
人生100年時代。年齢を重ねることは、経験と知恵が深まる素晴らしい旅です。でも、一方で記憶力や集中力の低下に不安を感じることがあるかもしれません。
そんな中、脳科学者・西剛志氏が提案するのは、「脳の若さ」を保つためのシンプルな習慣。実際に、80歳を過ぎても好奇心を持ち続け、学びを楽しむ人たちが実践していることとは?
この記事では、書籍『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』から、脳を元気に保つヒントを抜粋・再編集してわかりやすくご紹介します。
年齢に関係なく、今から始められる「脳のメンテナンス」を一緒に学びましょう。
あなたの脳の老化度がすぐわかる方法
老人脳の症状は、以前と比較して頻度が高くなった、度合いがひどくなったことに自分で気付くのはなかなか難しいので「老人脳自己診断チェックリスト」を用意しました。この診断で自分の脳の状態を知ることができます。この35 項目をチェックして、あなたの老人脳度を診断してください。
■あなたは老人脳?老人脳自己診断チェックリスト
あなたの老人脳のタイプがわかる診断です。A.~E.のそれぞれの項目で、該当するものにチェックをつけて、該当した数を記入してください。時間をかけて頭で考えると正確な結果が出ないことがありますから、時間をかけずに直感でチェックをつけてみてください。






老人脳自己診断は、自分の認識が間違っている危険性もあるので、家族や友人など、第三者にもやってもらい、自分の診断と第三者の診断を比較すると、より正確に判断できます。
どうでしょうか? 予想以上に老人脳に当てはまった人もいるかもしれませんし、意外とまだ大丈夫だと感じた人もいるかもしれません。
ただ、ここで大切なことは、どんな人でも脳の老化が進むことはよくないということ。しかし、老人脳をこれ以上進行させない、もしくは老人脳を遠ざける方法が最新の研究からいろいろわかってきました。それが、本書で紹介する方法です。
また、いまはまだ老人脳になっていないという人も、そのままではいずれ老人脳に進んでしまう可能性もあるので、本書で紹介する方法を予防に活用してください。80代、90代になっても脳が老化しないために、そのための方法を数多く紹介していきます。
ここでひとつ皆さんに世界を驚かせたある事実を伝えたいと思います。
それは、脳の神経細胞は70歳を超えても新しく生まれるという大発見です。
従来、脳の神経が新しく生まれるのは子どものみで、大人になると生まれなくなると思われていました。しかし、世界的な研究で大人になっても、しかも90歳になっても、神経が再生されていることがわかったのです。
加齢で脳が萎縮したとしても、脳の機能(認知機能)が全く衰えない人たちは、この神経新生が起きているため、いつまでも若い脳を保つことができます。
☆ ☆ ☆
未来の自分のために、今日からできることを!
年齢に関係なく、脳も心も、日々の習慣で変えていけます。小さな一歩が、未来の自分を大きく変えるかもしれません。ぜひ、今日からできることをひとつ、始めてみませんか?

『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』
著者西 剛志
発売日2022年8月13日
価格1400円(税別)
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いくつになっても脳が若いままの人と、老化が進んでいく人の差はどこにあるのか?脳科学者が伝えたい「老人脳」にならないための方法を伝授!スーパーエイジャー(高齢になっても超人的な認知・身体能力を持つ人)たちの脳の使い方をひも解き、いつまでも若々しく幸せなシニアライフを送るコツを届ける一冊です。
(著者情報)
西剛志(にし・たけゆき)
脳科学者(工学博士)、分子生物学者。T&Rセルフイメージデザイン代表取締役。1975年、宮崎県高千穂生まれ。東京工業大学大学院非常講師や特許庁を経て、2008年に企業や個人のパフォーマンスをアップさせる会社を設立。 子育てからビジネス、スポーツまで世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、大人から子どもまで才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めて1万人以上をサポート。テレビなどの各種メディア出演も多数。著作は『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』(アスコム)をはじめとして累計発行部数10万部を突破。
構成/DIME編集部