
夏の帰省シーズンを迎え、地元や地域に目を向ける機会が自然と増える時期となっている。
こうした季節感に合わせてメルカリは同フリマアプリの出品・購買データをもとに、「なぜこの地域でこのアイテムが?」という、都道府県での意外な売買傾向について分析した「売りがち買いがち大調査」を実施し、その分析結果を発表した。詳細は以下の通り。
理由はわからないご当地の意外な?買い物・売り物たち
今回の調査では、「なぜこの都道府県でこのアイテムが?」と感じるような、興味深い売買の傾向が多数見られた。直接的な要因をデータから明確に特定することは難しいケースもあったが、傾向から読み取れる背景について、いくつかの仮説が紹介された。
■鳥取県の人、「漫画全巻」買いがち
鳥取県は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるさんや、「名探偵コナン」の作者・青山剛昌さんの出身地であり、県が「まんが王国とっとり」を掲げている。国民的漫画の原作者の出身地でもあり、県を挙げて漫画を推していることから漫画文化が地域に根付いており、コレクションするために全巻で買いがちなのかもしれない。
■和歌山県の人、「木刀」買いがち
和歌山市の観光協会では、「和歌山城での剣術エクササイズ」や、「田宮流居合術」という徳川紀州藩の武芸の「実技体験」を行っており、剣術が身近な地域のようだ。また、和歌山県は県土のおよそ8割を森林が占める林業県として有名なため、「木」と「剣術」に対する親近感から和歌山県民は木刀を求めるのかもしれない。
■徳島県の人、「たこ焼き器」売りがち
徳島県は四国東部に位置しており、関西圏に近いからなのかたこ焼きパーティーが高頻度で開催されるという記事が見受けられた。また徳島県の公式HPによれば、令和6年度に徳島県に移住した人は3,195人で、2年連続で3,000人を超えており、ここ数年で特に大阪からの移住者が多い県だ。そのため、大阪からの移住者が、「友達やパートナーがたこ焼き器を持っているから自分は持っていなくても良い」と出品をするのかもしれない。
他にも、沖縄県の人が「排水ホース」を買いがちなのは、猛暑により頻繁に交換が必要になるからなのか、和歌山県の人が「豹柄」を売りがちなのは、2018年の「メルカリ」の地域ごとの利用動向で同じく「豹柄」の購入率が1位だったので、7年間で和歌山の豹柄ブームが過ぎ去ってしまったからなのか、などあくまで全て仮説に過ぎないが、今回の調査によって各都道府県の意外な側面が見えてきた。
出典元:株式会社メルカリ
構成/こじへい