
今年の夏も、災害レベルともいえるほどの猛暑が続いている。
もし、「自分だけは大丈夫」「気合で乗り切れる」と考えているなら、その認識は改め、こまめな水分補給をするなどで、熱中症対策に努めて欲しい。
熱中症の重症度が尿でわかる? 昨年、5~9月に熱中症で搬送される人の数は過去最多を記録した。熱中症の重症度は、搬送先施設で血液検査により評価される。しかし、尿中…
企業でも6月より熱中症対策が義務化されているものの、自衛が必要だ。
対策の一つに、「熱中症保険」を利用するのも手だ。猛暑が日常的なものになった今、市場規模が急拡大している。
具体的には、どのような熱中症保険商品があるのだろうか。本記事で詳しく解説しよう。
熱中症保険の契約数は右肩上がり
決済アプリPayPay「熱中症お見舞い金」を手掛けるPayPay保険サービスによれば、同保険商品の今年分の加入件数が、2022年からの商品提供開始以降、最速で7万件を突破したと発表している。

熱中症の救急搬送者数も右肩上がり
2024年5月から9月での熱中症での救急搬送者は約9.8万人と2021年から増加傾向が続いている。18歳以上~65歳未満の人も全体の33%を占めているので、働きざかりな@DIME読者の皆さんとて油断してはならない。

熱中症保険の比較表。1日80円~、月200円あれば入れる
保険商品によって、契約期間の制約があるが熱中症にかかる可能性が高い夏シーズンに限定しているためである。一方、この制約により毎年加入手続きをする必要がある。
商品ごとの細かい違いでは、救急搬送されただけでも見舞金がもらえるドコモの熱中症保険や、支払回数が2回まで対応してくれるニッセイプラスの熱中症保険などがある。また1日単位でも加入できる保険では、「明日、炎天下で作業したり遊んだりするので、念のため加入しておこう」という使い方も可能だ。
スマホ手続き可能。PayPayやNTTドコモのように決済アプリ限定の場合も
ここで紹介した熱中症保険商品は、スマホを使ったオンライン完結で手続きが完了する。
PayPayやNTTドコモといった決済サービス事業者が提供する熱中症保険は、申し込みから保険料の支払い、さらには万が一の際の保険金請求まで、すべてアプリ内で手続きが完了する。
一方、決済方法も指定されているので、これらの決済アプリを使っていない場合は、第一生命やニッセイプラスが提供している熱中症保険を利用するとよい。
初回の加入時は個人情報の入力をしなければ面倒さがあるものの、クレジカード決済が利用できるなど決済手段の制約がない。
●PayPayでの加入方法
決済アプリPayPayで、ホーム画面の「PayPayほけん」や、「熱中症見舞金」ボタンから手続きする。補償プラン(1日単位の期間選択型や月額型など)を選ぶ。PayPayでの本人確認済ユーザーは、氏名などの個人情報を改めて入力する必要がない。
●ニッセイプラスでの加入方法
熱中症保険の商品サイトから申し込み手続きを行なう。個人情報などを入力しクレジットカード情報を登録すれば当日から保障してもらえる。