
「子どもが小さい頃は手軽に始められたのに、年齢が上がるにつれて費用がかさんでしまった…」
そんな経験はないだろうか?
今回は、年齢が上がっても費用があまり増えない習い事と、年々費用が増していく習い事を比較しながら紹介する。将来の出費に備えるヒントとして役立ててもらいたい。
年齢が上がっても変わらない習い事
継続しても、それほど料金が上がらないのは、スイミング、ダンス、そろばん、習字、英会話教室が挙げられる。
これらは、幼少期に気軽に始めても、将来負担が大きくなる可能性は低い。
■スイミング
週1で月額1万円程度だ。年齢が上がっても料金は変わらないことがほとんどだ。ただ、幼少期から始めると、全ての泳法を学び終えるまでに時間がかかりやすい。
一方で、遅くから始めると、泳法をすべて学ぶまでの期間は短く済むが、幼少期泳げなかったり、水泳の授業で困ったりするというデメリットがある。
■ダンス
週1で、月8,000円程度で、発表会があればそのときに、場所代や衣装代がかかることがある。
■体操
週に1回で、月1万円程度、週2で1.5万円程度だ。体操も年齢が上がっても料金が変わらないことがほとんどだ、
上記のようなスポーツ系の習い事は年齢が上がっても料金が上がらないことがほとんど。だが、小学生高学年と大きくなってから、選手コースなど本格的に練習するようになった場合は、週に2~4回と練習回数が増え、その分料金も上がる。
さらに、大会等に参加することになるとその参加費用がかかってくる。
■そろばん
週に1回で、月8,000円程度、週に2回で、月9,000円程度である。年齢が上がっても料金は変わらず、他の習い事に比べて安い。そして、中学に入学する前にやめることが多い。道具のそろばんは1,000円程度から購入でき、初期費用もそこまでかからない。
■習字
週に1回で、月7,000円程度で、習字道具は3,000~5,000円程度かかるが、小学校でも使用する。
■英会話教室
週に1回で、月1万円程度、週に2回で、1.7万円程度である。初回や毎年の学年が変わるときに、教材費が1万~2万円程度かかってしまう。
幼少期はオンラインでレッスンすることは難しいかもしれないが、年齢が上がればオンラインでレッスンすることができ、毎日でも月1万円程度、週に1回で月3,000円程度と安くレッスンを受けることができるようになる。
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初期費用が高い習い事
毎月の月謝はそこまでかからず、年齢が上がっても月謝は上がらないが、初期費用が大きくかかるのが、ピアノやバイオリンだ。
■ピアノ
週1回で、月1万円程度である。年1回の発表会では会場代、先生への謝礼を支払う必要がある。会場代はその規模の大きさによって変わってくるため、本格的に指導している教室ほど高くなる可能性がある。
そして、ピアノの場合、電子ピアノであれば10~30万円、アップライトピアノは50~100万円、グランドピアノは150~1,000万円もかかる。
電子ピアノでも練習可能だが、本格的に演奏するならタッチや音、表現力に差が出るため、アップライトピアノが推奨される。
さらに、アップライトピアノやグランドピアノには定期的な調律が必要で、購入したばかりの時は半年に1回、数年たてば年に1回となり、1回につき2万円程度かかる。
ヤマハ楽器ではヤマハ楽器特約店または直営店で購入すると、アップライトピアノでは10%還元される。カワイ楽器では金利手数料0%で、残価クレジットまたは分割払いで支払いをすることができる。
また、カワイ友の会といって、毎月積立することで、購入金額の5%がサービスされる積立プランがある。
■バイオリン
週1回で、月1.4万円程度であるが、ピアノと同様、発表会の会場代や先生の謝礼を支払う必要がある。
さらに、バイオリンの場合は、さらにピアノも一緒に習うことが推奨される。そのため、初期費用としては、バイオリンの楽器費用に加えて、ピアノも買う必要がある。
バイオリンは、3万~7万円程度とピアノよりは安いが、身長が高くなるにつれて買い替える必要があることからその都度購入費用がかかる。また、本格的に演奏する場合には、30~100万円程度するバイオリンを購入する必要がある。