Instagramのリール投稿後のNG行動3選
続いては、リール投稿後のNG行動をピックアップしてもらった。
1.むやみやたらに「いいね」回遊や相互フォローをする
「『いいね』や相互フォローを積極的に行うことは、一見、フォロワーやエンゲージメントが高くなる手法に見えますが、短期的な効果を期待してやりすぎてしまうとアカウント使用停止のリスクが上がります。フォロワーや集客層が低質化し、かえって費用対効果が下がる恐れもあります」
2.投稿後にコメントやDMを放置する
「Instagramではフォロワーや閲覧者との交流が重視されているため、コメント返信やDM返信がアルゴリズム評価点にもなります。リールにコメントがついたまま放置することは機会損失につながります」
3.投稿直後に、頻繁に編集や削除・再投稿を繰り返す
「Instagramのアルゴリズムは、投稿直後の『初速評価』を重要視します。投稿から数時間以内の『いいね』、コメント、保存数、視聴維持率などを見て、その投稿が良質かどうかを判断し、拡散させるかどうかを決めています。そのため、投稿直後の頻繁な再投稿などが初速評価の機会損失につながり、露出減少を招きます」
どうすればリール動画で集客効果をアップできる?
NG行動を踏まえつつ、よりリール投稿の集客効果を高める方法を伝授してもらった。
1.目的・ターゲットに合った、”視聴される”動画クリエイティブを投稿する
「フォロワーのタイムラインだけでなく、フォロワー以外のユーザーの『発見タブ』からの流入も想定し、ターゲットの関心を引くようなファーストビュー設計を。テロップなどの視覚的情報も必須です」
2.ブランド(世界観)の押し売りではなく寄り添った動画にする
「一方向性ではなく双方向性を意識するのがポイントです。SNS広告に目が肥えたユーザーも多いため『完璧なCM』ではなく『親近感のある素顔』を見せてあげる動画、例えばユーザー視点、中の人の露出、UGC(※3)の活用などがおすすめです」
※3 User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)の略。企業ではなくユーザーによって制作・発信するコンテンツ
3.投稿後、ストーリーズでのシェアに工夫をする
「フォロワーをリール投稿へ遷移させる目的で、ストーリーズにシェアする際には、ストーリーズ内でリール投稿の全編を見せるのではなく、冒頭2~3秒のみ映すなど、閲覧者がリール投稿を見たくなるティザー的な仕掛けを施しましょう」
4.「投稿→分析→改善」のサイクルを回す
「クリエイティブ、流入経路、投稿時間等、投稿後の分析を行い、アルゴリズムやトレンドの変化を察知しながら、改善することが何よりも重要です」
Instagramのリール運用の効果がなかなか出ないという場合は、ぜひ見直してみよう。
取材・文/石原亜香利
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