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国内宿泊旅行の平均予算は大人で6万4100円、宿泊旅行の実施率は微減したものの旅行費用の上昇で市場規模は拡大

2025.07.25

インバウンドの影響や物価高で国内宿泊旅行費用は上昇傾向だが、実際に国内旅行を楽しんでいる人たちの実情はどうなっているのか? リクルートの観光に関する調査・研究、地域振興機関『じゃらんリサーチセンター』(JRC)は、全国1万5586人の宿泊旅行者を対象に「じゃらん観光国内宿泊旅行調査2025」を実施して結果を発表した。

この調査では、2024年度(2024年4月~2025年3月)の期間に観光などを目的とした宿泊を伴う国内旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)で、旅行費用が上昇したが旅行者は微減するなどの実態が浮き彫りになったという。

国内宿泊旅行を実施した割合は約半数

2024年度に国内宿泊旅行をした18歳から79歳の割合は49.3%だったが、前年度の49.5%から伸びはなかったようだ。旅行した人の年間平均旅行回数は2.76回で1回の旅行当たりの平均宿泊数は1.74泊だった。実宿泊旅行者数の推計値は4623万人で延べ宿泊旅行者数は1億2775万人回、延べ宿泊数は2億2308万人泊で前年度から微減した。

性・年代別では、宿泊旅行実施率がもっとも高いのは18歳から29歳の女性で、唯一6割を超えたという。前年度との差では40代までの若い世代で減少しており、70代では5ポイント前後の増加があった。ちなみに延べ宿泊旅行者数の推移では、30代から40代の減少幅が大きかったという。

都道府県別の延べ宿泊旅行者数のトップは東京都

都道府県別で延べ宿泊旅行者数がもっとも多かったのは東京都の1154万人で、2位は北海道(951万人)、3位は大阪府(766万人)だった。前年度と比較すると増加幅がもっとも大きかったのは長野県(+41万人)で、増加率では茨城県(+14.2%)がトップだった。

居住ブロック別に宿泊先ブロックの延べ宿泊旅行者数を見ると、減少幅の大きい関東や関西は居住ブロック内からの旅行者数の減少幅が大きく、関東では減少数が100万人を超えていたという。

1回の国内宿泊旅行の大人ひとりの費用は6万4100円

1回の国内宿泊旅行にかかった費用総額は、全旅行者の平均が大人ひとり当たり6万4100円で、その内訳は宿泊・交通費が3万7000円、現地消費が2万7100円だった。個人旅行では、宿泊費は1万9700円、1泊当たり換算で1万3600円だった。

前年度比では、パック旅行の現地消費以外はいずれも上昇しており、全旅行者では総額でプラス3500円、宿泊・交通費はプラス2200円、現地消費はプラス1300円、個人旅行における宿泊費はプラス1200円という結果になった。国内宿泊旅行の費用総額は推計8兆1867億円で、そのうち7兆2721億円を個人旅行が占めており、費目別では総額のうち42.4%を現地消費が占めており、3兆4730億円規模だった。宿泊旅行実施率は微減したが、旅行費用の上昇で市場規模は拡大したという。

国内宿泊旅行の同行形態では夫婦ふたり旅がトップ

2024年度に実施した国内宿泊旅行で、同行形態としてもっとも割合が高かったのは「夫婦ふたりでの旅行」で25.6%だった。前年度と比較すると「その他の家族旅行」(9.7%)が4.2ポイント減少していた。性・年代別では、男性は「ひとり旅」の割合が高い傾向で、18~29歳、50代ではもっとも高い同行形態だった。

18歳から29歳の女性は「恋人との旅行」(23.6%)に次いで「友人との旅行」(22.1%)が多く、複数人旅行を好む傾向が見えた。30代から40代は、男女とも「小学生以下連れ親子旅行」のシェアがもっとも高く、60代以上では男女とも「夫婦2人での旅行」がもっとも高くなった。

国内宿泊旅行に行かなかった理由は?

1年間に国内宿泊旅行に行かなかった理由は、「何となく旅行をしないまま過ぎた」(26.6%)がもっとも多かった。前年度と比較すると上位3項目の順位に変化はないが、「旅行に興味がなかった」と「家計の制約で旅行にお金がかけられなかった」はそれぞれ増加していた。さらに「将来が心配で支出を抑えたかった」が微増しており、予算に関する項目が伸びた。

性・年代別では、18歳から29歳で「何となく旅行をしないまま過ぎた」と「旅行に興味がなかった」が全体と比較して高かった。一方で40代では、「旅行に興味がなかった」と「家計の制約で旅行にお金がかけられなかった」が全体と比較して高かったという。

「じゃらん観光国内宿泊旅行調査2025」概要

調査方法:インターネットによる調査

■1次調査

調査目的:全国の国内宿泊旅行実施者を抽出することに加え、性・年代別の宿泊旅行実施率を知るために実施
調査時期:2025年4月1日~2025年4月22日
調査対象:全国18~79歳の男女(マクロミルの登録モニター)
配信数:75万7852件

調査内容:2024年度(2024年4月~2025年3月)1年間の国内宿泊旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)実態
回収数:6万8547件(回収率9.0%)
集計対象者:2万件
※2次調査において都道府県別、性・年代別の割り付けに合った回収が得られるように配信
・配信数と割り付けについて
2次調査のセル別目標回収数は「令和2年 国勢調査」の都道府県別、性・年代別の人口におおむね従うように47都道府県を8ランクに分けサンプル数を割り付けて配信
ランクごとに7:6:5:4:3:2:1:0.8の割合で、合計約1万5400件の回収を目標とした
・2次調査の配信数について
ウエイトバック値のバランスをなるべくそろえるために、県別に均等割り付けではなく、ランクを設けて割り付けを行った上で、1次調査の旅行実施者3万2850件を都道府県ごとに分配し、サンプル数を割り付けて配信した
※回収された6万8547件のうち都道府県別、性・年代別に割り付けを行い2万件を抽出性・年代別宿泊旅行実施率を算出

■2次調査

調査目的:全国の国内宿泊旅行実施者に対して、国内宿泊旅行の内容を知るために実施
調査時期:2025年4月10日~2025年4月22日
調査対象:3万2850件
1次調査において「昨年度1年間に国内宿泊旅行をした」と回答した人:3万2850件
配信数:3万1095件
※配信数は対象者の中から都道府県別、性・年代別の割り付けに合わせてランダムに抽出
調査内容:昨年度1年間に実施した全ての国内宿泊旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)の行き先と回数について、またひとり最大3件までの個別国内宿泊旅行について具体的な内容を調査
回収数:1万5619件(回収率50.2%)
有効回答数:1万5586件(旅行件数ベース3万16件)

https://jrc.jalan.net/news/2025/07/15/6538/
https://www.jalan.net/

構成/KUMU

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