
高騰が続いているとされる東京都心の中古マンション価格。今年の上半期では、主要5区においてどのような価格推移が見られたのだろうか?
不動産テックサービスを展開するワンノブアカインドはこのほど、同社が運営するマンション情報サイト「マンションレビュー」の保有データをもとに、2025年上半期の東京都の上位5区の中古マンションの相場を調査。東京都「千代田区・中央区・港区・目黒区・渋谷区」の5区について深掘りし、2015年から価格推移と町名単位での中古マンション価格推移を発表した。
上位5区 2015年から2025年6月までの価格推移
■トピック_総括(2025年上半期)
・「港区」が2025年上半期の70m²換算の推定価格において1位を独占した。2位・3位は「千代田区」と「中央区」が競る展開であった。
・「港区」は2025年4月に推定価格が初の2億円台に到達したが、5月・6月は再度1億円台に落ち着いた。
・「中央区」は上位5区で唯一、2025年上半期で右肩上がりを続け、2025年6月は1億5千万円台に突入した。
・「目黒区」も順調に価格上昇が続き、2025年6月にはついに1億円台に突入した。
■トピック_価格推移
・「港区」が「千代田区」を大きく引き離し、他区を圧倒する結果となり、また「中央区」は毎月価格上昇が続き、「千代田区」と比肩する存在となった。
・「渋谷区」も2025年3月や2025年4月など「中央区」に肉薄する月もあり、存在感を発揮していた。
■トピック_騰落率/増加額
・騰落率/増加額についても「港区」がすべての比較単位で1位となった。
・「千代田区」と「中央区」の騰落率/増加額について、「vs’15年/’20年/’22年」では「中央区」が2位を獲得していたが、「vs’24年」比較では「千代田区」が「中央区」を上回る結果となった。
・「渋谷区」と「目黒区」の騰落率については、「vs’15年/’20年/’22年」では「渋谷区」が「目黒区」を上回っていたが、「vs’24年比較」では「目黒区」が「渋谷区」を上回る結果となった。
2025年上半期 上位5区町名別 中古マンション価格ランキング
・当該5区で、2025年上半期の70m²推定価格がもっとも高かったのは「港区虎ノ門」の3億29万円。2024年の同推定価格は2億1,849万円で、’25年6月vs’24年の半年で+8,180万円(+37.4%)上昇した。
・町名別上位100位の区別実績は「港区/渋谷区:25」、「中央区:20」、「千代田区:18」、「目黒区:12」。
・各区における2025年上半期の70m²推定価格トップは以下の通り。
「港区虎ノ門(1位)」:3億29万円
「千代田区四番町(3位)」:2億7,752万円
「渋谷区宇田川町(9位)」:2億761万円
「中央区勝どき(22位)」:1億7,167万円
「目黒区上目黒(54位)」:1億2,954万円
・各区における半年前 (vs2024年)比較での上昇率トップは以下の通り
「港区三田」:+52.8%(+7,318万円)
「渋谷区恵比寿西」:+46.8%(+5,041万円)
「千代田区九段南」:+40.7%(+4,039万円)
「目黒区大橋」:+38.7%(+3,443万円)
「中央区湊」:+32.1%(+3,390万円)
出典元:マンションレビュー 調べ
構成/こじへい