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10月から500mlペットボトルが200円台に値上げされることによる日常生活への影響は?

2025.08.19

2025年10月から、500mlのペットボトル飲料が200円に値上げされる。本記事では、ペットボトル飲料値上げの背景や消費者の声、値上げを乗り切るための対策や節約術を解説する。

普段、何気なく買っている500mlのペットボトル飲料。

この価格が2025年10月から200円になることが発表された。今までもじわじわと値上げされてきたペットボトル飲料だが、百の位が2になることで、その印象はガラリと変わる。私たちの日常生活や消費意識にも大きく影響するだろう。

本記事では、ペットボトル飲料値上げの背景や消費者の反応、今すぐできる対策や値上げを乗り切るための節約術について解説する。続く値上げの波にどう向き合うべきか、私たちが考えるべきポイントを整理しよう。

ペットボトル(500ml)が200円になるのはいつから?

ペットボトル飲料値上げのニュースは、多くの消費者に衝撃を与えた。特に日常的に利用する人にとっては、家計への影響も無視できない。

では、実際にいつから200円になるのか、そして飲料メーカーがどのような経緯で値上げに踏み切ったのかを解説する。

■2025年10月から主要メーカーが一斉値上げ

ペットボトル飲料の値上げが実施されるのは、2025年10月1日の出荷分からだ。コカ・コーラやアサヒ飲料など国内主要飲料メーカーにより、一斉に値上げが行われる予定。商品によって値上げ幅は異なるが、全体を通して20~40円の値上げとなるケースが多い。例えば、コカ·コーラ ボトラーズジャパン株式会社はコーヒー製品は1本あたり+20~30円、その他製品は+20円と発表している。

参照:価格改定のお知らせ コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社

■値上げを発表した飲料メーカー一覧

今回値上げを発表したのは、コカ・コーラやサントリー、アサヒ飲料など国内シェアの大部分を占める大手飲料メーカーだ。これにより、コンビニや自動販売機で販売される多くの500mlペットボトル飲料が200円前後となる見込み。また、2Lサイズや缶飲料、紙パック製品も値上げの対象となっている。

コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社「コカ・コーラ」「綾鷹」など217品目

サントリー食品インターナショナル株式会社「クラフトボス」「伊右衛門」など234品目

アサヒ飲料株式会社「カルピスウォーター」「十六茶」など221品目

キリンビバレッジ株式会社「午後の紅茶」「生茶」など214品目

株式会社伊藤園「お~いお茶」など195品目

ダイドードリンコ株式会社「ダイドーブレンドオリジナル」など27品目

ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社「キレートレモン」など50品目

■ペットボトル値上げの背景

ペットボトル飲料の値上げの主な要因は、飲料の原材料費やペットボトル容器の製造に必要な石油価格の高騰などが挙げられる。

さらに、エネルギー価格の高騰による輸送費の負担増、人件費の上昇も大きい。加えて、円安による輸入コストの増加が経営を圧迫している状況だ。

メーカー各社はオペレーションの効率化や経費削減などの企業努力だけでは現状の価格維持が難しく、やむなく値上げに踏み切るかたちとなった。

消費者の反応と日常生活への影響

「200円」という価格に対し、一般消費者はどう感じているのだろうか。また、家計への負担や私たちの日常行動はどのように変化するだろうか。

ここからは、SNSや街の声を交えながらペットボトル飲料値上げが与える影響について考えてみよう。

■SNSや街の声「高すぎる」「まるで贅沢品」

SNSや街では、「200円はさすがに高い」「自販機で買わない、というより買えない」という声が多数見られる。また、「ジュースを買うのはプチ贅沢になった」「気軽に買えるものじゃなくなる」といった声もあり、ペットボトル飲料が日常品から嗜好品に近付きつつある認識も生まれている。学生やサラリーマンなど、外出先でペットボトル飲料を買う機会の多い層にとっては、1か月あたり千円単位での負担増につながるため、心理的ハードルは想像以上に大きいようだ。

■日常生活への影響を試算

ペットボトル飲料の値上げが日常生活に与える影響を試算してみよう。仮に1日1本購入していたとすると、これまでの月間コストは約5,400円(180円×30日)だ。これが、値上げにより約6,000円(200円×30日)となり、600円の負担増となる。小さく感じるかもしれないが、本来であればあと3本ペットボトルが買える金額であり、年間で考えると7,200円もの負担増となる。

