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野菜が高騰しているこの夏の救世主!?専門家が薦める〝おいしい雑草〟の活用術

2025.08.05

連日の猛暑が災いして、夏野菜がうまく育たず価格が上昇している。

言うまでもなく、気候の影響で野菜が高騰するのは今夏に始まった話ではない。しかし、こうも続くと、何か対策を講じる必要があるかもしれない。

意外な秘策となりそうなのが「雑草」。日本の津々浦々で生えている草花のなかには、実は「食べられるものがたくさんある」。そう言うのは、雑草料理研究家で、『おいしい雑草図鑑』(扶桑社)の著者でもある前田純さんだ。

前田さんによれば、調理法を工夫すれば野菜以上においしく、効率的に栄養も摂れ、食費の節約だけでなく、防災食にもなる役立つ食材なのだという。

そう力説する前田さんに、身近にあっておすすめの雑草や採取の注意点などを教えていただいた。

全部が食用になるセイヨウタンポポ

――どこにでもある雑草が食べられるというのは驚きですが、最初に1つ挙げるとしたら、なんでしょうか?

タンポポですね。ひと口にタンポポと言っても、日本には20種類ほどありますが、外来種のセイヨウタンポポが一番身近だと思います。

セイヨウタンポポ

これは、花、茎、葉、根のどの部位も食べられます。花は、食用菊と同じ扱いで大丈夫です。サラダに散らしたり、天ぷらや酢の物にしてもおいしいですね。花の直下にある「がく片」は、炒め物にするといいです。

葉は、炒めてもサラダにしても、どのような調理でもOKです。

茎は、苦いというイメージを持たれるかもしれませんが、ベーコンなどと油で炒めると相性が良く、ちょっとした苦味がアクセントになります。

根は、ごぼうみたいなものだと思ってください。ちょっと水にさらしてから、割いてきんぴらごぼうにするとかですね。

プチプチした食感が楽しめる

――まさに万能食という感じですね。では、一見食べられそうには見えないけれど、実は食べられるという雑草に何がありますか。

エノコログサが、それにあたるでしょう。別名のネコジャラシと言えばわかると思いますが、穂先が長いブラシのような草です。

エノコログサ(別名ネコジャラシ)

これは、アワの原種なのですね。だから、アワと同じように雑穀として食べられます。穂先に種が密集しているのですが、フライパンで炒ってお茶にもなります。甘さのあるコーン茶のような味わいです。

茶殻は、柔らかくクセのない味で、ご飯、パスタ、サラダに混ぜれば、プチプチした食感が楽しめます。

私が主宰する雑草料理のイベントでは、プロの料理人に雑草を使った料理を作ってもらうことがあります。エノコログサの食感は、料理人にも参加者にも好評ですね。

つぼみもおいしく食べられる

――あと1つ、どこにでも生えている雑草で、「これは、おすすめ」を挙げてください。

小さな白い花を咲かせるヒメジョオンです。セイヨウタンポポと同様、花はそのままでも食べられます。

ヒメジョオン

咲く前のつぼみの状態でもおいしく、香りと食感がとてもいいです。

茎や葉は、炒め物、和え物、鍋にして食べられます。茎は、成長して固くなってしまうと食味が落ちるので、採取前に手で簡単に折れるかどうか確かめてください。根は、風味のいい出汁(だし)になります。

ヒメジョオンとよく似た草花にハルジオンがありますが、食べ方は同じです。

■除草剤を撒いた場所は避ける

――食べられる雑草はどこにでもあるといっても、車が盛んに走っている車道の脇とか、犬の散歩道に生えているものは、食用に向かないだろうとは素人にもわかります。そういった、採取にあたっての注意点を教えてください。

緑が深くなる時期なのに、茶色くなっている草地があれば、そこは避けてください。農薬や除草剤が散布されているかもしれません。また、変色していなくても、公園の木の周囲などは、除草剤を撒いている可能性があり、採取には適していません。

やはり市街地よりも、ちょっと郊外のめったに人が歩かない野原や、池のそばで草がぼうぼうに生えているといった、人の手が加わっていない場所がベストです。そういうところは、蚊など虫が多いので、なるべく肌を露出しない服装をして、軍手をはめて採取してください。

■お話を伺った方:前田純さん

1982年、石川県生まれ。雑草料理研究家。京都大学農学研究科農学専攻雑草学研究室で雑草学を学び、在学時より、NPOや野外調査等にて雑草を題材として、ダッチオーブンや七輪等を用いて料理を行う。2015年2月に合同会社つむぎてを設立。休耕田や耕作放棄地で無農薬・無化学肥料の雑草を栽培して、食品や化粧品を販売している。著書に『おいしい雑草図鑑』(扶桑社)がある。
公式サイト:https://tsumugite.jp/

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