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大阪・関西万博の人気スポットは?Yahoo!の検索データから読み解く〝次にくる〟パビリオン

2025.07.31

2025年4月13日に開幕した2025年日本国際博覧会、略称「大阪・関西万博」。6月29日には、来場者数1000万人を達成するなど、夏休みシーズンを迎えて一層の盛況が期待されている。

そんな大阪・関西万博について、ヤフー・データソリューションでは、アナリスト・石田 大幸氏によるリポートを発表。すでに行った人も、これから行く人も楽しめる「トレンド予測データで抽出した、これから人気に火が付きそうなパビリオン」と「万博をリピートする人の行動データから見えた真の楽しみ方」を分析しているので、その概要をお伝えする。

検索データには、ユーザーの興味関心、悩みなどが表れやすく、大阪・関西万博に行きたい人や来場した人の「行く前の期待」や「混雑への不安」「何を体験するかの迷い」などがリアルに反映される。

同社では「このような検索行動の傾向を分析することで、注目が集まりはじめている場所やコンテンツをいち早く予測することができます」と説明している。

最も人気の高いパビリオンは?

まず、現状ではどんなパビリオンが人気なのか。

「パビリオン」を含む検索キーワードランキングを確認してみたい。

人気と言われているイタリアやアラブ首長国連邦を抑えての1位は大阪ヘルスケアパビリオンだった。未来の自分に会える「リボーン体験」や「モンスターハンター」の世界に飛び込めるアトラクションなど、様々な体験ができるパビリオンで多くのメディアにも取り上げられている。ただ、上位のパビリオンは予約も困難で、入場するのも簡単ではない。

ということで、トレンド予測からじわじわと人気に火が付きつつあるパビリオンを抽出して紹介したい。

■ネクストブレイの一番手は「カタール パビリオン」

ここからは、検索数が上昇しているキーワードや、これから上昇しそうなキーワードを見つけることができる「DS.INSIGHT Trend」という機能を使ってトレンドキーワードを抽出。その中から「パビリオン」を含むキーワードに絞って、ネクストブレイクする可能性が高いパビリオンを見ていく。

分析対象は「パビリオン」部分一致のキーワードで、期間は2025年6月15日を基準日として過去三か月間の検索データを対象とした。

6月15日時点で最もネクストブレイクに近いとされているのが「カタール パビリオン」、その次に「アイルランド パビリオン」だということがわかった。

なぜ、これらのパビリオンに注目が集まっているのか。

「カタールパビリオン」は、隈研吾建築都市設計事務所が手がける、カタールのダウ船と呼ばれる伝統的な帆船と日本の伝統的な指物の技術にインスピレーションを受けたデザインが特徴的なパビリオンだ。こちらでは、無料のヘナタトゥーが特に人気で、午前中に整理券の配布が終了してしまうことがあるという。

「カタールパビリオン」と一緒に検索されたキーワードランキングを見てみても、3位に「カタールパビリオン ヘナタトゥー」が検索されており、SNSでも話題になっている。

そのためか、「万博」や「大阪関西万博」の検索と比べて、若い方や女性の検索が多くなっている。

■次に注目されるのは「アイルランド パビリオン」

「アイルランドパビリオン」と一緒に検索された第二キーワードで「整理券」の検索が伸びている。「アイルランドパビリオン」は、予約はできず午前午後の2回入場整理券を配布しているようだ。

こちらでは、毎日館内のステージで、音楽の生演奏が披露される時間帯があり、「生演奏がすごくいい!」とSNSなどでも評判となり、入場整理券の争奪戦が激化しているらしい。

「ネクストブレイクエリア」に属する上位3つのパビリオンが「エンパワーリングゾーン」に位置している点も注目だ。このエリアは、将来性の高い展示が集まる場所として見逃せないだろう。

「リピーター」の戦略的楽しみ方

万博は一度ではすべてを体験できないため、何度も訪れるほど新しい発見と楽しみが得られる。そんな万博に魅了され、リピーターとなるのは一体どのような人々なのか。

この項目では、リピーターの特性を「属性」、「検索キーワードの特徴」、「来場前後の検索行動」の三つの項目に分けて非リピーターと比較しながら詳しく分析していく。

2025年4月13日から2025年5月31日までの期間において、万博に「非リピーター:一回だけ来場している人」と「リピーター:2回以上来場している人」の二つのセグメントを作成した。万博に2回以上来場しているリピーターは全体の17.4%を占めている。

■属性分析:リピーターが多い年代・職業は?

まず、性年代別や興味関心・職業の比較からチェックしてみたい。

性年代別の分析によると、リピーターは若干年齢層が高い傾向にある。また興味や関心の点では大きな違いは見られないが、職業において顕著な差が確認できる。

リピーターの中には「経営者・会社役員」や「会社員」の特徴がより強く出ている一方で、「学生」や「パート・アルバイト」の特徴は低いことがわかる。

この職業の違いが、リピーターの来場動機や行動パターンに影響を与えている可能性が考えられる。

■検索キーワードランキング: 目的はスタンプラリー?

次に検索キーワードの特徴を比較してみた。

非リピーターの検索キーワードはこれまでの傾向と変わらず、万博全般に関する基本的な情報が中心だ。

しかし、リピーターの場合はスタンプ関連の検索が多く、スタンプラリーが来場の目的の一つとして重要な役割を果たしていることが明らかになった。このことから、リピーターは単なる観光を超えて、スタンプラリーなどの参加型イベントを通じて万博の体験を深めていることがわかる。

■来場前後の検索行動分析: 通期パスはいつ買う?

リピーターが非リピーターと比較して来場前に「通期パス」関連のキーワードを多く検索していることから、彼らがより計画的かつ効率的に万博を楽しむための準備をしていることが推察できる。

この行動は、初回の来場時からすでに複数回の訪問を見越しており、通期パスの購入を通じて時間やコストの最適化を図っていることを示していまる。

この分析から、リピーターが様々なイベントや展示を積極的に利用し、万博を「攻略」的に楽しんでいることが明らかになった。

リピーターのように、1回目の来場時から通期パスを活用して、「万博を攻略する」楽しみ方を取り入れてみてはいかがだろうか。

また今回のレポートでは触れなかったが、位置情報のデータには火曜日と16時以降が人の少ない傾向があるので、まだ訪れていない人は、火曜日の来場や夜間券の活用も検討していただきたい。

関連情報
https://ds.yahoo.co.jp/

構成/清水眞希

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