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ついにカラー表示に対応!最大8週間バッテリーが持続する「Kindle Colorsoft」登場

2025.07.24

電子書籍リーダーの最大手ともいえる、AmazonのKindleシリーズに、カラー表示ができる新モデル「Kindle Colorsoft」が登場した。販売価格は、Kindle Colorsoftが3万9980円、Kindle Colorsoft シグニチャーエディションが4万4980円、Kindle Colorsoft キッズモデルが4万2980円となる。

Kindleで購入できるコンテンツは、漫画や雑誌、小説など、多岐にわたる。多くはモノクロコンテンツだが、近年はカラーコンテンツの成長率が圧倒的とのことで、ユーザーからカラー対応を望む声も多かったようだ。

本記事では、改めてKindleシリーズが支持される理由や、新製品の特徴についてまとめていく。

Kindleが世界的に電子書籍リーダーとして愛される理由

Amazonデバイスの原点として、Kindleが登場したのは、2007年。それから18年が経ち、計20以上の製品が、世界的に展開されている。Kindleの開発ビジョンは「世界中全ての国の、全ての言語で書かれた書籍を、60秒以内にお客様の手元に届けたい」というもの。

昨年1年間で、Kindleを使って読書された時間は80億時間以上、15億冊以上にも上るという。また、購入者の65%以上が、初めてKindleを手にするユーザーというのが、1つの大きな特徴となる。

日本市場においても高い成長率になっており、2020年からの5年間で、累計販売台数は約5倍に成長している。

日本でKindleが支持される理由は、大きく分けると、「省スペース」「携帯性・持続性」「視認性」「没入感」の4つだと、Kindle・Fireタブレット・アクセサリー事業部 事業部長の宮澤一聡氏は分析しているとのこと。

アマゾンジャパン合同会社 Amazonデバイス事業本部 Kindle・Fireタブレット・アクセサリー事業部 事業部長 宮澤一聡氏

Kindleを選んだ理由として、省スペース性を上げたユーザーは、24%となる。紙の本と比較した際、自宅やカバンを圧迫しないのはもちろんだが、特に日本では、シリーズで100冊を超えるような長編漫画が人気な点や、居住空間が狭いことが、スペース効率を重視する要因だと考えられる。

携帯性、持続性という観点では、ユーザーのうち49%が持ち運びやすさ、31%がバッテリー持続時間を評価しているとのこと。読書専用端末として、持ち方や重量バランスをケアして設計されているKindleシリーズらしい魅力だ。バッテリー持続時間は機種によるものの、最大12週間持続するモデルもある。Kindleは、スマホやタブレットからもアクセスできるものの、基本的には毎日充電が必要なデバイスと比較すると、キャンプ中や飛行機に乗るタイミングなどで、電池が切れている心配をほとんどしなくていいのは、電子書籍リーダーならではの強みだ。

視認性という意味でも、基準はスマホとの比較になる。漫画の吹き出しなどは、7インチ未満であることが一般的なスマホの画面だと、文字が潰れて、読みにくいことがしばしばある。その点、画面が大きく、文字のサイズを変えやすいKindleは、長時間読書をする人にも親しまれやすいはずだ。

個人的に最も印象的だったのが、没入感の項目。ユーザー調査によると、読書時間中に通知が来ることで、ストレスを感じる人は、全体の約3分の1にも上るとのこと。特に20代のユーザーは、41%が得書中の通知でストレスレベルが上がるとされている。Kindleであれば、基本的に通知を受け取ることがないため、読書に集中し、リフレッシュタイムを存分に堪能できるというわけだ。

今回宮澤氏が語った、Kindleが支持される要因の多くは、「スマホと比較して」という枕詞がつくようにも見える。ほとんどの人が、1台はスマホを持つまでに普及した現代において、スマホとの差別化をいかにして図るのかが、Kindleのような電子書籍リーダーの肝なのだろう。

そういう意味では、カラー版の登場は、「スマホに近づいている」ようにも見えるが、あくまでKindleの機能、特徴をしっかりと受け継ぎながら、カラー化により、これまで以上にコンテンツが見やすく、わかりやすくなっているのが、Kindle Colorsoftの特徴でもある。

Kindleの魅力そのままにカラーになって使いやすさがアップするKindle Colorsoft

Kindle Colorsoftは、上述した4つの特徴に加え、カラー表示に対応することで、漫画やコミックの色合い表現や、本の検索性の向上、4色を使い分けられるカラーハイライトといった付加価値がつく。

近年はカラー版の漫画が増えていることもあり、見開きや扉絵、作中の図などもカラーで表示され、よりコンテンツを楽しむことができる。子供向けの学習漫画も、カラーのものが多いため、よりわかりやすく、世界観に没入できるようになるだろう。なお、色表現は、標準とビビットの2種類から選択できる。

カラーになった利点は、コンテンツの没入感だけではない。購入した書籍が並ぶライブラリーは、カラー表示ができることで、目当てのタイトルが見やすくなる。ストアで本を検索する際にも、気になる本を見つけやすくなるだろう。

また、書籍内に線を引けるハイライト機能は、4色から選択できるようになるため、読み返したい文章、引用したい文章といった形で、色分けができるようになる。

そのほか、ディスプレイは7インチで、ストレージは16GB、バッテリーは最大8週間(明るさ13、ワイヤレスオフで1日30分使用した場合)となる。IPX8等級の防水性能も持つため、浴室で使うといったシーンでも、比較的安心して利用できる。また、Kindle Colorsoft シグニチャーエディションのみ、ストレージは32GBで、ワイヤレス充電、明るさの自動調節機能に対応する。キッズモデルには、専用のカバーと2年の製品保証、Amazon Kids+が1年間無料で付帯する。

Kindleで小説をメインに読書するユーザーは、カラー版にあまり惹かれないかもしれないが、カラー漫画や雑誌といったコンテンツを好む人には、待望といえる新デバイスだろう。既存のKindleユーザーだけでなく、モノクロ表示が故に、電子書籍リーダーの購入を躊躇っていた人には、ぜひ試していただきたい。

取材・文/佐藤文彦

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