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国土交通省を動かした日本初のフルフラットシート型バス「ソメイユプロフォン」に乗ってみた

2025.07.21

ソメイユプロフォン

#高知駅前観光 #寝台バス

 この春、座席をフルフラットに出来る特殊なシート「ソメイユプロフォン」を取り入れた夜行バスの運行開始が話題だ。

 導入したのは高知駅前観光が高知・徳島〜東京間で運行する夜行バス「スマイルライナー号」。都内を21時台、高知駅を20時に出る夜行バスで〝フルフラットモード〟で運転されるためネットでは「寝台バス」と言われることも。

「現在の会長が30年前に中国で寝台バスに乗ったことが構想の始まりです。当時は寝台設置の許可は出ませんでしたが、9年前国土交通省にリクライニングシートは何度まで倒してもいいか聞いたところ『倒す角度についての規制は法律などに書かれていない』と」(高知駅前観光・本多敦史さん)

 だが、フルフラットシートを導入するとシート間隔を広く取る必要があり、車内に設置可能な数が少なくなるため、運賃を高額にしなければならない。

「そこで座席モードの時は前後に2席、フルフラット状態の時は上下2段に変形するように設計しました」(本多さん)

 「3列シート」と呼ばれる全席独立型シートのバスの座席数は27ほど。こちらは24と差は少ない。

 実際に乗ってみると、横になることができるので睡眠時は楽だが写真のように通路が狭く、寝台に転落防止用のバーなどがあるため、車内の移動や寝台内で体を起こした際の姿勢が窮屈だ。

「昨年11月、国土交通省から高速バスのフルフラットシートの安全基準に関するガイドラインが出されました。この基準をクリアするのを目標として地元企業の協力を得て作りあげたのが現在の『ソメイユプロフォン』です。今は7300円のお試し価格で運行してますので、乗車して感じたことがありましたらアンケートにご意見をお願いします。皆様の意見をもとにシートを改良します」(本多さん)

 ブラッシュアップし、さらに愛称も決まったバスは秋以降にデビュー予定。利用者の声でさらに快適になる可能性があるので、乗車した人はぜひ改善案の回答を。

【DIMEの読み】
宿泊代が全国的に高騰しているので、横になって移動できる寝台バスは全国各地の路線に広がる可能性が高い。寝台は狭いが、コスパとタイパを重視する人にとっては利便性抜群のバスといえる。

地元の企業と作り上げたフルフラットシートへの変形プロセス

地元の企業と作り上げたフルフラットシートへの変形プロセス

2列シートから上下2段に変形する独特の構造を設計したのは高知の模型制作会社。製造は高知の機械メーカーが担当。高知の力で新機軸のシートを作り上げた。

バスの愛称はまもなく決定!

ソメイユプロフォン

現在は週に1往復程度の運行本数でお試し走行中。高知〜新宿の所要時間はおよそ10時間30分。サービスエリアの休憩が途中2回ある(交通状況で休憩回数が減ることも)。車内後部にはトイレを設置。

ソメイユプロフォン

トイレもあるので安心。

ソメイユプロフォン

横になれるので翌朝のダメージが大幅に軽減!

身長180cm、体重95kgのおじさんがガチで乗車! 車内で快適に過ごす方法を探る乗車体験記はコチラ。

業界初!話題のフルフラット夜行バス「ソメイユプロフォン」に巨漢記者が試乗してわかったこと

現在発売中の雑誌DIMEの企画「BUZZWORD」で紹介した座席がフルフラットになる特殊なシート「ソメイユプロフォン」を取り入れた高知駅前観光が運行する夜行バス…

取材・文/渡辺雅史 編集/寺田剛治

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