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パンよりごはん!?「噛む回数」によって記憶力が劇的に変わる理由

2025.09.04

人生100年時代。年齢を重ねることは、経験と知恵が深まる素晴らしい旅です。でも、一方で記憶力や集中力の低下に不安を感じることがあるかもしれません。

そんな中、脳科学者・西剛志氏が提案するのは、「脳の若さ」を保つためのシンプルな習慣。実際に、80歳を過ぎても好奇心を持ち続け、学びを楽しむ人たちが実践していることとは?

この記事では、書籍『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』から、脳を元気に保つヒントを抜粋・再編集してわかりやすくご紹介します。

年齢に関係なく、今から始められる「脳のメンテナンス」を一緒に学びましょう。

よく噛むと、やる気が出てくる

「食べるときは、30回は噛んでから飲み込むように!」

よく言われていることですが、実践するのがなかなか難しいことのひとつかもしれません。

でも、よく噛むことにはさまざまなメリットがあります。「噛むだけ」でこんなに得をするなら、やらないと損ですね。そのくらい「よく噛む」ことには効果があります。

■よく噛むことの効果
〇運動機能や健康機能が向上
〇やる気が出る
〇記憶力が高まる
〇認知症を防げる
〇免疫力を高める

これを見てもわかるように、やる気脳、記憶脳、客観・抑制脳などさまざまなタイプの脳の老化を防いでくれます。

この中で特に注目したいのが「やる気が出る」というところです。

咀嚼はドーパミン神経を活性化するうえで、とても重要な役割を担っています。

ドーパミンは脳の中の「線条体」という場所から出るのですが、咀嚼をすると、線条体が活性化し、ドーパミンがよく出るようになるのです。

ドーパミンは、やる気を高める作用があるので、よく噛む人ほどやる気が出るわけです。

最近やる気が落ちているという人は、食事を「よく噛むメニュー」にするといいと思います。

〇パンよりごはん
〇脂の多い柔らかい肉より歯ごたえのある赤身肉
〇イカやタコなど、噛みごたえのある食材

食事をつくるのがラクだからという理由で、朝食をパンにしている人も多いと思いますが、やる気を高めるという点で見ると、パンよりもごはん。もしパンにするなら柔らかいパンではなく、噛みごたえのあるパンのほうがおすすめです。

ただ、高齢になると歯が悪くなる人も多いですよね。そうなると、どうしても噛みごたえのあるものは食べにくくなります。ただ、軟らかいものをよく噛まずに食べていると脳の老化が進みます

また、歯の影響で噛むことが苦痛になってくると、食事そのものが楽しくなくなってしまうこともあります。噛むのが痛い、噛むのがつらい、そんな状態にさらに加齢により胃腸の状態まで悪化してしまうと、食事はもう苦痛タイムになってしまいます。

脳は苦痛を回避する特性があるので、そうなると食事をできるだけ避ける方向に脳が働きます。

脳がそうならないためにも、工夫が必要です。なにも硬いものを食べないといけないわけではなく、噛む回数を増やすような食べ方をすればいいのです。

たとえば、軟らかい食べ物でもできるだけすぐに飲み込まず、よく噛むようにする。あとはグミやガムを日常的に利用するという手もあります。また、食べることを苦痛にしないために、食事にいつもよりちょっと贅沢なものや大好きなお店のメニューを一品だけ取り入れてみる。ちょっとだけ食卓に贅沢を取り入れると、脳はその快感で思ったより食べられるようになるからです。

最後にプチ情報をお伝えします。

「よく噛むことは、よいことだ」という認識は広まりつつありますが、一般的に「30回噛みましょう」などと推奨されることがあります。そのような方法は、脳科学的にはおすすめしません。

なぜなら、「30回噛もう!」が、「30回噛まなくてはいけない」という義務感に発展していく可能性があるからです。そうなると、脳はストレスを感じます。

ですから、噛む回数を決めずに、いつもより長く噛む工夫をしてみる、というのが正解なのです。

☆ ☆ ☆

未来の自分のために、今日からできることを!

年齢に関係なく、脳も心も、日々の習慣で変えていけます。小さな一歩が、未来の自分を大きく変えるかもしれません。ぜひ、今日からできることをひとつ、始めてみませんか?

増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること
著者西 剛志
発売日2022年8月13日
価格1400円(税別)

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楽天ブックスで購入する

いくつになっても脳が若いままの人と、老化が進んでいく人の差はどこにあるのか?脳科学者が伝えたい「老人脳」にならないための方法を伝授!スーパーエイジャー(高齢になっても超人的な認知・身体能力を持つ人)たちの脳の使い方をひも解き、いつまでも若々しく幸せなシニアライフを送るコツを届ける一冊です。

(著者情報)
西剛志(にし・たけゆき)
脳科学者(工学博士)、分子生物学者。T&Rセルフイメージデザイン代表取締役。1975年、宮崎県高千穂生まれ。東京工業大学大学院非常講師や特許庁を経て、2008年に企業や個人のパフォーマンスをアップさせる会社を設立。 子育てからビジネス、スポーツまで世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、大人から子どもまで才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めて1万人以上をサポート。テレビなどの各種メディア出演も多数。著作は『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』(アスコム)をはじめとして累計発行部数10万部を突破。

構成/DIME編集部

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