
2025年7月31日に発売される新作ビジュアルゲーム『桜色の夢を見て、僕は君に恋をする』が発売を迎える。本作の主演を務めるのは、人気声優・来栖りんさん。来栖さんは幼少期からゲーム好きで、人間関係の築き方をはじめ、何事も継続することの大切さについて、ゲームを通じて学んできたという。今回は来栖さんのゲーム遍歴とともに、ゲーム好きを生かせているという現在の仕事や、今後の目標について話を伺った。

声優・来栖りん(くるす・りん)さん
アイドルグループ「26時のマスカレイド」卒業後、TVアニメ『神無き世界のカミサマ活動』のシアン役として2023年に声優デビュー。同作品のオープニングテーマ『I wish』でソロアーティストとしてもメジャーデビュー後、現在に至るまで、声優・歌手として幅広く活動中。自他ともに認めるゲーム好きとして知られ、家庭用ゲームのほか、PCゲームまでプレイする。現在ハマっている作品は、シューティングゲーム『VALORANT』。
来栖りん、水野朔、内山悠里菜、人気声優が語り尽くす!日頃の疲れを和らげる新作ビジュアルノベルゲームの〝癒し力〟
2025年7月31日、新作ゲーム『桜色の夢を見て、僕は君に恋をする』が発売を迎える。ビジュアルノベルと呼ばれる本作品は、生きる意味を失った主人公が不思議な少女た…
人見知りを卒業することができた『エルデンリング』との出会い
――来栖さんが初めてゲームに触れたのはいつ頃のことでしょうか?
来栖 両親に携帯ゲーム機の「ニンテンドーDSi」を買ってもらったのが最初だったと思います。当時は「ゲームは1日何時間まで!」と言われることもありましたけど、そこまで厳しくない環境でした。
――ニンテンドーDSiでプレイして最も印象深かった作品について教えてください。
来栖 『ポケットモンスター ダイヤモンド』ですね。幼なじみと私は誕生日が近かったので、2人ともソフトが揃ってから一緒にスタートする……みたいな。あと、近所に住んでいた年上の男子と〝ポケモンバトル〟もしてました。でも、メチャクチャ強いし全然勝てなくて。ちょっと「大人げないな」って思ってました(笑)。
――ご自身のゲーム遍歴で「これだけは外せない」という作品を挙げるなら?
来栖 『ポケットモンスター』以外だと、ここ数年でハマった『ELDEN RING(エルデンリング)』です。かなり難しいゲームなんですけど、プレイし始めたことで、結果的にオンラインで一緒に遊ぶ友達がたくさん増えたと思います。
――リアルな人間関係では、来栖さんはどのように友達と接する方だったのでしょうか?
来栖 昔は人見知りする性格だったんですけど、オンラインでのコミュニケーションに感化されて。仲良くなりたい人にどんどん〝ぶつかっていく〟ようになりましたね。
良い対人関係の築き方もゲームを通して学んだ
――ゲームがきっかけで、結果的に人見知りを克服できたのですね。
来栖 そうです。人の話を聞くよりも、私からよくしゃべるようになったと言うか。人の話を聞きつつ、それに対して「私はこう思ってる」と意見を交わすのが好きなのかも。相手が何を感じているのか気になるので「あれ?」と思ったら、とにかく話し合いたいんです!
――日頃のコミュニケーションでは、その「あれ?」を、多くの人はつい流してしまいがちですけどね。
来栖 もちろん、いろいろと聞かれるのがイヤだって感じる人もいる。だから、たくさん話をしたうえで「私たちって合わないなぁ」と思うこともありますね。その点、オンラインで知り合ったゲーム友達は、最初から良い距離感だし、関係が長続きしやすいと思います。
――良い距離感というゲーム友達との付き合いや、ゲームをプレイしていて学んだことなどがあれば教えてください。
来栖 個人的には、2つあると思っていて。1つは「穏便に終わらせることの大切さ」ですね。勝敗がハッキリと分かれるゲームだと、みんな真剣にプレイしてる分、もめやすくて。「なんであの時に〇〇しなかったの?」って誰かが言い出すこともあります。だけど、勢いに任せて言う前に、一旦落ち着くのが大事かなと。本当に反省しようと思っている人なら、しばらくたってから「次からは、こうしよう」って話し合えば良いことなので。
もう1つは「同じゲームを何時間もかけて攻略する」って〝実はすごい!〟と気づいたことです。ボスを1体倒すのに、1日かかることもあります。途中でめげずに最後までやり遂げるのって、ある意味才能じゃないですか! きっと履歴書にも書ける能力だと思います(笑)。
最近は『ヴァロラント』に夢中。
ゲームが好きなことで仕事に彩りをもたらす
――対戦ゲームの話題が出ましたが、今一番ハマっている作品も教えていただけますか?
