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親のわがままこそ危険!?老人になると依存傾向が起きやすい理由

2025.09.21

人生100年時代。年齢を重ねることは、経験と知恵が深まる素晴らしい旅です。でも、一方で記憶力や集中力の低下に不安を感じることがあるかもしれません。

そんな中、脳科学者・西剛志氏が提案するのは、「脳の若さ」を保つためのシンプルな習慣。実際に、80歳を過ぎても好奇心を持ち続け、学びを楽しむ人たちが実践していることとは?

この記事では、書籍『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』から、脳を元気に保つヒントを抜粋・再編集してわかりやすくご紹介します。

年齢に関係なく、今から始められる「増量版 脳のメンテナンス」を一緒に学びましょう。

老人になると依存傾向が起きやすい理由

高齢の両親と同居をしている人から聞いた話です。

「両親ともに、娘である私になんでも頼ってくるんです。同居を始めた頃はよかれと思ってなんでもサポートしていたのですが、自分たちでやれそうなことまでだんだん私に頼ってくるようになってきて……。娘に対する甘えもあると思いますが、あまりにも増えたので、最近は自分でやるようにと突っぱねることもあるんです」

こういった話はよくあることだと思います。

人間は環境に適応する生き物です。助けてくれる人がいると、ついつい頼ってしまい、できるだけ自分はラクをしようとしてしまうのです

でも、そうやってラクばかりすると、脳の老化は明らかに進みます。なぜなら、脳は「使わない機能はいらないもの」と判断するからです。

脳を老化させないためには、自分でできることはできるだけ自分でやったほうがいいと思います。

電車に乗っているとき、高齢者に席を譲ることはマナーとしてはとてもいいことだと思いますが、ただ電車内で立っていられる高齢者は、立っているほうがいいときもあります。

電車の揺れの中で立っていることは、足腰や体幹を鍛えることもできるので、電車内トレーニングをしているくらいの感覚で、立っているほうが体にはいい場合もあるのです。

もちろん、理由があり立つことが難しい場合は、無理をせず譲ってもらうほうがいいと思いますが、一概に「高齢者だから座ったほうがいい」という考えは、高齢者にとってもマイナスになる可能性があります。

席を譲ってもらえると最初から思ってしまうと、脳がだんだんそのモードになっていき、そのうち電車で立っているのがきつい体になってしまうかもしれないからです。

依存傾向がある人は、自己重要感が満たされていないパターンもよく見受けられます。自分に力がないと周りが助けてくれる、みんな私のことに注目してくれる=嬉しいという構図になってしまい、より周りに依存してしまうのです。中には理不尽に怒り出してしまう人もいます。

また高齢者ほどオキシトシンの分泌が増えるため、より人とつながりたいという気持ちが出ることも、依存傾向を強めるきっかけになることがあります。

加齢とともに何をするにも面倒になってきて、周りに頼れる人がいるとついつい頼ってしまうことがあります。

「ビンのキャップが開かないので、開けて」
「スマホの使い方がよくわからないので、代わりにやってもらえる?」
「買い物に行くのが面倒だから、代わりにスーパーに行ってきて」

ついつい頼んでしまいがちなことですが、安易に依存するのはよくありません。依存していることを自分でできなくなるスピードが早まる可能性があるからです。

脳はイメージにも反応します。

たとえば、「レモンを口に入れたところを想像して」と言うと、多くの人はイメージしただけで口の中に唾液が出てきます。

たとえば、花粉症の人がその日はくしゃみや鼻水が出ていなかったのに、「花粉症がきょうは出ていないな」とイメージしたとたんに「クション」とくしゃみが出てしまうなんてことも、あることです。イメージに脳と体が反応してしまうのです。

自分でできることはできるだけ自立してやることが脳にも、体にもいい影響を及ぼします。

☆ ☆ ☆

未来の自分のために、今日からできることを!

年齢に関係なく、脳も心も、日々の習慣で変えていけます。小さな一歩が、未来の自分を大きく変えるかもしれません。ぜひ、今日からできることをひとつ、始めてみませんか?

増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること
著者西 剛志
発売日2022年8月13日
価格1400円(税別)

Amazonで購入する
楽天ブックスで購入する

いくつになっても脳が若いままの人と、老化が進んでいく人の差はどこにあるのか?脳科学者が伝えたい「老人脳」にならないための方法を伝授!スーパーエイジャー(高齢になっても超人的な認知・身体能力を持つ人)たちの脳の使い方をひも解き、いつまでも若々しく幸せなシニアライフを送るコツを届ける一冊です。

(著者情報)
西剛志(にし・たけゆき)
脳科学者(工学博士)、分子生物学者。T&Rセルフイメージデザイン代表取締役。1975年、宮崎県高千穂生まれ。東京工業大学大学院非常講師や特許庁を経て、2008年に企業や個人のパフォーマンスをアップさせる会社を設立。 子育てからビジネス、スポーツまで世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、大人から子どもまで才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めて1万人以上をサポート。テレビなどの各種メディア出演も多数。著作は『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』(アスコム)をはじめとして累計発行部数10万部を突破。

構成/DIME編集部

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