そして、この試算はあくまでも一人が1日1本購入する場合。家族全員が利用するケースや、夏場など消費量が増えるシーズンは、さらに負担が大きくなる。従来の感覚でペットボトル飲料を購入していると、知らず知らずのうちに家計が圧迫される事態も十分にあり得るだろう。SNSなどで「毎日買っていたけど、これからは控える」「水筒を使おうと思う」といった声もあるように、私たちの消費行動にも変化が起こる可能性が高い。

ペットボトル200円時代を乗り切る対策

ペットボトル飲料の値上げは避けられない現実だが、日常生活でできる工夫や対策次第で出費を抑えることはできる。ここでは、ペットボトル200円時代を賢く乗り切るための具体的な方法を5つ紹介しよう。

■スーパーや百均など安い店で購入する

ペットボトル飲料は、スーパーやドラッグストアで安く販売されていることが多い。特売の対象になる場合もあるので、チラシをチェックしよう。また、銘柄にこだわりがないのであれば、プライベートブランド製品や百均の飲料も比較的安価だ。ペットボトル飲料を少しでも安く購入したい場合は、購入する店舗を見直すだけでも節約効果が期待できる。

■箱買いで単価を抑える

ネット通販や業務スーパーでは、ペットボトル飲料の箱買い(24本入りなど)ができる。この場合、1本あたりの単価は100〜120円程度に収まるため、大幅なコストダウンが可能だ。ネット通販であれば指定した住所に届けてもらえるので、店舗に出向いたり重いケースを運んだりする手間も不要。自宅やオフィスにまとめて保管できる環境があるなら、定期的な箱買いのメリットは大きい。

■お茶や水・コーヒーは持参する

節約の原点に戻り、「買わない」選択をするのも一つの方法だ。自宅で作ったお茶や水、インスタントコーヒーを水筒に入れて持参すれば、飲料代の大幅カットが可能になる。オフィスにお湯や冷水設備がある場合は、粉末飲料を活用するのもおすすめ。節約と同時にプラスチックごみ削減にもつながる、環境に優しい試みを実践してみてはどうだろうか。

■2Lサイズを購入して水筒を活用する

2Lサイズのペットボトル飲料を購入し、水筒に入れ替えて持参するのも経済的だ。2Lサイズの大容量ボトルは、スーパーやドラッグストアでは1本100円~150円ほどであり、1mlあたりで考えると圧倒的に単価が安い。自動販売機で500mlを1本購入するより安い価格で4本分が手に入るため、コストパフォーマンスが大幅に向上する。保冷・保温力の高いマイボトルと組み合わせれば、満足度も高いだろう。

■ウォーターサーバーを導入する

長期的な視点で考えると、ウォーターサーバーの導入も節約効果が高い。初期費用や月額料金がかかるものの、家族単位で使えばペットボトルの購入は大きく抑えらる。冷水だけでなく、温水をすぐに利用できる点もうれしいところ。オフィスでの導入も、従業員の満足度向上や健康促進の観点からもメリットが多い。

物価高騰はまだ続く?今後の展望

消費者に衝撃を与えたペットボトル飲料の値上げだが、これは物価高騰の一端に過ぎない。近年では毎月のように値上げが発表されており、今後もさまざまな食品や日用品で値上げラッシュが続く可能性が高い。私たちは、「価格の常識」が変わる時代の真っ只中にいる。今後の価格動向について理解を深め、値上げが続く現代に向き合うことが求められる。

■他の食品も値上げになる可能性がある

近年、原材料価格や物流コストの上昇はとどまるところを知らず、物価は年々高騰している。2025年4月まででも6,000品目以上が値上げとなっており、スーパーで驚いた経験がある人も多いだろう。今後も菓子や冷凍食品、乳製品など、さまざまな食品が値上げになる可能性があるため、消費者は日々の買い物や食生活の見直しを考える必要があるかもしれない。

■「当たり前の価格」が変わる時代に

これまで当たり前と思っていた価格やサービスが、時代と共に変わりつつある。値上げが与える影響はマイナスイメージが大きいが、自分の消費行動や価値観を見直すきっかけにもなる。価格に見合う価値があるのか、代替の手段はあるか、冷静に見極めて生活をアップデートしていくことが大切だ。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/編集部

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