
古古古米(備蓄米)は2025年6月上旬からすでに販売が開始されており、全国各地のコンビニや店頭で少しずつ在庫が広がりつつある。本記事では、古古古米はどこで売っているのか主な販売店や購入方法、販売価格を紹介する。
目次
2025年5月26日からスタートした政府備蓄米の随意契約。通称「古古古米」は同年6月上旬には店頭販売をスタートし、7月20日の時点で、販売店が全国各地に広がっている。
しかしながら、近所に販売店がなく「結局どこで買えるのかわからない」と疑問を浮かべている人も多いのではないだろうか。
本記事では古古古米の販売店や購入方法、価格相場を解説する。米の価格高騰に困っている人はぜひ参考にしてほしい。
古古古米とは
古古古米は正式に「政府備蓄米」と呼ばれるが、米の収穫年度によってその呼び名が異なる。まずは古古古米の収穫年度や価格相場を紹介しよう。
■古米・古古米・古古古米の収穫年度
食品表示法では、新米について、その年に収穫された米を12月31日までに容器包装に入れたもの、または同月日までに精白し容器包装に入れたものと定義している。
参考資料:e-GOV法令検索「食品表示法」
一方、古米については農林水産省や法律などで定義されているわけではないが、新米の定義を踏まえ、前年に収穫されたものを「古米」、前々年に収穫されたものを「古古米」、3年前に収穫されたものを「古古古米」と呼ぶのが一般的だ。
米には賞味期限や消費期限の決まりはない。昨今の米の価格高騰を受け、政府が不作や災害時に備えて買い入れていた古い米を今回の施策に活用しているかたちとなる。
■古古古米の価格相場
農水大臣の小泉進次郎氏は、2025年5月の朝のワイド番組で古古古米について「5kg1,800円程度になる」旨の発言を行っていた。実際に、古古古米が店頭に広く並び始めている現在、古古古米を含む政府備蓄米の値段は5kgでおおよそ税込み1,800円~2,000円前後が相場となっている。
古古古米はどこで売ってる?
古古古米は現時点で販売店舗がやや限られているのが現状であり、「古古古米が意外と見つからない」「どこで売っているのかわからない」というユーザーもいるだろう。ここでは、古古古米を取り扱う店舗を紹介する。それぞれ品切れの可能性もあるため、購入の際は事前にチェックしてほしい。
■オンラインショップ
一部のオンラインショップでは古古古米を取り扱っている。具体的な取り扱い通販は次の通り。
●アイリスオーヤマ公式通販サイト
●楽天市場
●Amazon
●PayPayモール
●ヤフーショッピング
価格はいずれも大きく変わらず、送料を含めて5kg約2,500円前後で購入が可能だ。
■スーパー
古古古米の販売を行うスーパーを一部紹介する。農林水産省の資料をもとにチェックしよう。
●ラルズ(株式会社カインズと提携)
●イトーヨーカドー
●スーパーサンエー
●ダイイチ
●イオン(マックスバリュ・まいばすけっとなど含む)
など
参考:農林水産省「随意契約による政府備蓄米売渡しに係る申込みの確定及び審査調整結果」
政府備蓄米売り渡しの申し込み業者については、農林水産省のホームページで随時更新されるため、気になる人はチェックしてみると良いだろう。
■ディスカウントストア
ディスカウントストアでは、次の店舗で古古古米が販売されている。
●ドン・キホーテ
●ミスターマックス
●オーケー
●ザ・ビッグ
など
■ドラッグストア
ドラッグストアでも古古古米は順次販売されている。政府備蓄米がすでに販売されているドラッグストアや、販売が決定しているドラッグストアは次の通り。
●セイムス
●ウェルシア
●スギ薬局
●コスモス
など
■コンビニ
大手コンビニでも古古古米が順次販売されている。販売店舗は次の通り。
●ローソン
●ローソンストア100
●セブンイレブン
●ファミリーマート
【地域別】古古古米の販売店情報
農林水産省によれば、2025年7月11日時点で全国57,691店舗で古古古米を含む政府備蓄米が店頭販売されているとのことだ。ここでは、政府備蓄米の販売店情報を地域別に紹介する。なかなか店頭で備蓄米を見つけられない人は参考にしてみてほしい。
■北海道・東北エリア
北海道・東北エリアで、政府備蓄米の発売が確認できた店舗をいくつか紹介する。
●セブンイレブン
●ドン・キホーテ
●生協共同組合(コープ)
●ダイイチ
●ツルハドラッグ
●イオン
●ユニバース
●カブセンター
●ベニーマート
●メガ
●ベルジョイス
など
■関東エリア
関東エリアで政府備蓄米の発売が確認できた店舗を一部紹介する。
●オーケー
●イオン
●カインズ
●ローソン
●ダイエー
●ドン・キホーテ
●ミニストップ(ミニストップ オンラインの店頭受け取り)
●ヤオコー
など
■関西エリア
関西エリアで政府備蓄米の発売が確認できた店舗、発売が公表されている店舗を紹介する。
●関西スーパー
●イズミヤ
●阪急オアシス
●イオン
●万代
●マルアイ
など
■中部・北陸エリア
中部・北陸エリアで政府備蓄米の発売が決定している、販売されている店舗の一例は次の通り。
●スーパーセンタープラント
●ホームセンターサシ
●クスリのアオキ
●スーパーしんや
●バロー
●アピタ
●イオン
など
■中国・四国・九州エリア
中国・四国・九州エリアの政府備蓄米販売店は次の通り。
●フジグラン
●マルナカ
●ザ・ビッグ
●マックスバリュ
●イオン
●セブンイレブン
●ラ・ムー
●ディオ
●ローソン
●コスモス薬品
●ミスターマックス
など
古古古米に関するよくある質問

古古古米についてよくある疑問とその回答をいくつかまとめた。気になる項目があれば参考にしてほしい。
■備蓄米の随意契約とは?
随意契約は、国や地方公共団体といった公共団体が、任意に発注者を選択できる方式だ。一般的な入札方式よりもスピーディーに発注でき、柔軟な手続きが可能な特徴がある。
■2kg・10kgの古古古米はある?
一部セブンイレブン店舗では、政府備蓄米を使った2kgの無洗米を販売している。オンラインショップをはじめ、一部の店舗では10kgの政府備蓄米を購入することも可能だ。
■古古古米の販売はいつから?
古古古米は2025年5月26日より随意契約の受付を開始。同年6月上旬にはオンラインショップや店頭販売がスタートしている。販売店舗は2025年8月の執筆時点でも拡大を続けており、今後店頭で見かける場面が増えることが期待できるだろう。
■古古古米の味は?
古古古米を含む備蓄米の試食は、ニュース番組やワイド番組でも度々取り上げられているが、その味については以下のような意見が上がっている。
・新米のようなツヤ感や甘みは若干失われている
・新米よりもパサつきはある
・「まずい」というわけではなく普通に美味しく食べられる程度
・また、SNS上でも古古古米の味に関する意見を調べたところ、以下のような意見が上がっていた。
・匂いも味も特に問題がなく普通のお米
・香りが薄く甘みがないので炊き込みご飯やチャーハンに利用するのが良い
・鼻に抜ける匂いはあるが甘みがあって美味しかった
同じ政府備蓄米でも、収穫年度や生産場所は米によって異なる上、味の感じ方も人によってさまざまだ。新米の価格高騰に疲弊している人や、興味のある人は、店頭で見かけたら一度購入してみてはいかがだろうか。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部