
夏休みの小学生に課せられる最大の課題といえる自由研究。どのようにかかわるのが正解か、また、研究のテーマ選びをどうサポートするべきか、頭を悩ませている親御さんも多いのではないだろうか?
イー・ラーニング研究所はこのほど、小学生の子どもがいる親世代450人を対象に「自由研究・探究活動と家庭の関わり方に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
1.子どもの自由研究・探究学習について肯定的に捉えている親が多数!
子どもがいる親世代に「子供の自由研究・探究学習について、どのように感じていますか?<MA>」と尋ねたところ、約6割が「子どもの自習学習の良い機会になっている」(262)、半数以上が「学ぶ楽しさを体験できる」(232)と回答した。この結果から、子供の自由研究・探究学習を肯定的にとらえている親が多いことがわかった。
また、「子どもの自由研究・探究学習をどのように進めるべきだと思いますか?<SA>」と尋ねると、7割以上が「自分でテーマを決めて進めるべき」(332)と考えていることが判明した。子供の自由研究・探究学習について、子どもたちが自主的に自身の興味に合わせ学ぶ良い機会であると捉えている親が多いことがわかった。
2.9割以上の親が自由研究・探究学習のテーマ選びの際に“子どもの興味関心”を重視していることが判明
「子どもが自由研究・探究学習のテーマを選ぶ際に、重視してほしいポイントは何ですか?<MA>」の問いでは「子どもの興味関心」(417)との回答が最も多く9割以上、次いで「取り組みやすさ」(229)との回答が半数以上となった。
また、「自由研究・探究学習を通じて、子どもに身につけてほしい力は何ですか<MA>」と問いかけると約9割以上が「自ら考える力」(410)と回答し、約7割が「最後までやり切る力」(317)、「探究心」(314)と回答する結果になった。このような結果から多くの親が子ども自身の興味関心がある分野での自由研究を通して、自走力を身に着けてほしいと考えることがうかがえる。
3. 家庭での自由研究のサポートについては、7割以上の親が進め方のアドバイスに留めるべきだと考えていることが判明
「子どもの自由研究・探究学習において、家庭ではどのようなサポートをすべきだと思いますか?<MA>」との問いに対して、7割以上が「調べ方・進め方のアドバイスをする」(309)と回答し、最も多くなった。基本的には、子どもたち自身で考えさせて進めたいと考えている親が多いことがうかがえる。
また、「自由研究・探究学習をより良いものにするために学校・地域に期待するサポートは何ですか?<MA>」との問いでは、「地域施設や企業との連携」(305)の回答が最も多く、次いで「自由研究の発表会の開催」(204)となった。
そして、「自由研究・探究学習の学びにおける「学校」と「家庭」、それぞれのサポートはどのようにあるべきだと思いますか<SA>」という問いに対しては、7割以上が「子どもたちの主体性に任せたい」(317)と回答し、次いで約1割「学校が主導し、家庭は補助的なサポート」(45)をすべきと回答した。この結果から、大多数の親は、基本的には子どもの自走力を育てるためにも子ども主体で進めていくべきと考えていることがわかった。
<「自由研究・探究活動と家庭の関わり方に関する意識調査」概要>
調査方法 : 紙回答
調査期間 : 2025年6月4日(水)~2025年6月23日(月)
調査対象 : 子どもを持つ親、親族に子どもがいる方 計450人
出典元:イー・ラーニング研究所調べ
構成/こじへい