発売3ヶ月で97万個、異例の大ヒット「コンクレッド」から新製品も
また、あわせて注目すべきは、今年4月にデビューしたヘアケアPBブランド「コンクレッド」だ。
このブランドは、すでにデビューからわずか3ヶ月でシャンプー・コンディショナー累計で97万個を販売。ドラッグストア発のヘアケアブランドとして異例のヒットとなっている。
ポイントは、「サロン品質の成分を、日常価格で提供する」という割り切った姿勢だ。
シャンプー&トリートメントは、髪のダメージ要因に応じてアミノ酸を調整し、必要量以上を高配合するという設計。
PBならではのコストパフォーマンスを最大限に活かした開発思想が光る。
今秋には第2弾として、ヘアミスト、ヘアセラムの2製品が発売になる。
洗顔後に肌質に合わせたスキンケアを行うように、洗髪後も髪質に合わせたケアをする着想(スキニフィケーション)から生まれた「ハイインテンシブケア」シリーズだ。
実際にサロンでも採用されている成分をふんだんに盛り込み、自宅にいながらサロン帰りの質感を再現する仕様となっている。
ドラッグストアは「売場」から「発信地」へ
カラーズ橋本氏は最後にこう語った。
「PBという手段を通じて、“日本の美容の未来”を変えていきたい。そして、ドラッグストアからJビューティーのレボリューションを起こしたい」
「脱ドラッグストア」とは、業態の否定ではない。むしろ、売場から価値を発信する「発信地」としての再定義だ。
PBは、単なるコストカットの手段ではない。価値を自ら設計・発信し、流通の本質を変えていく「戦略の武器」である。マツキヨココカラの挑戦に、今後のPBの未来が垣間見えた気がした。
文/DIME編集部
PB商品の人気が世界的に上昇傾向、ドイツ、サウジアラビア、エジプトなどで顕著
本来商品を企画・開発しない小売店などが展開する「プライベートブランド」。日本でも大手小売店などが様々な自社開発商品を販売し人気を博しているが、世界市場において。…