
『五等分の花嫁 カードゲーム』は、原作者の春場ねぎ先生自らが開発に関わっているとか。その詳細について聞いた。
『五等分の花嫁』とは?

2017年〜2020年に『週刊少年マガジン』にて連載。主人公・上杉風太郎と中野家の五つ子(一花、二乃、三玖(みく)、四葉(よつば)、五月(いつき))との関係を描いたラブコメディー作品である。
ゲームの開発経緯を、ブシロードの担当者は次のように話す。
「春場先生から『五等分の花嫁をテーマにしたカードゲームを考えたのですが、聞いてもらえませんか?』と講談社経由で話をいただいたのが始まりです。話を伺うと、すでにゲームデザインの基礎が完成済み。前例のないことでしたが、先生の本気を感じ、私たちもそれに応えるべく開発を始めました」
原作の世界観をゲームに反映すべく、様々な工夫を凝らしている。
「通常のカードゲームでは相手のライフをゼロにすれば勝ちますが、本作では『先により多く風太郎へのアプローチを成功した方が勝ち』。これは、春場先生のアイデアです。ほかにも『アプローチフェイズ』や『花嫁力』といった用語も、先生と相談しながら決めました」
中でも原作ファンから好評なのが、デッキコンセプトだ。本作では、五つ子のうち誰かひとりを軸にデッキを構築するのだが、それぞれの特徴をうまく表わしている。
「例えば策略家な一花(いちか)は相手妨害する効果を持つカードが多く、ツンデレ気質な二乃(にの)は相手プレイヤーが風太郎へのアプローチを成功させるにつれて強くなるという具合です。自分の『推し』だけでデッキを組めるのも、本作の大きな魅力のひとつです」
公式大会の開催やファンコミュニティーの形成などにより、盛り上がりは拡大している。
「おそらく数あるカードゲームの中で最も遊びやすいシステムであり、原作ファンだけでなく、これからカードゲームを始めたい人にもおすすめです。その一方で、コアなカードゲームファンにとっても、駆け引きなどをじっくり楽しんでいただける戦略性も盛り込みました。『五等分の花嫁』のファンの人もそうでない人も、ぜひ手に取って遊んでみてください」
『五等分の花嫁 カードゲーム』
漫画やTVアニメで人気の作品をカードゲーム化。第1弾商品は2024年10月に発売。プレイヤーは、風太郎へのアプローチ成功を目指す。相手のプレイヤーよりも先に3人の花嫁を獲得すれば勝ちだ。原作の絵を含めて、5つ子の各カードには様々な種類がある。

GAME SPEC
難易度 易 カードの種類 700種以上 平均プレイ時間 約10分

「もともと作品自体が好きだったことからカードゲームを始めました。ショートカットが好きなので推している〝一花〟のカードを、プレイマットに並べてプレイできるのが楽しい!」

『カードゲーム祭2025』のブースでは、話を聞いたプレイヤーと同様、五つ子のうちの誰かひとりを推す参加者の姿が多かった。
ブースターパック vol.3 いつもどこでも 1パック5枚入りの場合 440円
鼓動を高めるワケ
【1】アニメだけでなく原作の絵も使用!

【2】各デッキの特徴はキャラそのもの!
【3】覚えるのが簡単で奥深さもある!

取材・文/峯 亮佑 撮影/谷川将啓 編集/田尻健二郎
©春場ねぎ/講談社 ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁*」製作委員会 ©BUSHI
※本記事内に記載されている商品の価格は2025年5月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。