
英語で「雑談」を意味する表現には、“small talk”や“chat”、“chit-chat”など複数あります。ビジネスシーンでは、初対面の相手との距離を縮めるツールとしても有効。天気や休日の過ごし方など、軽い話題から自然に会話を始められるフレーズを覚えておくと便利です。
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「雑談」とは特にテーマを決めず、取り止めもない会話をすることです。雑談はコミュニケーションであり、人間関係を円滑にする上で重要な行動です。
ビジネスシーンに於いても雑談は大切です。相手との信頼関係につながったり、初対面の場合は緊張をほぐす効果もあります。
英語で「雑談」はどう表す?
英語で「雑談」を表す言葉はいくつかあります。日常的によく使われる表現からスラングまで4つの英語表現をご紹介します。
1.small talk
“small talk”は「世間話」や「雑談」という意味があります。よく知らない人と話すちょっとした会話というニュアンスです。
例えば、初めての集まりで隣の席になった人や、パーティーで初対面の人と社交辞令的にする軽いおしゃべりや世間話のことを指します。
【例】
He is good at small talk, that’s why he makes friends so easily.
「雑談が得意なのことが、彼が簡単に友達を作れる理由です」
Her class always starts with small talk.
「彼女の授業はいつも雑談から始まります」
2.chat
“chat”も「雑談」「おしゃべり」等の意味を持つ英単語です。日本では文字を打って会話をする「チャット」として広く知られている単語ですね。もちろんそのような「チャット」としての意味も持ちます。
“small talk”とはまた違うニュアンスで、“chat”は主に親しい間柄でのちょっとした会話を表します。友達と話す重要ではない会話や井戸端会議などを指します。“talk”というと真面目な印象を与えますが、“chat”というと砕けた印象です。
【例】
“Let’s have a chat over a cup of coffee.”
「コーヒーを飲みながらおしゃべりしましょう」
“It was nice having a chat with you.”
「おしゃべりできて良かったです」
3.chit-chat
“chit-chat”は、“chat”よりも更にカジュアルになった「雑談」という意味のスラングです。「他愛もない会話」や「世間話」というニュアンスです。
“chit”は「メモ」や「伝票」などの短い言葉を表す、やや古い表現です。
【例】
“Let’s have a quick chit-chat before the class starts.”
「授業の前にちょっとだけおしゃべりをしましょう」
“I enjoy the time for chit-chat during the lunch break.”
「昼休みにおしゃべりをできる時間が好きです」
4.shoot the breeze
“shoot”は「撃つ」“breeze”は「そよ風」を意味するので、“shoot the breeze”は直訳すると「そよ風を撃つ」ということになります。これは英語のイディオムで「時間つぶしのおしゃべり」というニュアンスで使われます。
一説によると、昔、カウボーイが暇をつぶすため、そよ風に向けて銃を撃った、ということが由来なんだとか。少し古い表現ではありますが、ビジネスシーンなどで使われることもあります。
【例】
“I was just shooting the breeze with my friends.”
「友人たちと無駄話をしていました」
“They are just shooting the breeze.”
「彼らはただ、雑談をしているだけです」
おすすめの雑談フレーズ
続いてはビジネスシーンなどにおいて、英語で雑談する時にオススメの簡単なフレーズをご紹介していきます。
“Hi, I think we’ve never spoken before. My name is Taro.”
「こんにちは。私たちはまだお話したことがないかと思いますが、私の名前は太郎です」
上記はまた話したことのない相手に話しかける際に活用できます。
“Hi. How have you been lately?”
「こんにちは。最近はどうお過ごしでしたか?」
こちらは顔見知りの相手に話しかける時の挨拶としてオススメです。
“How was your holiday?”
「休暇はどうでしたか?」
“holiday”の部分は“weekend”「週末」、や“vacation”「(長い)休暇」などにも置き換えられます。
“How long have you been working here?”
「ここで働いてどれくらいになりますか?」
現在の仕事についてからどのくらいか聞くことができるフレーズです。
“It’s getting cold these days, isn’t it?”
「最近寒くなってきましたね?」
天気や気候の話も雑談によく出てくるトピックです。“get cold”で「寒くなる」という意味です。
It’s really humid today.
「今日はすごく蒸し蒸ししますね」
“humid”は「湿度が高い」「ジメジメする」という意味です。
英語で相鎚
最後に、雑談でよく使われる英語の相槌をご紹介します。
“That’s nice.”
「いいですね」
“I think so too.”
「私もそう思います」
“It sounds interesting”
「面白そうですね」
“I can’t believe it!”
「信じられません!」
英語で雑談しよう
日本でも海外でも、雑談は人との距離を縮めるコミュニケーションになるものです。
簡単な英語の雑談フレーズを活用してみてくださいね!
文/まなたろう
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