
パナソニック ハウジングソリューションズは、システムバスルーム「BEVAS」の新プランとして、「ヒートセーフstyle」を発表した。価格は約158.5万円(税別)~。
平手すりは掴みやすく姿勢が保ちやすいので浴室内で軽度な運動なども可能!
日本において2023年度で65歳以上の高齢者人口は総人口の29.3%となっており、高齢者の総人口に占める割合では世界の中でもっとも高くなっている。このようなあ高齢社会を支えていくなかで、寿命全体のうち、健康な状態で過ごす期間となる健康寿命の延伸が重要な課題とされている。また、厚生労働省によると高齢者の不慮の事故による死亡原因の中でもっとも高いのが転倒・転落・墜落であり、2023年度では交通事故の約5倍となっている。
同社が実施した「浴室と生活意識」に関する調査によると、全体の約77%が自分の足腰に衰えを感じると回答し、約55%以上の人が入浴時の転倒やヒートショックへの不安を抱えていることが判明。さらに、仮に浴室をリフォームする際に浴室に安全性や日々の快適性を維持するための機能があることが大切だと約95%の方が回答している。
このような背景を受け、同社は、浴室における安心感やあたたかさをテーマとしたシステムバスルーム「ヒートセーフstyle」を開発。なお、同バスルームは、大阪公立大学 医学部 リハビリテーション学科の教授である竹林崇氏(博士[医学]作業療法士)の知見を参考にプランニングしたという。
■「ヒートセーフstyle」の主な特徴
・業界唯一(※1)の電気式床暖房で、寒い時期でも足元からやさしく温もりを感じられる
事前に電気式床暖房のスイッチを入れておけば、浴室に入る際の第一歩目のヒヤッと感を緩和し、足元からやさしく温もりを感じることができる。
また、床暖房があることで、足元が温かくなるため、洗い場で寒さを感じずにリラックスして動け、焦らずに身体を温めてから湯船につかることができるのも大きな魅力だ。
なお、同社の浴室において電気式床暖房の歴史は古く、松下電工のバスルームに搭載されて以降、約35年の実績があるという。
・特許取得(※2)のおきラクスマート手すりで、安定した浴室内移動と軽運動習慣を両立
デザイン性と機能性を兼ね備えた「おきラクスマート手すり」は、モニター評価による検証と、日本人約4万人の体型データベースが蓄積された同社独自の「デジタルヒューマン」技術を活用。年齢・性別・身体的特徴に合わせてパターンを分け、評価を実施。独自の技術により、言語化しづらい負担感(つらい/らく)を可視化した。
特徴は、約70mmの幅広い天面を採用している点で、これにより、手のひら全体で身体をしっかりと支え、体勢を自然と前重心にとることができるため、浴槽への出入りの際には、足を後ろに上げやすくなり、安定した姿勢で浴槽から出入りすることができる。
また、手の第二関節に沿う指がかりや、指先のかかる部分に設けた滑り止めを使うことで、立ち上がり時、身体をしっかりと引き寄せることができる。さらに、掴みやすく姿勢が保ちやすいので浴室内で軽度な運動なども可能となる。
・従来の「ほっとビバス」のプラン価格より約11%ダウンで提案
同社が2021年9月に実施した調査にて、「バスルームにカウンターは必要か」と尋ねたところ、約4割の方が「不要」と回答。同様に、バスルームの鏡についても約3割の方が「不要」と回答しており、よりシンプルなバスルームが求められていることがわかった。
そこで、今回の「ヒートセーフstyle」では、カウンターや鏡などを省いたシンプルな構成をベースとし、従来の「ほっとビバス」プランと比べて価格を約11%ダウンさせている。
※1 同社調べ 2025年6月末時点 日本国内のシステムバスルームにおいて
※2 【特許番号】特許第7672118号
関連情報
https://sumai.panasonic.jp/bathroom/bevas/heat-safe/
構成/立原尚子