
「無印良品の家」を展開するMUJI HOUSEは、「窓の家」の土間仕様の新モデルを2025年7月26日より販売開始した。
「窓」の役割を“眺める”ものから“つながる”ものに再定義
近年、都市部における住宅事情は大きく環境が変化しており、国土交通省が発表した2025年1月1日地点での土地価格調査では、全国の土地価格は4年連続で上昇し、特に東京、大阪では上昇率が拡大している。一方で、世帯構成の変化も顕著。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、平均世帯人数は1960年の4.14人から2025年には2.20人へと半減し、単身世帯は全体の約45%を占めるまでに増加している。
このように土地価格の高騰や世帯人数の少数化が進む中、限られた敷地条件の中で、ライフスタイルに合わせた豊かな暮らしが求められていると考えられる。このような社会背景を踏まえ、「窓の家」 土間仕様の新モデルは、都市における“窓”の再定義を通じて、“限られた土地でも自分らしく暮らしたい”という現代のニーズに応えるプランとして開発した。
なお、「窓の家」は、2007年3月に無印良品の家の第2弾として販売を開始した商品で、「窓」を毎日の暮らしをより豊かにするための大事な要素とし、風景を切り取るように、好きな場所に好きな大きさで窓を配置できるのが大きな特徴。新モデルでは、コンセプトはそのままに、「窓」の役割を“眺める”ものから“つながる”ものに再定義し、都市部の中の自然と調和する仕様とした。
また、都市部の暮らしを豊かにする洗練されたオプションも追加。これらを取り入れることで、より快適な空間を作り出すことができる。
■窓から風景を迎え入れる「土間空間」
都市部では周辺を建物に囲まれている、建築面積に限りがあるなど、開放感のある住まいをつくるのが難しい中で、採光が設計された土間を新モデルに導入。玄関からリビング、そしてテラスへと連なる設計、また大きな窓を設定することで、プライバシーを保ちながら、外の気配と心地よくつながる住まいを実現する。
■IDEEによるコーディネート(オプション仕様)
希望者には、実店舗またはオンラインによるIDEEのインテリアコーディネートを提供。多彩なマテリアル・カラー展開によって、より自分らしい「美意識のある暮らし」を実現することができる。
■窓ヌック仕様(オプション仕様)
窓に「居心地の良い小さな空間」を意味するヌックの仕様もオプションとして追加。心地よく小さな空間が、生活の余韻を深める居場所になる。
【プランの一例】
リビング・ダイニングは土間スペースに設け、庭とつながる心地よい空間にしたのが特徴。コーヒーを飲んだり、子どもと遊んだり、道具を広げて趣味に没頭したり…人によって、季節によって、使い方はさまざまで、季節や使い方に合わせて自由に活用できる。
建築面積:52.99m2(16.02坪)/延床面積:91.91m2(27.29坪)
関連情報
https://www.muji.net/ie/madonoie/2025new/
構成/立原尚子