小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

今さら聞けないビジネス用語「B to B」と「B to C」の意味と違い

2025.07.29

ビジネスシーンでよく耳にする「BtoB」の意味を紹介。BtoBビジネスを成功に導く流れを解説します。

「BtoBってよく聞くけど、実はよくわかっていない……」という人は意外と多いもの。

この記事では、BtoBの基本的な意味や、BtoCとの違い、マーケティングや営業での取り組み方を解説します。今後の仕事に役立つヒントが見つかるはずです。

BtoBとは何か?

まずは「BtoBって何?」という疑問を解消していきましょう。どんな仕事や会社がBtoBなのかを知ることで、自分の業務とどう関係があるかも見えてきます。

■BtoBの意味

BtoBは「Business to Business」の略で、「企業が企業に商品やサービスを売るビジネス」のことです。

たとえば、文房具メーカーが会社にオフィス用品を販売するような取引が該当します。これに対して、BtoCは「Business to Consumer」、つまり一般のお客さん向けのビジネスです。BtoBは一度の取引額が大きいことが多く、会社同士で長く付き合う関係になることが多いのが特徴です。

■BtoCとの違い

BtoC(個人向け)と比べると、BtoB(法人向け)は商品を買うまでの流れが長く、関係者も多くなります。

たとえば、ひとりでネットショッピングするのがBtoCなら、会社の中でいろんな人が相談して決めるのがBtoBです。

また、BtoCでは見た目や流行が重要ですが、BtoBでは「どれだけ役に立つか」や「信用できるか」がポイントになります。こうした違いを知っておくと、仕事の進め方に迷いが少なくなります。

■BtoBビジネスの代表的な業種と企業例

BtoBは製造業やIT、物流、建設など、いろんな業界で見られます。たとえば、工場向けに機械を売るキーエンス、電子部品を扱う村田製作所などは有名なBtoB企業です。

IT業界では、会社向けにソフトウェアを提供するオラクルやSAPがその代表です。こうした企業は、ほかの会社の仕事を支えるサービスや製品を提供しています。

BtoBマーケティングを成功に導く方法

BtoBでも「どうやってお客さんを見つけて、買ってもらうか」が大切です。そのために必要な考え方ややり方を、順を追って紹介します。

■リード獲得から育成までの流れ

BtoBでは、まず「興味を持ってくれそうなお客さん(見込み客)」を集めることが出発点です。これを「リード獲得」といいます。たとえば、資料を配布したり、ウェビナーを開いたりするのがその方法です。

そのあと、メールや電話などで少しずつ関係を深めていくことを「リード育成」と呼びます。こうすることで、「この会社から買いたい」と思ってもらえるようになります。

■コンテンツマーケティングの実施

「コンテンツマーケティング」とは、役立つ情報を記事や動画で届けることで、お客さんに信頼してもらう方法です。BtoBは商品が専門的でわかりにくいことも多いため、この方法が特に効果的です。

たとえば「このツールを導入したら、業務が何時間短縮された」など、具体的な事例やデータを紹介すると、お客さんの関心を集めやすくなります。

■広告やSNSの活用

最近では、BtoBでもSNSやネット広告を活用する企業が増えています。特に、ビジネス向けSNSである「LinkedIn」や「X(旧Twitter)」は、専門的な情報発信の場として便利です。

また、Google広告を使えば、関心のあるキーワードで検索した人に、自社のページを見てもらうこともできます。広告とSNSを上手に使い分けることが、成果につながります。

BtoB営業の特徴と成果につなげる戦略

BtoBの営業は、相手との信頼関係がとても大事です。売るだけでなく、「役に立つ存在」になることが成功のカギとなります。

(1)営業フローと意思決定プロセスの違いを理解する

BtoBの営業は、商品やサービスの説明をしてすぐに契約……というわけにはいきません。相手の会社では、いろんな部署の人が関わって、じっくり話し合ってから決めるのが普通です。

そのため、営業担当者は相手の組織や流れをよく理解し、それに合わせて進める必要があります。丁寧に段階を踏むことで、信頼を得ることができます。

(2)BtoB営業の成功に必要なスキルと視点

BtoB営業で大切なのは、「売りたい」ではなく「どうやって相手の困りごとを解決できるか」を考えることです。そのためには、相手の業界や仕事の流れをよく知ることが大切です。

また、「この会社は本当に信頼できる」と思ってもらえるように、誠実な対応や知識のある提案が求められます。

(3)インサイドセールスやSFAの活用方法

最近では、電話やメール、オンライン会議などを使って、外に出ずに営業する「インサイドセールス」が注目されています。

また、「SFA(営業支援ツール)」を使えば、営業の進み具合やお客さんの情報を整理して、チーム全体で共有できます。こうした仕組みを取り入れることで、より効率的に営業活動ができるようになります。

これからのBtoBビジネスに求められる視点

BtoBビジネスはこれからますます進化していきます。テクノロジーや考え方の変化に対応できる会社が、強くなっていくでしょう。

■DXとBtoB、営業・マーケの融合がカギ

「DX(デジタルを使って仕事を変えること)」が進む中で、営業とマーケティングの連携がますます大切になっています。

たとえば、見込み客の行動データをマーケが分析し、それを営業が活用する、といった流れが当たり前になりつつあります。デジタルを味方につけることで、より効率よく、効果的にお客さんにアプローチできます。

■顧客志向と価値提案型営業への転換

これからは、「自分たちの商品を売りたい」よりも、「お客さんに役立つ提案ができるか」が問われます。

そのためには、相手のことをよく知って、「こんなふうに使えばもっと便利になりますよ」といった提案をしていくことが大切です。

お客さんの成功を、自分たちの成果につなげていく考え方が求められています。

■自社での実践に向けた次のステップ

まずは、自社のお客さんが「どんなことで困っているのか」を整理してみましょう。そして、その解決にどう貢献できるかを考え、できることから少しずつ試してみることが大切です。

大きく変える必要はなく、小さな改善を積み重ねることが、次の成果につながります。

BtoBビジネスを理解しよう

BtoBとは、企業同士が取引するビジネスのこと。個人向けとは違う特徴があり、信頼や提案力が成功のポイントです。

実はBtoBの世界は、「地味だけど奥が深い」ビジネスの宝庫。

信頼を重ねて、じっくり関係を築くその姿は、まるで熟成チーズのような渋い魅力があります。マーケティングも営業も、テクニックより「人間力」が試される場面が多いのもBtoBならでは。

BtoBのしくみを理解して、ビジネスへの理解を深めていきましょう。

文/編集部

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年7月16日(水) 発売

DIME最新号は、誕生45周年のガンプラを大特集!歴史を振り返り、ガンプラが今後どのように進化していくのかを総力取材。プラモデル制作に役立つ〝赤い〟USBリューターの特別付録付き!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。