

増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること
著者西 剛志
発売日2022年8月13日
価格1400円(税別)

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楽天ブックスで購入する

いくつになっても脳が若いままの人と、老化が進んでいく人の差はどこにあるのか?脳科学者が伝えたい「老人脳」にならないための方法を伝授!スーパーエイジャー(高齢になっても超人的な認知・身体能力を持つ人)たちの脳の使い方をひも解き、いつまでも若々しく幸せなシニアライフを送るコツを届ける一冊です。

(著者情報)
西剛志(にし・たけゆき)
脳科学者(工学博士)、分子生物学者。T&Rセルフイメージデザイン代表取締役。1975年、宮崎県高千穂生まれ。東京工業大学大学院非常講師や特許庁を経て、2008年に企業や個人のパフォーマンスをアップさせる会社を設立。 子育てからビジネス、スポーツまで世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、大人から子どもまで才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めて1万人以上をサポート。テレビなどの各種メディア出演も多数。著作は『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』(アスコム)をはじめとして累計発行部数10万部を突破。

構成/DIME編集部

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