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ASAYAN世代のヒャダインが読み解くオーディション番組ブームの深層

2025.07.24

 ここ数年オーディションブームがすごいですね。「NiziU」や「JO1」の韓国系、「BE:FIRST」や『ノノガ』からデビューした「HANA」など、日本でも実力派がどんどんオーディション番組から爆誕しております。こないだ40代の非芸能人の男友達3人で、きのこ鍋を食べに行ったんですけど、いつもは健康の話とか病院の話で盛り上がるのに今回はタイプロ!

 そう、timeleszの新メンバーを募った「timelesz project」に夢中だったんです。今までSTARTO系男性アイドルに何の興味もなかったという2人が「あそこの原君の号泣は泣けた」とか「泣いて歌えなくなったメンバーをハグした瞬間、鳥肌立った」とか「timeleszが出ている番組は全て録画して観ている」まで言っていて、私は正直観ていないのでかなりの置いてけぼりを喰らいながらも、菊池風磨氏をはじめとした陣営の作戦勝ちだよなと惚れ惚れ聞いておりました。そもそもSexy Zoneとしてファンダムが作られていた中、増員というアクションは既存のファンにとって反発を食らうこと確実なのに、こうやってファン層を広げた結果になったのは流石としか。

 さて、オーディション番組といえばなんですがやはり我々世代にとっては『ASAYAN』が思い出されます。「モーニング娘。」や鈴木亜美さん、「CHEMISTRY」に「dos」にとたくさんのスーパースターを生んだテレビ東京系列の伝説の番組でした。劇的な展開に毎週釘付けになったのを覚えています。当時は今みたいにインターネットが普及していなかったからこそできた展開もあったなあ。今だったら炎上・謝罪確実な内容もありました。思い出して「あれなんだったんだ?」を書いてみます。

理不尽な世の中を垣間見せてくれた

 まずそもそも「モーニング娘。」がオーディション落選組だったんですよね。「シャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション」てのがあって選ばれたのが、平家みちよさん。いかついボーカルスタイルでかっこよかったです。そこで惜しくも選ばれなかった5人が色んな課題を課せられてドッタンバッタンあってデビューして大成功!といったストーリーなんですが、おい、平家みちよの立場よ。平家さんのデビュー曲「GET」はオリコン24位。後々にハロプロのシャッフルユニットに参加させられた平家さんの気持ちよ。「試合に勝って勝負に負ける」的な理不尽が世の中にあるんだなあと、当時ため息ついたものです。ハロプロ関連で言えば「モーニング娘。」のメンバー中澤裕子さんが突然演歌デビューさせられ、さらに「太陽とシスコムーン」のメンバーの稲葉貴子さんが何かしらの言いがかりで付き人をさせられるというのも理不尽でした。

オーディションブーム

 小室哲哉さんプロデュースユニット「dos」のメンバー選定も今思えばなかなかでした。和製TLCを作るべくボーカリストとダンサーが集められたのですが、ダンサーのasamiさんはもともと「L.S.D」という4人組ダンスグループでのエントリー。その中でasamiさんだけを引き抜き「L.S.D」は解散してくれという理不尽。結果その通りになり「dos」としてデビュー。さらにasamiさんはダンサーなのにボーカリストとしてTKとユニットを組んで、結婚・出産までするという。未来から見てみるとなかなかじゃないですか。

 他にも小林幸恵さんという女性ボーカリストが海外プロデューサーから「今日から君はニッキーモンローだ」とヘンテコなあだ名を付けられたのに全く売れなかったり「小室ファミリーオーディション」として開かれたのに結果としてTKメドレーを歌っただけの「L☆IS」、再起をかける芸能人オーディションに「Wink」のさっちんが出てニューヨークレッスンまでしたのに合格者なし、とか。まあ色々といびつではありました。オーディション番組やリアリティーショーは肩入れしやすい分、脆さもあるので令和の合格者たちも健やかに頑張ってほしいですね! みんなも叩いちゃだめだよ!

文/ヒャダイン

ヒャダイン

ヒャダイン
音楽クリエイター。1980年大阪府生まれ。本名 前山田健一。3歳でピアノを始め、音楽キャリアをスタート。京都大学卒業後、本格的な作家活動を開始。様々なアーティストへ楽曲提供を行ない、自身もタレントとして活動。

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