来栖 5人1組のチーム形式で戦う『VALORANT(ヴァロラント)』というPCゲームです。シューティングゲームなんですけど、最初は結構キツかったですね(笑)。友達に「おもしろいから一緒に遊ぼう」と言われて始めましたが、ルールが難しいし、画面酔いもひどくて。慣れないうちは、気分が落ち着くまでに30分ぐらいかかってました。
けれど、毎日プレイしつづけると、だんだんルールが分かってきたんです。今はもう画面酔いもしなくなって「これよりおもしろいゲームはない!」と思いながら遊んでいます。
ほかには、友達から『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』で遊ぼうと誘われていて。最近仲良くなった人もハマっているから、もっとやってみようかなって思いますね。
――そんな来栖さんの「ゲーム好き」という部分が、最近では現在の声優業につながってきているみたいですね。
来栖 そうなんです。ありがたいことに〝ゲーム好きのキャラクター〟を演じる機会もいただいています。実際にゲームを遊んでいる人のほうが、そのキャラクターが「本当に言いそうなこと」を違和感なく演じることもできますし、そのキャラクターの解像度も高くなると思っていて。「キャラクターが生きている!」って感じてもらえていたら嬉しいですね。
――ゲーム好きという本質的な部分が、演者とキャラクターで合致することは、とても大きな意味があるのですね。
来栖 そうだと思います。なので私自身「ゲームのことをもっと詳しくなりたい!」って、今まで以上に思うようになりました。例えば、今までは手を出してこなかった〝格ゲー〟(対戦格闘ゲーム)が少し気になっていて。今までは〝食わず嫌い〟というか、遊んでこなかったんですよね。時間がある時にチャレンジしようかなと考えています。
新作ゲームではキャラソンも担当。
自分の経験が生かせる仕事への感謝
――新作ビジュアルノベルゲーム『桜色の夢を見て、僕は君に恋をする』において、来栖さんは主要ヒロインを演じるだけでなく〝キャラソン〟(キャラクターソング)も担当されています。歌唱に当たって心がけたポイントを教えてください。
来栖 ヒロイン「チェリー」のキャラソンを歌わせていただきまして、歌詞がすごくシナリオに沿っていると感じました。チェリーの気持ちが丁寧に表現されているし〝つじつまが合っている〟みたいな。演じた私の目から見ても納得できる部分が多かったです。
ただ「チェリーの声で歌おう」ではなく、しっかり「楽曲に向き合って歌わなきゃ」とも思いました。あんまり言うとネタバレになっちゃいますけど、ゲームが進むにつれて、チェリーがかなり大きな決断を迫られることになるんです。
小さい体で、そんなにも大きな決断をするのかと。私自身、グッとくるものがありました。そういったところもマッチした、とても印象深いキャラソンになったと思います。
――単なるキャラクターソングではなく、シナリオやヒロインの心情までも表現されている楽曲……ということでしょうか。
来栖 そうですね。プレイする前後で印象が変わる楽曲かもしれません。それに、ゲームをクリアしてからもう一度聞くと、歌詞の理解がもっと深まるはずです。
あと、いろんな作品のキャラソンが好きなこともあって、最近は自分で楽曲のミックスもやっています。キャラソンって表面的に見えない心情を表していたり、おもしろい部分がたくさんあったりするんですよね。
――声優や歌手として幅広く活躍されている来栖さんですが、最後に今後の目標についても教えていただけますか?
来栖 実は最初「声の仕事だけがやりたい!」というスタンスで、声優の仕事を始めました。でも、1年以上経ってみて強く感じているのは、自分が今まで学んだものや吸収してきたことを、仕事で生かしてもらえるって〝すごくありがたい〟ということです。
アイドルとして培ってきたものが、声優業でステージに立つ時にすごく生きていると感じていて。自分がやってきたことがムダにならなかったことに、今はすごく感謝しています。だからこそ、これからも自分が持っているものを全部使って、いろんなことができる声優になれたらと思います。
タイトル:『桜色の夢を見て、僕は君に恋をする』
プラットフォーム:Windows®(Steam)/ Nintendo Switch™
ジャンル:ビジュアルノベルゲーム
プレイ人数:1人
配信開始日:2025年7月31日
キャスト:来栖りん、水野朔、内山悠里菜、春咲暖、村上まなつ、波多野翔、他
対応言語(UI・メッセージ):日本語/中国語(簡体字/繁体字)/英語/韓国語
発売元:株式会社オペラハウス
パブリッシャー:株式会社オペラハウス
Steam
公式WEBサイト
オペラハウスゲーム部公式X
(C)2025 Valve Corporation. Steam and the Steam logo are trademarks and/or registered trademarks of Valve Corporation in the U.S. and/or other countries.
選択肢に従ってストーリーの結末が変化するビジュアルノベルゲーム。作品内では、主要ヒロイン3名のほか、お調子者の男子クラスメイト・草薙隼人(CV波多野翔さん)、物静かな女性クラスメイト・折原結愛(演:村上まなつさん)、主人公を気遣う女性教師・伊奈祥子(CV春咲 暖さん)など、個性豊かなキャラクターが物語に彩りを添える。変わりゆく日常の最中、どのヒロインと仲を深めるかはプレイヤー次第。
取材・文/龍田優貴 写真/関口佳代 ヘアメイク/芳賀仁美
編集/田尻健二郎 キャスティング/吉村尚紀(オブジェクト)
取材協力/オブジェクト、オペラハウス
★今回のインタビューを記念して、@dime読者の皆さんに
『桜色の夢を見て、僕は君に恋をする』を抽選で1名様にプレゼント!
※ダウンロードコードになります
以下のDIME公式Xの投稿に対して、記事の感想を添えてリポストしてください。
応募期間は2025年7月29日(火)~8月8日(金)まで
