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大阪・関西万博に「満足」している来場者の割合は?

2025.07.17

2025年10月13日まで開催される大阪・関西万博。これからの季節、夏季休暇やシルバーウィークを利用して訪れる人が増えるだろうが、実際のところ、現時点における来場者の満足度はどの程度なのだろうか?

三菱総合研究はこのほど、2025年大阪・関西万博開幕後の5月に全国3,000人を対象として独自の意識調査を実施し、開催前に行った過去4回の調査結果と比較・分析した。また、5月13日までに万博を訪れた来場者500名に対して満足度調査を実施し、両調査の結果を発表した。

1. 全国の状況(2025年5月中旬時点・「全国万博意識調査」結果)

(1) 来場意向、全国で上昇

万博に「行きたい」+「すでに行った」人は、全国で33.7%。前回調査(2024年10月)の24.0%から9.7pt上昇した。地域別では、京阪神圏での変動が大きく、前回調査の36.3%から15.4pt上昇し、51.7%となった。

図1 2025年大阪・関西万博への来場意向推移(地域別)

年代別では、30-39歳の変動が最も大きく、前回調査の19.5%から16.4pt上昇し、35.9%となった。

20-29歳の来場意向が41.8%と最も高く、若年層ほど来場意向が高くなっていた。

図2 2025年大阪・関西万博への来場意向推移(年代別)

(2) 来場の障壁となっていること、1位は「混雑や行列に関する不安」

来場意向があるもののまだ来場していない層に対し、来場の障壁となっていること(上位3つ)について尋ねると、「混雑や行列に関する不安」や「チケットの価格が高い」「会場でお金がいくらかかるかわからない」が上位となった。

図3 来場の障壁となっていること

2. 来場者の満足度等(2025年5月中旬時点・「来場者満足度調査」結果)

5月13日までの来場者のうち、京阪神圏・中京圏・首都圏在住者500人に満足度や再来場意向等についてアンケート調査を行った。

(1) 来場者の満足度、全体で7割超

5月13日までに万博に来場した人の満足度(「大変満足」+「満足」)は、全体で73.0%。

「大変満足」の割合をみると、京阪神圏で30.3%と最も高いのに対し、首都圏では21.0%、中京圏では20.0%で、10pt程度差があった。

図4 来場者の満足度(地域別)

年代別でみると、20-29歳では、 「大変満足」+「満足」 は81.9%、「大変満足」は33.1%と他の年代と比べ最も高い。また、若年層ほど「大変満足」の割合が大きかった。

図5 来場者の満足度(年代別)

(2) 万博が今後の社会や人々に与える影響

万博が今後の社会や人々に与える影響について尋ねた結果、「万博をきっかけに新しい技術や商品・サービスが生まれる」「人々の海外の国々への興味・関心が高まる」「様々な国や企業間で新しい協力や連携が生まれる」「人々のデザインや建築への興味・関心が高まる」等が上位となった。

図6 万博が今後の社会や人々に与える影響

3. 現状分析と今後の課題

「全国万博意識調査」では、開幕後に全国の来場意向が上昇しており、京阪神圏や若年層を中心に盛り上がりを見せている状況がうかがえる。今後は、混雑緩和や、会場での飲食・買い物費用の情報提供を増やして不安を解消することで、より多くの人の来場を後押しできる可能性がある。特に、遠方からの来場者や年代の高い層の不安解消が課題である。混雑については、既にさまざまな施策が講じられており、その内容や効果に関する認知を広げることが重要である。

「来場者満足度調査」では、7割超が満足と回答した。また、万博をきっかけに新しい技術・商品サービスが生まれることや、海外への関心向上や企業間での連携への期待が高かった。レガシーとしてこれらを実現するためには、より多くの人が現地で万博に直接触れる機会を作ることが重要であり、さらなる来場促進とともに、引き続き充実した体験の提供が必要である。

出典元:株式会社三菱総合研究所

構成/こじへい

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