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JAFにするか?自動車保険の付帯サービスか?夏場に備えておくべきロードサービスの賢い選び方

2025.08.03

JAFにするか? 自動車保険付帯か? ロードサービスの賢い選択はいかに

万全のチェックをしていても、トラブルは突然起こるもの。

その際の「最後の砦」となるのがロードサービスなわけだが、「JAF」と「自動車保険付帯サービス」は似て非なる存在であり、その特性を理解して、うまく使い分けたい。その違いを下表にまとめた。

●JAF会員サービス vs 自動車保険付帯ロードサービス

出典:編集部にて作成

JAFが「人」に紐づくサービスであるのに対し、保険付帯サービスは「車」に紐づくという点である。

JAFが最適な人は、複数台の車を所有・運転する人、家族で車を共有する人、あるいは仕事で社用車を運転したり、友人の車に同乗したりする機会が多いビジネスパーソンである。どの車に乗っていても「会員である自分」がサービスを受けられる安心感が大きい。

一方、保険付帯サービスで十分な人は、運転するのが主に契約車両のみで、コストパフォーマンスを重視するドライバーといえる。基本的なトラブル対応は保険付帯でカバーできることが多い。

しかし、「二刀流」で両方に加入しておくのが最適解だろう。

例えば、保険の無料レッカー距離が短くても、JAFの15km無料を併用して最寄りのディーラーまで運んだり、保険では対象外のパンク修理をJAFで対応してもらったりと、互いの弱点を補完しあえる。JAFの年会費を安心への投資と考えれば、二刀流は、極めて合理的である。

ロードサービスの「使い倒し」術。付帯サービスを上手く使っているか?

多くのドライバーはロードサービスを「レッカー移動と応急処置」としか認識していないのではないだろうか。

しかし、ロードサービスの真価は、トラブル発生後の「移動」と「時間」を金銭的にサポートしてくれる付帯サービスにこそある。これを知っているか否かで、トラブルの処置品質が天と地ほど変わってくる。この付帯サービスはJAFの提供がないため、まさに二刀流で自動車保険のサービスを活用する点が重要だ。これらの高度な付帯サービスは、多くが「事故時」だけでなく「故障時」も対象となるのがありがたい。

立ち往生からの脱出に「宿泊・帰宅費用サポート」を活用したい

遠方でのトラブルで最も困るのが、その後の移動手段と宿泊場所の確保だ。これをサポートしてくれるなら活用しない手はない。

多くの場合、「自宅から100km以上離れた場所での故障・事故」で、「当日中の修理完了が見込めず、帰宅が困難になった場合」に適用される。補償内容は、現場近くのホテル等の宿泊費用(例:1名あたり15,000円を上限)、あるいは公共交通機関(電車・新幹線・タクシー・飛行機等)を利用して自宅や目的地へ向かうための費用である。家族での旅行中であれば、このサポートの有無がその後の行程を大きく左右する。

猫がクルマに入り込むトラブルが多発する時期はいつ?

JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は2024年6月1日~30日にかけて発生した〝猫がクルマに入り込んだことによるトラブル〟の救援要請件数を発表した。 2024…

ビジネスを止めない「レンタカー費用サポート」

トラブルで車が使えなくなっても、翌日の重要な商談やアポイントメントなど、仕事は待ってくれないのが実情だ。そんな時に絶大な効果を発揮するのが、このサポートだ。

修理期間中の代替移動手段として、レンタカーを借りる費用を一定期間(例:24時間または48時間分)補償してくれる。これにより、スケジュールをキャンセルすることなくビジネスを継続できる。これは単なる費用補償ではなく、ビジネスパーソンの時間的損失、機会損失、そして社会的信用を守るための強力なサポーターになる。

他にも便利なサービスがある。自動車保険の内容を確認しておくべし

上述した2つサポート以外にも、知っておくと便利なサービスが多い。一方、適用条件は保険会社や契約プランによって細かく異なる。

「100km以上」の距離条件や、補償上限額、レンタカーのクラス指定など、自身の保険証券や約款で事前に内容を正確に確認しておくことが、いざという時にサービスを「使い倒す」ための絶対条件である。下表に自動車保険別の付帯サービスをまとめたので確認してほしい。

●自動車保険別の付帯サービス

出典:編集部にて作成

・宿泊・帰宅費用の上限額:各社ほぼ同水準である。これはもはや業界標準のサービスといえるが、その存在を知っているか否かで、万が一の際の金銭的・精神的負担は大きく変わる。

・ガス欠時の給油サービス: 高速道路のサービスエリアが遠い場所でのガス欠は致命的だ。多くは年1回まで、10リットル程度のガソリンまたは軽油を無料で届けてくれるものが多い。

・鍵の閉じ込み・紛失: インロック時の解錠作業や、鍵を紛失した際の鍵作成業者の手配・費用サポートも含まれる場合がある。

備えあれば憂いなし。賢いドライバーなら、トラブル時の補償を須らく理解しよう

夏の路上トラブルは、日々の僅かな注意と定期的なセルフチェックで、その発生確率を大幅に低減させられるので、予防こそが最善のリスクマネジメントである。

しかし、現代の自動車は電子制御の塊であり、性能が高い一方構造が複雑な分、万全を期しても予期せぬトラブルは起こりうる。

自身の自動車保険証券を今一度確認し、そこに記されたロードサービスの連絡先、サービス範囲、そして利用条件を把握しておきたい。「トラブルを未然に防ぐ知識」と「起きた時に的確に対応できる備え」を併せ持つことこそ、運転中のトラブルを賢く乗り越えるドライバーの条件ではないだろうか。

文/久我吉史

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