
長引く物価高が国民の家計を圧迫し続けている。こうした中、固定費や変動費を見直し、少しでも負担を軽くしようと試みる人は多いのではないだろうか?
セレクトラ・ジャパンが運営するお金の情報メディア「スマートマネーライフはこのほど、この1年間で節約に取り組み、何かしらの効果を感じていると回答した450名を対象にした節約の実態調査を実施し、その結果を発表した。
固定費の節約は、8割以上が取り組んでいる
「節約効果を実感した450名」のうち、370名(82%)が固定費の節約に取り組んでいることがわかった。
つまり「節約がうまくいっている人達の8割以上は、固定費の節約に取り組んでいる」ということが明らかになった。一般的に、節約に取り組む際は「まず固定費を見直すのが効果的」と言われているが、それが実証された結果となった。
「固定費を節約するために意識して取り組んだものの中で、効果を実感したもの」について尋ねたところ、1位が「スマホ料金」(152名)となり、以下、2位「電気料金」(137名)、3位「ガス料金」(78名)、4位「保険料」(51名)、5位「インターネット料金」(50名)と続いた。
固定費の節約において「効果を感じた割合」が高い順に並べたところ、「自動車費」が88%で最多となり、以下、「スマホ料金」(82%)、「住居費」(80%)と続いた。このように固定費の節約は、自動車費や住居費など「取り組む人は少ないが、実は節約効果の高い項目」が「効果を感じた割合が高いもの」として上位にあがっていた。
変動費の節約は、9割以上が取り組んでいる
節約効果を実感した450名のうち、414名(92%)が変動費の節約に取り組んでいた。
「変動費を節約するために意識して取り組んだものの中で、効果を実感したもの」について尋ねたところ、1位は「食費」(264名)でダントツの最多となり、以下、2位「日用品費」(107名)、「趣味・娯楽・交際費」(94名)、4位「衣類費」(93名)、5位「美容代」(77名)と続いた。
変動費の節約において「効果を感じた割合」が高い順に並べたところ、「食費」(84%)、「日用品費」(56%)、「趣味・娯楽・交際費」(69%)となり、トップ3は変わらなかった。
節約の効果を実感できた理由は?
節約効果を実感した450名のうち、固定費の節約に取り組んだ370名と、変動費の節約に取り組んだ414名に、効果を感じられた理由を聞いた。
固定費の節約では「いったん見直すだけで効果が長く続くから」が56%で最多となり、以下「想像より簡単に見直せたから」が45%、「節約金額が大きく、家計全体に影響があったから」が33%、「変動費の節約より精神的な負担が少なかったから」が16%と続いた。
変動費の節約では「少しの工夫で金額以上の満足感が得られたから」と「ストレスが少なく、我慢がいらなかったから」がともに38%で最多となり、以下「家計簿やアプリで収支を見える化できたから」が30%、「家族の協力が得られたから」が28%、「続けやすいしくみを作れたから」が25%と続いた。
8割以上が「考え方や意識の変化」が関係していると回答
節約効果を感じた450名に、「節約で効果を感じられた理由として、意識やライフスタイルの変化は関係していると思うか」と尋ねたところ、368名(82%)が「とても思う」「まあまあ思う」と回答した。
具体的にどのような意識の変化があったのについて尋ねたところ、「見栄や物欲を手放した」が368名中154名(42%)、「健康的な生活を意識するようになった」が121名(33%)、「他人と比べなくなった」が87名(24%)と続いた。
出典元:スマートマネーライフ(セレクトラ・ジャパン株式会社)
構成/こじへい