
円安や物価高の影響で、少しでもコストパフォーマンスのいい夏の旅行先を探している人も多いのではないだろうか。
そこでHotels.comが、人気旅行先におけるホテル価格のトレンドを分析した「ホテル価格指数レポート2025」リリース第二弾を発表したので、詳細をお伝えしよう。
コスパ重視派必見!ホテルの平均宿泊費が最も下がっている旅行先は「宮古島」
第一弾のプレスリリースでは、2024年の日本国内におけるホテルの平均宿泊費が前年と比べて2%下がり、11,000円*1となっていた。
なかでも、平均宿泊費の減少率が最も大きかったのは国内有数のリゾート地「宮古島」の17%で、2024年の平均宿泊費は19,000円。
次いで、東京や横浜へのアクセスも良い「川崎」は13%減、富士山の眺望や温泉地として知られる「静岡」、国内線LCCの発着空港がある「成田」、屋久島や奄美大島など魅力的な大自然を有する「鹿児島」がそれぞれ7%安くなっている。
一方、海外における平均宿泊費は全体で1%増の23,000円*2。日本人旅行者に人気の渡航先のなかでも、夜景からグルメまで多彩な楽しみ方が魅力の「香港」は、いずれも平均宿泊費が26,000円と、以前よりリーズナブルに宿泊できるようになった。
また、日本からの旅行先として不動の人気を誇る「ホノルル」も平均宿泊費が6%下がっているため、以前よりお得に滞在できる。
ホテルのプールサイドカクテルがお得に楽しめる旅行先は「那覇」と「バンコク」
昨今は物価高や円安傾向で、旅行でも何かと消費を控えてしまいがちかもしれない。
そこで、主要旅行先にある4つ星および5つ星ホテル計5軒を対象に調査*3したところ、国内で最もお得にプールサイドカクテルを楽しめる旅行先は沖縄の「那覇」で平均価格が1,990円、海外では「バンコク」で平均価格が1,590円であった。一方、パリやソウルではカクテルが一杯平均3,000円以上するという結果に。
海外旅行をすでに予約済みの人必見!世界各地の「チップ事情」を紹介
海外旅行では、訪問先によって気にしなければならない「チップ」。日本では一般的でないため、渡すタイミングや金額に戸惑う方も多いのではないだろうか。そこで、旅行先で迷わないための世界各地の「チップ事情」を紹介しよう。
まず、日本からの旅行者に人気の高いニューヨークやラスベガスがある米国は、チップ文化が根強くあり、ホテルの客室清掃やベルスタッフなどへのチップはほぼ必須とされている。
目安として、客室清掃には1泊ごとに約5米ドル、ベルスタッフには荷物一つにつき1~2米ドルが相場。
また、アメリカに隣接するカナダでも同様の金額感でチップを渡すのが一般的だ。一方、メキシコでは、優れたサービスを受けた場合のみ、チップを渡すのが通例。
ヨーロッパでは、チップは義務ではないものの、客室清掃やツアーガイド、コンシェルジュなどに質の高いサービスを受けた際に、数ユーロ程度を渡すのが一般的。
タイ、フィリピン、インドネシアなどが位置する東南アジアでは、観光地でチップ文化がある。客室清掃やベルスタッフだけでなく、ツアーガイドやドライバーにもチップを渡すことも。
ただし、多くの場合、チップはすでに料金に含まれていることもあるため、支払い時に念のため確認するのがおすすめ。
*1 2024年1月1日~12月31日と、2023年1月1日~12月31日の期間における平均宿泊費を前年比で比較
*2 2024年1月1日~12月31日と、2023年1月1日~12月31日の期間における平均宿泊費を前年比で比較
*3 オンライン上で公開されているプールサイドメニューに掲載されているカクテルのうち最も価格が低いものを基準とし、平均価格を算出(2025年4月から5月にかけてデータ収集)
構成/Ara