
10代の頃熱狂したプリクラ。ぶりっこポーズや変顔のバリエーションを駆使したり、内輪でしか通じないネタを落書きしたり。
だけど30代になった今、あの“盛れすぎた”写りや、若者と同じようにボックスに立つのは正直ちょっと気が引ける・・・。
そんな「プリクラを撮りたい気持ちはあるけど、盛りの暴走や羞恥心は避けたい」ミドサー以降の世代に、ぴったりの新サービスが登場した。
その名も「Photomatic(フォトマティック)」。運営しているのは、「カメラのキタムラ」を傘下にもつキタムラ・ホールディングス グループのピックハイブ株式会社だ。
プリント写真や証明写真のイメージが強いキタムラ・ホールディングスだが、どんなサービスなのだろう。
ちょうどいい「盛れ方」に、大人たち歓喜
今回、そんなPhotomaticを体験すべく、30代の@DIMEメンバー4人でPhotomatic渋谷道玄坂店に向かうことに。
「シラフは流石に恥ずかしいから、しっかり飲酒してから撮ろう」。そう提案する著者に、3人はしっかり頷いた。
渋谷店は夜10時まで営業中のため、同じように飲み会の合間や、飲み会後の〆として利用する人も多いようだ。
少し酔いが回った状態で店舗へ!
操作は非常にシンプルで、タッチパネルで背景やフィルターを選び、あとはセルフシャッターで好きなタイミングで撮影するだけ。
ちょうどいい「盛れ方」に、大人たち歓喜!
さて、8カット撮影→4カット選定して終了。何より嬉しいのが、フィルターの“盛り具合”が絶妙なところ。
シワも毛穴も自然にぼかしてくれるのに、「誰?」というレベルの加工にはならない。
実際に撮った写真を見て、編集部内からはこんな声が上がった。
「おお…ナチュラルなのに、ちゃんと肌ツヤ出てる!」
「なんか、自然に盛れてる感じがいいね」
「寄っても、全身引きで撮っても楽しい」
全員久しぶりの撮影ということでポージングや表情はかなりぎこちないものの、写りや加工にはかなり満足した。次回はもっとスムーズに撮れるはずだ!
令和版プリクラ!?推し活ツールとしても使える
「Photomatic」はもともと韓国で人気を博した“セルフフォトブース”の流れを汲むスタイル。
証明写真ともプリクラとも違う第三の選択肢として、じわじわと注目を集めている。
仕掛け人は、「カメラのキタムラ」を傘下にもつキタムラ・ホールディングス グループのピックハイブ株式会社だ。2024年から本格展開を始め、現在は全国のショッピングモールや駅ビルなどに続々と設置を進めている。
また、「推し活」ブーム文脈で、アイドルグループのメンバーがフレームになることも。つまり、ひとりで撮りに来ても、まるでアイドルとのチェキ会のように、ツーショットを撮ることができるのだ。
撮影した人全員対象。店内を遊び尽くす仕掛けも!
実は、Photomaticの進化はセルフフォトブースだけにとどまらない。今回訪れた渋谷道玄坂店では、ちょっとユニークな撮影体験が追加されていた。
セルフフォトを1回体験すると、店員さんから“あるアイテム”が手渡される。
それは、まさかのコンパクトデジタルカメラ。スマホ全盛のこの時代、久しぶりにコンデジを手に取ることができて新鮮!
このカメラを使って、店内で自由に撮影することができる。壁紙や小道具、空間演出まで工夫が凝らされた渋谷道玄坂店は、まるでフォトスタジオのような空間。
撮り終えたら、店員さんにカメラを返却。その場で撮影データの中からお気に入りの4枚を選ぶと、Photomaticオリジナルのフレームに入れてプレゼントしてもらえる。
元々は、Photomaticの1周年記念イベントとして期間限定で導入されたこのサービス。
ところが、予想以上の反響を呼び、現在ではセルフフォトを一度でも体験したグループには、1回分のコンデジ撮影体験をサービスするというレギュラー特典になったという。
思い返せば、10代の頃に感じていたプリクラの没入感とは、写りの盛り方だけでなく、仲間と一緒にその場で遊ぶ行為そのものにあったのかもしれない。
Photomaticは、それを30代以降の私たちにももう一度体験させてくれる。ちょっと照れくさくて、でもやっぱり楽しい。ちょうどいい距離感の写真体験がここにはある。
構成/DIME編集部