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コメ高騰で主食が激変!?うどんやパンに置き換える家庭が続出、パスタソースやめんつゆの販売も好調

2025.07.25

物価高やコメの価格高騰を受けて、消費者は厳しい対応を求められる現状がある。総合マーケティングリサーチ会社の日本インフォメーションは、インターネットリサーチで全国の20歳から69歳の男女1067名を対象に、「物価高に関する意識行動調査」を実施して結果を発表した。米の価格高騰を受けて、6割が「米の代替品購入」など態度変容があったという。そのトップスリーは、1位「米の代わりにパンや麺類を食べる頻度が増えた」、2位「米の購入量を減らした」、3位「米の価格を比較して安い店を選ぶようになった」で、米の価格高騰は家計に大きな影響を与えていたことが浮き彫りになったという。

購入頻度を減らすのはお菓子やアルコール類

継続的な物価高を受けて「購入頻度を減らす品目」についての質問では、食品「菓子・スイーツ・デザート類」(28.5%)、飲料「お酒、アルコール類」(15.1%)、日用品「メーキャップアイテム」(6.6%)という回答になった。食品関連の反応率が高いので、生活者の節約意識が向きやすいのは食品といえるだろう。一方で約半数が「特になし」と回答している。

また「価格帯を下げる品目」としては、食品「お米、乾麺類」(18.0%)、「生鮮食品」(17.5%)、飲料「コーヒー、紅茶、お茶類」(11.5%)、日用品「ティッシュ類」(16.5%)と主食・主菜や生活必需品が上位だった。回答者の属性別では、「購入頻度を減らす品目」は女性50代と60代、小学校高学年~高校生の子どもを持つ親、「価格帯を下げる品目」では男女60代と小学校高学年~高校生の子どもを持つ親が全体より数値が高かった。ただ、男性の20代から40代は、「特になし」が全体より約10ptsほど高く、その層は物価高の影響と連動していないようだ。

価格高騰で7割がライフスタイルに変化あり

価格高騰に伴うライフスタイルの変化

価格高騰による行動の変化で、もっとも多かったのは「外食を減らす」の32.1%だった。全体的に女性の40代から60代、小学校高学年~高校生の子どもを持つ親で変化がみられたという。男性20代から40代は、「特になし」が約4割から5割と行動に変化があった人が少なかったという。属性別の特性では、子どもの年齢が高校生では「外食を減らす」が53.5%でプラス21.4pts、小学校高学年では48.8%でプラス16.7ptsという結果だった。「お弁当を持参する」については、女性20代が23.5%でプラス11.3pts、高校生が32.6%でプラス20.4ptsなど全体より多かったという。ここでも男性20代から40代は、「特になし」が約4割から5割と全体よりプラス5.9~16.1ptsほど高く、男性20代がもっとも影響が少ないようだ。

不足するコメの代替品はうどんやパン

米の代替品

備蓄米の放出などで緩和されつつあるコメ不足だが、その主要な代替品としては「うどん」と「パン」が約3割で人気だった。3位以下は、「パスタ」、「そば」、「焼きそば」など麺類が続いた。全体的に子どもの年齢が小学校低学年~高校生だと全体より数値が高くなり、代替品を活用している傾向があったという。特に「うどん」は、子どもの年齢が乳幼児期~高校生では38.8%~56.1%で全体よりプラス9.0~26.3ptsほど高い傾向があった。「焼きそば」は、中学生が22.7%でプラス10.5pts、小学校高学年が22.0%でプラス9.8ptsという結果で全体より多かったという。

米の代替品購入でパスタソースやめんつゆが人気に

米の代替品購入に伴って購入が増えた品目

米の代用品購入で買うようになった品目については、「パスタソース」(36.0%)や「めんつゆ」(34.7%)が3割を超えており、麺類の関連品が上位になった。「特になし」は約3割なので、約7割が米の代替品購入で購入が増えた品目があるようだ。「米の替わりとして購入したものがある」と回答した層に絞ってみると、性別・年代に関係なく購入が増えた品目が幅広くあることがわかった。女性20代では「パスタソース」が54.9%で全体よりプラス18.9pts、男性40代では「めんつゆ」が46.0%で全体よりプラス11.3ptsだった。米の代替品として「うどん」と回答した人が多かった子どもを持つ親では、子どもの年齢が小学校低学年~中学生の「めんつゆ」は41.7%~53.3%でプラス7.0~18.6ptsになり、特に高くなっているという。

米が適正価格に戻ったら 8割が米の頻度を増やすと回答

米が適正価格に戻ったら取る行動

米の価格高騰を受けて「米の替わりとして購入した品目がある」と回答した人のうち、「毎日の食事でごはんを食べる頻度を戻したい」をはじめ、約8割が米を食べたり購入する頻度を増やすと回答した。属性別では、女性20代や子どもの年齢が小学校高学年~大学生で全体より数値が高い項目が多かった。「米を使った料理を作る機会を増やしたい」は女性20代が43.1%で全体よりプラス18.8pts、「米のストックを増やしておきたい」では子どもの年齢が小学校高学年では44.4%でプラス20.7pts、「パンや麺類などの主食を減らし、ごはん中心に戻したい」は子どもの年齢が大学生では45.0%でプラス17.5ptsなどの結果になった。一方で男性20代や女性30代・60代の3割は、「今の状況に慣れてしまったので大きく変わることはない」と回答している。

今回の調査では、女性や子育て世代が物価高騰による態度や行動の変化が顕著だったという。価格が高騰していた米は、価格が戻った時に行動に変化を与えることが想定されるので、生活者の反応を冷静に分析する視点が重要になりそうだ。

「物価高に関する意識行動調査」概要

調査地域:日本全国
調査対象:20歳~69歳の男女
調査実施期間:2025年6月14日~2025年6月15日
サンプルサイズ:有効回収計1067サンプル
調査手法:インターネットリサーチ

出典元:日本インフォメーション(株)調べ

構成/KUMU

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