オンラインカジノを日本で利用する行為は賭博罪の対象となるため、注意が必要になる。この記事ではオンラインカジノの仕組みや違法性、危険性を解説する。
目次
スマホ一つで本格的なカジノゲームが楽しめる「オンラインカジノ」。手軽にアクセスできることから利用者が増加している一方で、日本国内での利用には重大な法的リスクが伴う。
この記事では、オンラインカジノの基本や実店舗カジノとの違い、日本の法律における違法性などをわかりやすく解説する。
オンラインカジノとは何か?
オンラインカジノとは、インターネット上で提供される賭博サービスの総称を指す。利用者はスマートフォンやパソコンを通じて、さまざまなカジノゲームに参加できる。
実際のカジノと同様の臨場感を味わえるが、日本からの利用には法的リスクがある。まずは、オンラインカジノの基本的な仕組みと、拡大した背景を整理しよう。
■オンラインカジノの基本構造
オンラインカジノは、運営元がある国の法律に基づいてライセンスを取得し、合法的にサービス提供を行っているケースが多い。利用者はサイトに登録後、クレジットカードや電子マネーを使って入金することで、ゲームをプレイできる。
スロットやブラックジャック、ルーレット、バカラなどゲームの種類は豊富だ。実際のディーラーとリアルタイムでやり取りできる「ライブカジノ」も人気を集めている。
■実店舗カジノとの違い
オンラインカジノと実店舗カジノとの最大の違いは、場所や時間を問わず自由にプレイできる手軽さにある。
オンラインカジノは、インターネット環境があれば24時間いつでも楽しめるのが特徴だ。一方で、実店舗カジノは現地に足を運ぶ必要があり、入場料やドレスコードなどのルールも設けられている場合が多い。
さらに、実店舗カジノでは現金を使用するのに対し、オンラインカジノでは仮想通貨や電子マネーを通じて決済できる点も大きな違いといえる。
■利用者が増加している実態
オンラインカジノの市場は世界的に急成長を遂げており、利用者数が年々増加している。背景には、コロナ禍による在宅時間の増加やスマートフォンの普及、そしてSNSや動画配信サービスを通じた情報拡散がある。
検挙数は令和4年の59人に対し、令和6年では279人となっており、2年で4倍以上に増えている状況だ。
(出典:警察庁「オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です! )
特に若年層を中心に「簡単に稼げそう」「スキマ時間にできる」といった印象が広まり、違法性を認識しないまま遊んでしまうケースが後を絶たない。
「オンラインカジノは何か」と併せて知るべき違法性
オンラインカジノという言葉を聞くと、海外で合法的に運営されているイメージから「日本からでも問題なく遊べるのでは」と誤解されがちだ。ここでは、オンラインカジノと違法性の関係について解説する。
■結論:オンラインカジノは違法
日本では刑法185条により「賭博行為」が禁止されている。賭博行為とは「金銭を賭けて勝負を行うこと」全般を指し、日本国内で該当する行為を行った場合は、日本の法律が適用される。そのため、オンラインカジノの運営元が海外に拠点を持ち、現地で合法とされている場合でも、日本にいるユーザーがアクセス・賭博を行えば違法行為となる。
「海外のサイトだから利用しても大丈夫」という認識はとても危険だ。
■問われる犯罪の種類
オンラインカジノの利用で問われる主な犯罪は、「賭博罪」と「常習賭博罪」だ。賭博罪は一度でも賭博行為を行えば成立し、常習賭博罪は繰り返し賭博を行った場合に適用される。
さらに、2025年6月には「改正ギャンブル等依存症対策基本法」が成立した。この法律では、オンラインカジノを含む違法ギャンブルを日本国内向けに宣伝・勧誘する行為も禁止され、施行日である2025年9月25日からは違法行為にあたる。
(出典:警察庁「オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です! )
オンラインカジノに潜む危険性3つ
オンラインカジノはゲーム感覚で始めやすく、稼げそうな印象からも利用者数が増加している。しかし、その手軽さの裏には法的リスクだけでなく、精神的・経済的な危険性も潜んでいる。ここでは、3つの危険性を認識しておこう。
■合法という間違った情報の流出
SNS投稿や動画サイトなどでは、オンラインカジノは「日本から利用しても問題ない」「グレーゾーンだから摘発されない」などの誤った情報が日常的に流れている。インフルエンサーが広告収益を目的に拡散しているケースも多く、視聴者が違法性に気づかぬまま利用してしまう一つの原因になっている。
■ギャンブル依存症のリスク
オンラインカジノは、時間や場所を選ばずプレイできるため、ギャンブル依存症を発症しやすい。負けを取り戻そうと繰り返しプレイしてしまい、いつの間にか多額の損失を抱えるケースも見られる。
特に若年層やストレスの多い人ほどのめり込みやすく、放置すれば借金や失職、家庭崩壊など深刻な社会問題につながる可能性もある。
■気づかず利用してしまう可能性
「無料お試し」「デモプレイ」などの言葉に惹かれてサイトにアクセスし、気づかぬうちに本格的な賭博に移行してしまうユーザーも少なくない。オンラインカジノのサイトでは、初回入金ボーナスや高還元キャンペーンなど魅力的な特典が提供されており、プレイヤーに損を感じさせにくい仕組みになっている。
日本語表記のサイトの場合は国内サービスと勘違いし、利用の違法性に気づかないままプレイしてしまう危険性もあるため、注意が必要だ。
「オンラインカジノは何か?」に関連する質問と回答

オンラインカジノをめぐっては、「そもそも違法なのか?」「何歳から遊べるのか?」などの疑問を持つ人が多い。ここでは、特に検索されやすい4つの質問に対しての回答を紹介する。
■オンラインカジノはいつから違法になったのですか?
オンラインカジノに関する法律が新しく制定されたわけではなく、もともと日本の刑法では賭博行為が禁止されている。手段にかかわらず金銭を賭けた勝負は処罰の対象となるため、法的に言えば日本では「最初から違法」という解釈になる。
2025年9月からは、オンラインカジノのウェブサイトを提示する行為や、誘導する情報を発信する行為も違法となる点に注意したい。
■オンラインカジノは何歳から利用できますか?
多くのオンラインカジノサイトでは、規約上の年齢制限として18歳以上や21歳以上を定めているが、これらはあくまで運営元の国の法律に基づいて設定されている。日本ではそもそもオンラインカジノの利用自体が違法行為になるため、年齢に関係なく国内からのアクセス自体が問題となる。
たとえ成人していても、日本の法律では利用できない。特に未成年者が利用してしまうと、本人だけでなく保護者にも影響が及ぶ可能性があるため、十分な注意が必要だ。
■日本で合法のギャンブルは何ですか?
日本国内で合法と認められているギャンブルは、公的機関が運営または認可しているものに限られる。代表的なものとしては、競馬・競輪・競艇・オートレースの4種や、toto(サッカーくじ)、宝くじなどが該当する。
■国内でのオンラインカジノの利用はバレますか?
「自宅でスマホを使っていればバレない」と考える人がいるかもしれないが、警察が捜査を行えば、通信履歴や決済記録などをもとに特定される可能性は十分にある。
過去の摘発事例では、「利用者がSNSでプレイ内容を発信していた」「金融機関の不審な出入金があった」などから、捜査が始まったケースも報告されている。また、仮想通貨を使った場合でも取引履歴が残るため、匿名性は完全ではない。バレるかどうかではなく、「違法であること」を前提に判断する姿勢が求められる。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部







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