
人生100年時代。年齢を重ねることは、経験と知恵が深まる素晴らしい旅です。でも、一方で記憶力や集中力の低下に不安を感じることがあるかもしれません。
そんな中、脳科学者・西剛志氏が提案するのは、「脳の若さ」を保つためのシンプルな習慣。実際に、80歳を過ぎても好奇心を持ち続け、学びを楽しむ人たちが実践していることとは?
この記事では、書籍『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』から、脳を元気に保つヒントを抜粋・再編集してわかりやすくご紹介します。
年齢に関係なく、今から始められる「脳のメンテナンス」を一緒に学びましょう。
脳の老化に気付くのは難しい
70代の知人ケイコさん(仮名)からこんなことを聞かれました。
「高校時代の同級生に10年ぶりに会ったんですが、自分の話ばかりで、私の話をあまり聞いてない様子だったんです。以前と変わってしまったんですが、何かあったんですかね?」
脳科学者としての意見が欲しいとのことだったので、こう答えました。
「それは、老人脳になっているのかもしれませんよ」
脳は通常、30代から少しずつ萎い 縮しゅくが始まります。そして60代半ばになるとMRI検査の画像を見てすぐわかるくらいの「明らかな萎縮」が起きています。もしそのままなんの対策もせずにいると、脳の老化、つまり老人脳になっていくのです。
老人脳の特徴とは?
老人脳はその人の行動や生活習慣、そして考え方にまでさまざまな変化を生じさせます。たとえばこんなことです。
● 新しいことをするのが面倒になる
● 物忘れが多くなる
● 集中力が続かなくなる
● 無配慮になる
● ミスが多くなる
● 耳が聞こえにくくなる
ここに挙げたのは老人脳の症状のほんの一部です。
脳はこんなに萎縮しています!

あなたにもこんな行動や生活習慣がないか振り返り、今の脳の状態をぜひチェックしてみてください。
☆ ☆ ☆
未来の自分のために、今日からできることを!
年齢に関係なく、脳も心も、日々の習慣で変えていけます。小さな一歩が、未来の自分を大きく変えるかもしれません。ぜひ、今日からできることをひとつ、始めてみませんか?

『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』
著者西 剛志
発売日2022年8月13日
価格1400円(税別)
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いくつになっても脳が若いままの人と、老化が進んでいく人の差はどこにあるのか?脳科学者が伝えたい「老人脳」にならないための方法を伝授!スーパーエイジャー(高齢になっても超人的な認知・身体能力を持つ人)たちの脳の使い方をひも解き、いつまでも若々しく幸せなシニアライフを送るコツを届ける一冊です。
(著者情報)
西剛志(にし・たけゆき)
脳科学者(工学博士)、分子生物学者。T&Rセルフイメージデザイン代表取締役。1975年、宮崎県高千穂生まれ。東京工業大学大学院非常講師や特許庁を経て、2008年に企業や個人のパフォーマンスをアップさせる会社を設立。 子育てからビジネス、スポーツまで世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、大人から子どもまで才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めて1万人以上をサポート。テレビなどの各種メディア出演も多数。著作は『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』(アスコム)をはじめとして累計発行部数10万部を突破。
構成/DIME編集部