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古民家カフェでも大人気!今年ブレイク間違いなしの「プレミアムテキーラ」とは?

2025.07.19

2019年と比較して2023年は4割増になったといわれる世界のテキーラ市場。日本でも昨年あたりから新たなブームの兆しがある。

それが「プレミアムテキーラ」。一般的なテキーラと違い、ブルーアガベ(リュウゼツラン)100%でつくられており、その名の通りちょっと高級。

酒販店で購入すると1本(750ml)1万円前後以上する商品が多い。

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急遽、追加輸入販売をするほどの好評っぷり

昨年7月、アサヒビールから発売された『1800ミレニオ』は25,800円(税別)で、3000本限定だったが大好評のため、急遽、追加輸入をして販売したという。

『1800ミレニオ』を担当するアサヒビール High-Value & International Brands部の坂本佳史さんは、こう話す。

「多くのテキーラはアルコール度数が35度~40度と高いため、ビールやワインに比べてグラスに注ぐ量は少なくなりますが、アルコール度数が高い分、一口分の飲みごたえは十分です。『1800ミレニオ』はグラスに1杯45mlを注いで、ストレートでゆっくりと時間をかけて、香りや味わいをお楽しみいただけると思います」

左から1800アネホ(10,930円)、1800クリスタリーノ(12,500円)、1800ミレニオ(25,800円、いずれも税別)。

アジア初の直営店が東京・恵比寿に誕生

また、メキシコのラグジュアリーテキーラブランド「クラセアスール」は、昨年7月、東京・恵比寿にアジア初の直営リテールストア『クラセアスール ブティック ラ・ティエラ 恵比寿』をオープン。

事前完全予約制で、現地でしか入手できなかった限定商品をメキシコのロス・カボス以外アジアでは唯一、こちらで販売している。

ちなみに『クラセアスール・テキーラ・ウルトラ』は1本33万円(税込み)と超高級品だ。

「日本はアジアでも重要なマーケットと考えています。恵比寿のブティックでは毎日1組以上の予約が入りますが、3~4割は海外からのお客様です。『ウルトラ』をお買い求めになる富裕層の方もいらっしゃいます」(Clase Azul Asia杉山芹奈さん)

恵比寿ガーデンプレイスにある『クラセアスール ブティック ラ・ティエラ 恵比寿』。事前予約制。

プレミアムテキーラは“酔うためのお酒”にあらず

こうしたプレミアムテキーラの日本での需要は今年も続いていて、サントリーは今年3月にプレミアムテキーラ「テキーラ トレスジェネレーション」の2商品を新発売。

8月にはバカルディジャパンが輸入するスーパープレミアムテキーラ「パトロン エル アルト」がサッポロビールから限定発売される予定だ。

「『トレスジェネレーション』は、瓶酒に関心が高いスピリッツユーザーの20~30代男性をメインターゲットとしています。ウイスキーやワインなどのユーザーに対しても、テキーラは“酔うためのお酒”ではなく、新たな選択肢として“味わって楽しむお酒”としての価値を広めていきたいと考えています」(サントリースピリッツ本部 金 賢中さん)

「テキーラ トレスジェネレーション アネホ」(左、9,273円)、「同 レポサド」(7418円、いずれも税別)。

プレミアムテキーラが「ステータスシンボル」として波及する未来は近い?

「ここ数年、日本市場のテキーラ需要は大きく変化しています」

こう話すのは、JUAST プロデューサーで『はじめてのテキーラの教科書』の著者でもある目時裕美さん。

「テキーラ規制委員会(CRT)の最新データによると、日本はテキーラの対輸出国ランキングで数量ベース6位ですが、金額ベースではアメリカに次ぐ世界第2位。これは、単価の高いプレミアムテキーラの需要が日本市場で確実に拡大している証拠です。

背景には、世界的な市場の成熟だけでなく、テキーラに対するイメージの進化があります。美しいボトルデザインやブランドストーリー、高品質な製法が評価されるプレミアムテキーラが、“特別な乾杯”や“贈り物”として選ばれる場面が急増しているのです。

また、アメリカではプレミアムテキーラがハリウッドやファッション業界で人気を集め、セレブがプライベートジェットで飲むような“ステータスシンボル”として認知され始めています。その流れが日本にも波及し、食事とのペアリング提案やカクテルとしての活用、SNS映えを意識したプロモーション戦略も浸透し、若年層や女性を中心に楽しみ方が多様化しています」(目時さん)

『はじめてのテキーラの教科書』(主婦の友社、1,980円)

かつて、テキーラといえばショットで一気に飲むイメージがあったが、高級酒でもあるプレミアムテキーラでは、飲むスタイルも変わってきた。

また、高級飲食業態では、オリジナルテキーラカクテルのメニューも広がっているという。

「日本人にも飲みやすい味わいのカクテルを提案することで、テキーラの新たな飲用シーンの創造に挑戦していきたいと考え、マーケティング活動を展開しています。今後のテキーラ市場は、小規模のクラフト蒸溜所のみならず、多くのメーカーも100%アガベのプレミアテキーラを強化すると推測されます。新しいユーザーを獲得しながら、既存のショットスタイルだけでなく様々な飲み方提案をすることで、飲用シーンが広がることに期待しています」(前出・金 賢中さん)

おりしも今年は7月24日が「テキーラの日」。大阪と東京ではイベントも開催される。今年の夏は、プレミアムテキーラをぜひ試してみていただきたい。

参考)
テキーラの日2025
アサヒビール『1800ミレニオ』
クラセアスール ブティック ラ・ティエラ 恵比寿
サントリースピリッツ『トレスジェネレーション』

取材・文/インディ藤田

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