
人生100年時代。年齢を重ねることは、経験と知恵が深まる素晴らしい旅です。でも、一方で記憶力や集中力の低下に不安を感じることがあるかもしれません。
そんな中、脳科学者・西剛志氏が提案するのは、「脳の若さ」を保つためのシンプルな習慣。実際に、80歳を過ぎても好奇心を持ち続け、学びを楽しむ人たちが実践していることとは?
この記事では、書籍『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』から、脳を元気に保つヒントを抜粋・再編集してわかりやすくご紹介します。
年齢に関係なく、今から始められる「脳のメンテナンス」を一緒に学びましょう。
やりたくなる趣味の見つけ方
「趣味がたくさんあるほうがいいとわかっていても、無理して趣味をつくったところで楽しくもなんともない」そう感じる人もいると思います。確かに嫌なことを無理してやることは脳にとってもマイナスです。
ここでは「やりたくなる趣味を見つける方法」を紹介します。
何かやってみようと思うのはどんなときでしょうか?
テレビで見て、楽しそうと思った。知人に誘われてやってみたら楽しかった。最近流行っているのでやってみた。そんなきっかけが多いんじゃないでしょうか。
もちろん、それでもいいのですが、そうするとたまたま接点があったことの中から趣味を見つけることになります。でも、もしかしたら、接点はないけれどあなたに最適の趣味というのがあるかもしれません。
私がおすすめする趣味の見つけ方は、趣味全体を俯瞰して、感情が動いたものを見つけてもらうという方法です。
趣味を見つけるときに大切なのは「心がフフッと喜ぶこと」を選ぶことです。
小さな感情の動きの中に自分に合った趣味が隠されているからです。
具体的な方法は、この順番に進めてください。
1.「心がフフッと喜ぶ21分野」をチェックする。
2.その中から心が動くものを探す。
3.心が動いたものをすべて手帳などに書き出す。
4.「自然系」で「山」に心が動いた場合、山に登る、山の写真を見る、登山グッズの店に行ってみる、百名山を調べてみるなど、いろいろ思い浮かぶことがあります。それをすべて手帳などに書き出してみます。
5.書き出したことの中から自分がやってみたいと思う順に番号をつけていく。
6.番号の若い順に行動に移していく。
こうすることで、趣味になる可能性のある領域を俯瞰することができます。あとは実際にやってみて、本当に合うかどうかを判断していくと、自分の趣味が決まっていきます。
次に挙げるリストの中にないものでも、あなたが思い浮かんだものがあれば自由に手帳やノートに書き込んでいってください。

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未来の自分のために、今日からできることを!
年齢に関係なく、脳も心も、日々の習慣で変えていけます。小さな一歩が、未来の自分を大きく変えるかもしれません。ぜひ、今日からできることをひとつ、始めてみませんか?

『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』
著者西 剛志
発売日2022年8月13日
価格1400円(税別)
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いくつになっても脳が若いままの人と、老化が進んでいく人の差はどこにあるのか?脳科学者が伝えたい「老人脳」にならないための方法を伝授!スーパーエイジャー(高齢になっても超人的な認知・身体能力を持つ人)たちの脳の使い方をひも解き、いつまでも若々しく幸せなシニアライフを送るコツを届ける一冊です。
(著者情報)
西剛志(にし・たけゆき)
脳科学者(工学博士)、分子生物学者。T&Rセルフイメージデザイン代表取締役。1975年、宮崎県高千穂生まれ。東京工業大学大学院非常講師や特許庁を経て、2008年に企業や個人のパフォーマンスをアップさせる会社を設立。 子育てからビジネス、スポーツまで世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、大人から子どもまで才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めて1万人以上をサポート。テレビなどの各種メディア出演も多数。著作は『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』(アスコム)をはじめとして累計発行部数10万部を突破。
構成/DIME編集部