
WWDC 2025で発表されたApple Intelligenceは、ビジネスパーソンの時間と生産性を最大化する新機能が満載です。メッセージや電話でのリアルタイムライブ翻訳、画面上コンテンツを直接検索できる「ビジュアルインテリジェンス」、進化したジェン文字やImage Playgroundが挙げられます。さらに、Apple Watchのフィットネス連携や、より賢くなったショートカット機能により、日々の業務や健康管理まで、AIが強力にサポートします。
目次
2025年6月に開催された、アップルのWWDC 2025では、iOSやiPadOSの最新機能や、OS名称ルールの変更、新しいソフトウエアデザインであるLiquid Glassなど、注目ポイントは多岐にわたります。
本記事では、そんな最新情報の中から、AI機能「Apple Intelligence」のアップデートについてご紹介。多忙なビジネスパーソンの時間と生産性を最大化する新機能をチェックしてきましょう。
Apple Intelligenceの新機能をまとめてチェック
早速、WWDC 2025で発表された、Apple Intelligenceの新機能についてみていきましょう。
■メッセージや電話でライブ翻訳が確認できる
Apple Intelligenceの新機能として注目なのが、ライブ翻訳機能です。メッセージアプリでは、入力したテキストがほぼリアルタイムに翻訳され、ユーザーが設定した言語で送信されるようになります。

電話アプリでは、翻訳内容が音声で読み上げられ、FaceTimeでは、翻訳されたライブキャプションが表示されるようになります。ただし、電話、FaceTimeのライブ翻訳機能は、日本語のサポート時期が未定となっています。
■「ビジュアルインテリジェンス」は画面上の検索も可能に
カメラを使い、周辺のものを検索したり、テキストの翻訳をするといった使い方ができる「ビジュアルインテリジェンス」は、新たにiPhoneの画面上に表示されているコンテンツを、そのまま検索できるようになります。

画面上に表示されている商品を検索し、そのまま購入ページに進んだり、画面上のコンテンツについて、ChatGPTに尋ねるといった使い方ができます。スケジュール情報が画面に表示されていれば、そのままカレンダーに予定を追加することもできます。
■ジェン文字とImage Playgroundもアップデート
ジェン文字とImage Playgroundもアップデートされ、テキストの内容をジェン文字に変換する機能や、絵文字とテキストでの説明を組み合わせて、新しい絵文字を作る機能が追加されます。

実在する人の画像を元に、新しいジェン文字や画像を生成する場合は、表現方法を変更したり、ヘアスタイルを変えるといった微調節ができるようになります。
Image Playgroundでは、ChatGPTを活用して、油絵風、ベクターアートといったスタイルが利用できます。
■Apple WatchのフィットネスでもApple Intelligenceが利用可能に
Apple Watchで利用できるWorkout Buddyは、ユーザーのワークアウトのデータ、フィットネス履歴を取り込んで、パーソナライズ化された、モチベーションを高める洞察を生成します。
心拍数やペース、距離、アクティビティリング、個人のフィットネスマイルストーンといったデータに基づき、現在のワークアウト、フィットネス履歴から得たデータを分析。テキスト読み上げモデルが、Fitness+トレーナーの音声データを使用して構築されたダイナミックな生成音声に洞察を変換します。
なお、Workout Buddyは、Bluetoothヘッドフォンを接続したApple Watchと、Apple Intelligenceに対応したiPhoneが近くにあることが利用条件となり、当面は英語のみの対応となります。
■AIでショートカットはさらに賢く進化
これまでもiPhoneやiPad、Macシリーズなどで利用できたショートカット機能は、Apple Intelligenceの機能を組み込み、作文ツールでのテキスト要約や、Image Playgroundでの画像生成などの機能に対応する、専用のアクションが提供されます。

Apple Intelligenceのモデルを利用し、授業や会議の音声を文字起こししながら、自分で作成したメモの内容と比較し、書き取りきれなかった項目を追加するといった内容のショートカットも作成可能。ショートカットに送るレスポンスは、ChatGPTを利用して作成することもできます。
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※データは2025年9月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